トーク * Break! NEO専門店!!
 
清水氏 ボディワーク 
 
清水 秀文氏(株)リバース東京/(有)ボディワーク 代表取締役 
 聞き手/ NEO専門店研究会主宰 松本 大地
 
ストレス社会に要求される
心と身体の癒しを提供


 
  若い女性を中心に人気を集めるリフレッシュサロン「ラフィネ」。南仏プロヴァンスをイメージした店舗デザインとし、心地よいヒーリングミュージックが流れるなか、リフレクソロジーやボディケア、ハンドリフレクソロジーによって疲れた身体が癒されていく。
 高質なサービスで、来店頻度の高い固定客を獲得しているリフレッシュサロンを展開するのは、(有)ボディワークである。クイックマッサージを主体とする「ラ・ヴェール」、アジアンヒーリングを謳う「バダンバルー」などの新業態も開発し、立地やマーケットニーズに合わせて店舗数の拡大を図っている。
 急成長する同社の事業展開と展望を、代表取締役の清水秀文氏におうかがいした。
2002年2月、東京・銀座に開業した「ラフィネ銀座店」。75m2の店内には個室も用意
2002年2月、東京・銀座に開業した「ラフィネ銀座店」。75m2の店内には個室も用意

 
女性市場を開拓し
急成長を遂げる“癒し”の場

 
―最近、駅ビルやショッピングセンター内にクイックマッサージ、リフレクソロジー(足裏健康法)の出店が目立ちます。清水社長が展開されているリフレッシュサロンも急速に店舗数を拡大していますね。
 
清水 私どもでは1987年に(株)リバース東京を創業し、温浴施設のリラクゼーション部門の運営受託を手がけてきました。ここで積み上げてきた経営ノウハウや技術を活かし、疲れた身体を癒していただくためのリフレッシュサロン「ラフィネ」の展開を1999年6月に開始しました。2001年1月には(有)ボディワークを設立し、別会社化して展開しています。現在、「ラフィネ」は商業施設内への出店を中心に65店舗を開設しています。このほか新業態の「ラ・ヴェール」を9店舗、「バダンバルー」を2店舗出店しました。すべて直営です。
ラ・ヴェール

 
―この業界が成立した背景としては、特に女性マーケットに認知された点が強調できると思いますが。
 
清水 1990年代半ば、東京・新橋に開業した「コリトレール」というクイックマッサージがエポックとなりました。それまでの治療院は必ずしも若い女性が入りやすい場所でなく、社会進出が活発になり男性同様に疲れを感じている女性が増えた一方、それを癒してくれるサービスの場所がほとんどなかったのです。
 
―そこに明るく健康的で、女性でも入りやすい雰囲気のお店ができたわけですね。
 
実施風景 清水 短時間でリフレッシュでき、料金も安く手軽に利用できます。潜在的なニーズはあったのですから市場は急速にふくらみました。  また、クイックマッサージ以降、リフレクソロジー、アロマテラピーなど新しい癒しの方法が次々と伝えられるようになりました。自分に最も合った方法で癒されたいとの意識が芽生えた女性を中心にニーズが大きく育まれ、市場の成長を支える原動力となったのです。
 
―現在の市場規模はどれほどですか。
 
清水 1500億円規模ですが、潜在的な市場はその2倍の3000億円といわれています。
 
 
アットホームな
コミュニケーションを重視

 
―3つの業態を手がけられていますが、それぞれ自分に合ったサービスを受けたいという欲求に応えるものですね。
 
清水 いずれの業態も「健康・美・癒し」をテーマに、人間の五感を刺激してリラクゼーションを提供する事業である基本は変わりません。しかし、お客さまによって求めるサービスが異なります。そうしたニーズを汲み取り、基本路線に沿って事業化しました。
 
―「ラフィネ」はリフレクソロジーがメインですが、他の業態の特徴は。
 
清水 「ラ・ヴェール」は肩や首などのクイックマッサージが中心です。リフレクソロジーが導入されている場所であっても、メニューが差別化されているので相乗効果が期待できます。「バダンバルー」はバリ島をイメージしたヒーリングサロンです。バリ島に古くから伝わる頭皮トリートメント(クリームバス)などを行ない、ベーシックコースでも1時間程度の時間を要します。「ラフィネ」はお客さまの75%を女性が占めていますが、「バダンバルー」ではその比率がさらに高まり、90%となっています。 バダンバルー 
バダンバルー
福岡・天神イムズに出店した「バダンバルー」。バリ島に伝わる頭皮トリートメント(クリームバス)が注目される

