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中田工芸株式会社ショールーム NAKATA HANGERで
カンブリアンハンガー展開催
2009年9月7日(月)〜10月9日(金)

カンブリアンハンガー展ファサード 同 内部 (正面右の白シャツ姿が中田社長)
左●カンブリアンハンガー展ファサード
右●同 内部 (正面右の白シャツ姿が中田社長)
写真提供:中田工芸株式会社

 私の目の前に業務用ハンガーのカタログがあります。それを見ると木製ハンガーというのはほとんど特注でつくるのだということがわかります。数十種類の本体木部から1つを選び(あるいはデザインしたものにあわせて作り)、アンダーバーを選定し、カラーを決め、スベリ止めやフックなどを選んで作ります。さらにもしも仕様変更が生じても、リフォームも可能だそうです。

 中田工芸という会社をご存知でしょうか?             
木製ハンガー市場で、日本一の市場占有率を誇っている兵庫県豊岡市の会社です。
その会社が2007年に青山1丁目にショールームを開設し、昨年の「漆ハンガー展」(Hanger meets Japan)に続き、今年は「カンブリアンハンガー展」を開催しました。カンブリアンハンガーというのは「カンブリア紀」という言葉から作った造語です。19世紀〜20世紀に掛けて様々な形状のハンガーができたころをカンブリア紀になぞらえたそうです。この言葉を作ったハンガーコレクター・天野豊久氏のコレクションと監修があって今回の企画展が成立しました。

  何ゆえ、このような展覧会を開催したのか、天野さんに聞いてみました。「日本では今までアンティークハンガーはコレクティングアイテムとしては確立していませんでした。それだけに集めやすかったところもありますが、僕が集めたハンガーを見て欲しかったし、こうしていろいろなハンガーを一覧すると、その背景にあった当時の服装や生活様式などを想像することができます。また、インダストリアルデザインの原点を垣間見ることができるのではないかと思います。」(天野氏)

天野さんと中田工芸の中田孝一社長は、インターネットを通じて知合ったのだそうです。お互いにホームページを公開していて、天野さんにとってハンガーは趣味・嗜好品、中田さんにとっては道具・実用品でしたが、お互いにハンガーにかける情熱を感じたそうです。

 

会場内部1 青山にショールームをかまえてみて、お客様の顔を見て商売できるのが大きなメリットだそうです。 会場内部2 天野氏 お気に入りのハンガーを1つ選んで写真を撮りました。
左●会場内部1 青山にショールームをかまえてみて、お客様の顔を見て商売できるのが大きなメリットだそうです。
中●会場内部2
右●天野氏 お気に入りのハンガーを1つ選んで写真を撮りました。

 だいたい、ハンガーコレクターって他にいるんですか?と聞いたところ、国内には何人かはいると思いますが、未確認だそうです。天野さんのコレクションは現在350点、おそらく日本最大クラスのコレクションであり、その中から200点を今回の企画展に出展しています。この記事が掲載されるとコレクターが増えて、アンティークハンガーの相場が高騰したりして。。。

特色あるハンガー1 推定1910〜20年代のアールデコ風のハンガー。天野さんが初めて買ったハンガーだそうです。 特色あるハンガー2 旅行用の折りたたみハンガー 特色あるハンガー3 もっとも原始的なハンガー。このころは家具職人が片手間で作っていたんじゃないだろうか。
左●特色あるハンガー1 推定1910〜20年代のアールデコ風のハンガー。天野さんが初めて買ったハンガーだそうです。
中●特色あるハンガー2 旅行用の折りたたみハンガー
右●特色あるハンガー3 もっとも原始的なハンガー。このころは家具職人が片手間で作っていたんじゃないだろうか。

 中田社長は、「我々の業界は小さくて、市場規模もはっきりとわかっていません。でも、街中で見かけるハンガーの多くは当社のものですから、ほぼシェア1位と言っていいんじゃないでしょうか。」といいます。


NAKATA HANGERの作品1 市販品究極のハンガー なんと33,600円!塗装は、いわゆるピアノ塗装、ボディは繋ぎなしの1本仕上げ。 NAKATA HANGERの作品2 本漆仕上げのハンガー NAKATA HANGERの作品3 豊富なバリエーション。このショールームにはカラー、横幅の違うハンガーが常時900点以上がある。
左●NAKATA HANGERの作品1 市販品究極のハンガー なんと33,600円!塗装は、いわゆるピアノ塗装、ボディは繋ぎなしの1本仕上げ。
中●NAKATA HANGERの作品2 本漆仕上げのハンガー
右●NAKATA HANGERの作品3 豊富なバリエーション。このショールームにはカラー、横幅の違うハンガーが常時900点以上がある。

 ハンガーの材料は8割がたブナ材(ヨーロッパ産)です。曲げに強くて、大切なスーツをかけるのに表面がやさしくてざらつかない特性があります。残り2割は表面に木目を見せたいときに使う北海道・東北地方の「栓(せん)」だそうです。
      
 そういうニッチな市場で、なぜここまで拘るのかときいたところ、「当社のハンガーの多くは業務用でファッション業界に直接納めています。そういうお客様は基本的にデザイン、仕上げ、品質にこだわります。我々もそういうお客さまに育てられていますからモノに拘るわけです。」(中田社長)
 
 作るほうも集めるのも拘りがある木製ハンガーの世界は思った以上に広大ですね。是非、地下鉄青山1丁目駅隣接のNAKATA HANGERショールームをのぞいてみてください。カンブリアンハンガー展は10月9日までやってますよ。

●中田工芸ホームページ




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