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■トーク * THE SC [連載第10回] お客様の声を聞きながら、 「LAZONA川崎」から
糸久 JR川崎駅西口の(株)東芝の工場跡地約11万m2の広大な敷地で開発を進めている「LAZONA川崎」は、(株)東芝が設定する事業用借地権(20年間)を当社と東芝不動産(株)が賃借し共同で建物の建設、運営を行うもので、住宅と業務施設、商業施設を一体とした開発を進めています。 商業施設は地下1階地上6階建で、このうち店舗は1〜5階となります。店舗面積約7万6000m2で、JR川崎駅の自由通路とはデッキで2階レベルで直結。このため1階を日常的な空間としてまとめ、駐車場も設置するとともに、2階以上は"非日常的な空間"とします。 1階には、(株)三和の食品スーパー「スーパーsanwa」や食の専門店、フードコートなどを配し"首都圏有数の食ゾーン"を構築するとともに、ホームセンターのユニリビングや書店の丸善などを導入。2〜5階は大型家電量販店の「ビックカメラ」や(株)東急レクリエーションのシネマコンプレックス(シネコン)、コナミスポーツ(株)のスポーツクラブの出店が決まっているほか、アパレルや雑貨の専門店などの導入を予定。総店舗数約300店という大規模商業施設となります。 川崎駅周辺には、すでにヨドバシカメラとさくらやが出店していますが、LAZONA川崎にビックカメラが出店することで3大家電量販店が出揃うことになりますので『電気の街・川崎』というアピールをしていきたいと考えています。パイを喰いあうのではなく、3店が揃うことで多くの人が集まることになると思います。 シネマコンプレックスも同様で、すでに川崎駅東口に「チネチッタ」と「TOHOシネマズ」ありますが、東急レクリエーションが加わることで『映画の街・川崎』をアピールすることができます。 また昨年7月には、川崎駅西口の南側に約2000席のシンフォニーホール「ミューザ川崎」がオープンしましたが、川崎市では『音楽のまち・かわさき』を標榜していますので、われわれも音楽ということで何か考えたいと思っています。 これほど駅に近い商業施設の開発は、当社にとってもはじめてのことですので、新しい都心型の専門店も誘致したいと考えています。 水に囲まれた景観が特徴の「豊洲」では
糸久 そうです。ドックは2基あったのですが、そのうちの1基を埋め立て1基は残しています。このプロジェクトは2200台の駐車場を持った都心部で最大級の商業施設になります。徒歩約3分のところに東京メトロ有楽町線の豊洲駅がありますが、06年春には「ゆりかもめ」が豊洲駅まで延伸して有楽町線と接続するので、さらに便利になります。
糸久 これはメキシコから誘致した施設で、幼稚園から小学校低学年層を対象にした職業体験エンターテインメント施設です。約50のブースがあって、そこでいろいろな職業を体験し楽しむというもので、メキシコでは年間80万人の来場者があるということです。ウイークデイは学校の課外授業としても利用されており、土日は一般開放されています。施設内のみで使える"疑似マネー"で、お金の使い方も学ぶことができます。メキシコでは小さなお子様を持つ方にとても喜ばれているそうです。
糸久 豊洲プロジェクトは水に囲まれた景観が特徴ですので、建築デザイナーのジョン・ローも、船を意識した形を採用しました。ウォーターフロントですので、会員制のクルーザークラブに使用してもらうとか、観光汽船が立ち寄るようにするなどという案も検討しているところです。
糸久 もともとドックのあったところには基礎が打てないので、ドックを外して建物を建築しなければなりません。それでこういう形になったのです。
「ららぽーと横浜」は