 
―自社業態は巧みな棲み分けがなされていると思いますが、他店舗との差異化についてはいかがでしょうか。
 
清水 現在のリフレッシュサロンは、肉体的な疲れを回復させたり、ケガの手当てなどを行なう治療系と、精神的なリラクゼーションを重視し、心身の健康維持をサポートする癒し系に大別できると思います。私どもが展開しているのは癒し系ですが、同じタイプでも癒しの演出が各社で異なっています。
 
 たとえば、室内の照明を落とし、ソフトタッチで刺激の弱い施術を行ない、お客さまがリラックスして眠れるような環境を用意されているタイプもあります。私どもでは、もちろん施術中に眠っていただくことも可能ですが、トレーナーとお客さまとのアットホームなコミュニケーションを大切にしています。リフレクソロジーはお客さまと向かい合って行なうものですから、世間話を気兼ねなく楽しみながらストレスを発散させていただきたいと考えています。ですから、トレーナーには技術だけでなく、接客サービスについても十分な教育を行なっています。
 
 
キャリアパスプランを採用してトレーナーを育成。各自に明確な目標をもたせる 施術後には効果をさらに高めるハーブティーをサービス クイックマッサージを中心とする「ラ・ヴェール」のイメージパース

 
 
 
高質なブランドを維持する
システムを構築

 
―現在、登録されているトレーナーは約1200人。その教育はキャリアパスプランを設け、明確な目標を授けながら行なわれています。これは自己研鑚にもつながりますね。
 
清水 トレーナー志望者を募集し、東京で研修を行ないますが、まず面接のときにわれわれのこの仕事に対する思い、直接お客さまの肌に触れるトレーナーの重要性などについて伝え、この会社で仕事ができるかどうかを判断させます。面接後、1か月程度の一次研修を受け、3か月間現場でインターン研修を経験して二次研修に移ります。ここでは、一次研修で学んだことと現場での体験とのギャップを修正します。
 
 二次研修を終えると、社員(管理)かセラピスト(技術)か進む道を判断しなければなりません。その後も6か月後・1年後と自己判断の機会を設け、店長やマネージャー、指導者、独立開業などの各コースを選択していきます。
 まず、この仕事を誇りをもってやっていけるという気持ちを固めることが重要と考えますから、続けていくのかを迷ったり、仕事に慣れてくるような時期を選んでジャッジしてもらうのです。
 
―人の育成を含む、品質管理のためのマネジメントシステムが構築されている点に他社とは際立った特長を感じます。
 
清水 店舗づくりや技術レベルなど、すべての面で統一した基準がないと、高いレベルで品質を維持していくことはむずかしい。そのために経営者が方針などを数値的に示し、それに基づいて各セクションがプランを立てて実行し、結果を分析・評価します。数値的基準をもちえたことで、目標が明確になり、評価基準が定まり、プラン・ドゥ・チェック機能がより明確にはたらくようになりました。この品質マネジメントシステムではISO9001を5月中に取得する予定です。すでに予備審査は終わりました。(※)
 
 
―キャリアパスプラン、品質マネジメントシステムに支えられた顧客サービスが急成長のバックグラウンドにあるわけですね。 
 最後に、今期の目標をお聞かせください。
 
清水 ボディワークとしては、前期の売上高15億円でしたが、今期は25億円を目指します。「ラフィネ」とはフランス語で「洗練された」という意味です。そこで働く人も提供するサービスも、すべてにわたって磨きをかけ、より一層、名前にふさわしい店づくりを目指したいと考えています。
 
―6月にはNEO専門店研究会会員との新業態が実現しますね。
 
清水 松本さんの提案で、福岡交通センターに出店されるタケヤさんの大型シューズ店内にリフレクソロジーブースを導入します。こうした異業種コラボレーションにも積極的に取り組んでいきたいと思います。
 
―本日はお忙しいなか、ありがとうございました。
 

 
(※)同社では、2002年6月8日、正式に「ISO9001:2001」の認証を取得されました(業界初認定)
 
主宰の一言 
matsumoto.jpg  リラクゼーション分野でマーケットから花マル上昇中の評価を受け、これからの駅ビルやSCには不可欠の業態。清水社長は、プライベートでの付き合いもビジネスも、肩肘張らずいつも自然体。ただし、この業界にかける情熱は教育制度ひとつとってもヒートアップしている。1200名を超えるトレーナーや社員のモチベーションを常に醸成しているからこそだろうか。もっともっと台風の目になってほしい。
 
(NEO専門店研究会主宰:(株)丹青社 営業開発室プランニング&プロデュース部 部長
 /チーフディレクター 松本大地)
 

このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2002 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.