新施設情報

江戸東京博物館企画展・東京建築展 11月20日〜1月20日
 
 今回の企画展・東京建築展は、江戸東京博物館と姉妹館である江戸東京たてもの園(小金井市)の共催である。今回は、江戸東京博物館会場での展覧会を見てきた。
 
 日本の多くの地方の都市博物館には、その街の成り立ちをきっちりと説明できているものは少ない。例えば、ウイーンの市立博物館では、12世紀以降から今に至る街の成り立ちを豊富な模型や実物展示で説明し、その中から、街の文化芸術や日常生活など、旅行者の興味の趣く方面の次の展示施設に行ってもらうように展示構成をしている。また、2001年秋にオープンしたばかりの市立建築博物館では、さらに充実した歴史建築展示になっているそうである。
 日本においては、江戸東京博物館というのは、稀有の例かもしれない。
 ご承知の方も多いだろうが、総花的な展示の多い日本の地方都市博物館においては珍しいのだが、江戸東京博物館というのは、建築歴史博物館としての意味が強い施設である。これに匹敵する施設は昨年11月に開館した大阪歴史博物館だけである。(あまりにコンセプト・展示手法が似ているという批判もあるが)
 


 「フォーラムとしてのミュージアム」という考え方がある。テンプルとしてのミュージアム(従来の定まった価値のある展示を見せる為のミュージアム、ルーブルや大英博物館などを指す)とは異なり、展示あるいは研究活動そのものが議論になるような生涯学習機能を持たせたミュージアムのことだが、今回の展覧会では、多くの授業・講座やシンポジウムやセミナーを通じて、学芸員の考えていることをよく伝えている。
 もともと、江戸東京博物館は東京の多くの研究者が参加して議論して作られた(フォーラムした)博物館だったはずだ。だから、このような展覧会ができたのかもしれない。

 
 1600年代前半という、世界史的に見ても重大な時期に、突然として新首都になった江戸、その後400年巨大に成り続けている街。遷都論など、東京中心の文化自体が問い直されているこの時期に、江戸時代末期から現在に至る東京の歴史を見直せる意義のある展覧会であり、江戸東京博だからできた、そして「やる意味」があった企画展だと思う。
 
1階の会場前の様子
 
模型中心のコーナーは壁面や什器にダンボールを使っている。
コスト配分と演出に長けているデザインだと思う。
 
同潤会アパートの実物大展示。
こことプレハブ住宅のコーナーでは、平日はボランティア、休日は専門の役者の説明が聞ける。
 
東京で見ることができる建築様式のコーナー 戦争のコーナー 無駄材で焦土のバラックを演出している。(ウマイ!)
 
占領軍の高級住宅への羨望も表している。 プレハブ住宅の復元
 
国際都市・東京の建築史のコーナー 建築家の夢
 
都市に住む人々の生活と夢
 
これからの東京への夢、そして建築の保存のコーナー

 

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