糸久 柏の葉キャンパス駅前プロジェクトは、周辺に東京大学柏キャンパスや千葉大学環境健康フィールド科学センター、東葛テクノプラザなどの施設が集積していることから、「つくばエクスプレス」の開通に伴い同地に「柏の葉キャンパス駅」が開設されることとなりました。 当プロジェクトの開発地は、当社が「柏ゴルフ倶楽部」を展開していたところで、敷地面積は約4万2000m2です。この街全体のコンセプトについても基本的にはローハウスということを採り入れたSCにしたいと考えています。それから自然を大事にし、緑を多くするということを考えています。 (株)松竹マルチプレックスシアターズのシネコンの出店が決まっていますが、柏はシネコンがない地域なので、これができると初ということになり、かなり集客の力になると思います。またスポーツクラブ、食品スーパーと専門店などを導入する計画です。建物は地上4階建で、店舗面積は約3万6400m2、店舗数は約170店舗になります。
糸久 開発地はJR横浜線鴨居駅の近くのNEC工場跡地の約10万m2で、「TOKYO−BAYららぽーと」の3分の2ほどの規模になります。「イトーヨーカドー」が出店するのと大丸が約5000m2の規模で食の分野に絞った店舗を出店することが決まっています。
糸久 川崎、豊洲、柏は、それぞれ来年の秋、横浜は07年春を予定しています。
ライフスタイルパークでの
糸久 われわれがいま考えているのは、ただモノを売るということではなくて、お客様にライフスタイルのソリューションを提供したいということです。これはどのデベロッパーも口にすることですが、実際に行うのはなかなか難しい。われわれはそれを何とか具現化したいと思っています。 そのためには、お客様のもともとのライフスタイルを知る必要があります。それは地域によって異なりますから、まずそれを把握し、どういうソリューションをつくるかを考えていく必要があります。また施設がオープンした後も、お客様とのコミュニケーションを深め、その声を聞きながら手直ししたり、新たなものを入れたりしていくことが大切です。これをやり続けないと、本当のライフスタイル・ソリューションになりません。
糸久 当社では、04年3月にオープンした"ライフスタイルパーク"の第1号施設「LALAガーデンつくば」で地域コミュニティ組織づくりを行っています。そのノウハウを他でも活用して地域コミュニティをつくり、そこで聞いた話をもとに新たなハードやソフトを付け加えていくということをやりたいと考えています。
糸久 難しくても、両方に対応していくということだと思います。足元商圏からご来店になるお客様に対しては利便性ということでのテナントミックス、遠方からお越しになられるお客様に対しては買い回り性を考えてのテナントミックス、その両方をうまく兼ね備えていくということです。
糸久 時代に合わせて考えているテナントと、いままでの路線の中にいるテナントと両方あるのではないかと思います。それから、ショッピングモールの開発では百貨店がまだ出てきていません。そうするとモールの構成として、コスメとか靴で感度の高い店舗が揃いません。ファッションでは感度の高い店を揃えたとしても、コスメや靴、バッグなどは、やはり百貨店の売場には勝てません。われわれはいま、そういう部分を、テナントと協力してなんとかできるようにしようと取り組んでいます。デベロッパーとテナントが協力して新しい業態開発を手がけていくということが、これからは大切だと思います。
糸久 ぜひやってみたいですね。アメリカの郊外のショッピングモールで核となるのは量販店ではなく百貨店ですからね。日本の百貨店の場合、モールに出るにあたっては業態改革が必要かもしれませんが。向こうの百貨店はそれぞれSCの中で独自色があります。日本もSCの中で独自色を発揮できる百貨店が出てきたらと期待しています。
糸久 そうですね。通り一遍の運営ではSCは育たないということだと思います。テナントとどれだけ掘り下げた話ができるかということが大切です。たとえば各店の売上のデータがありますが、それだけを見るのではなく、そのことと合わせて消費者がどう動いているかという情報をこちらからテナントに提供することで話を深めていくのです。
糸久 今後も積極的に取り組んでいくつもりです。自分たちで所有するだけでなく、ファンドやリートというやり方もありますから、そのなかでいろいろと考えていきたいと思っています。
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