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■海外情報 * overseas network The Museum Report in New York City 第4回 (2001.10)
そして、エントランスには今回のワールド・トレード・センターの救助活動で亡くなったファイヤ・ファイター(消防士)を追悼して特別に祭壇が設置された。展示によれば29人が死亡し、314人が行方不明、186人が負傷、9人が未だ病院に入院しているという。テーブルには記帳がおかれ、多くの人が「あなたは命をかけて私たちを救ってくれた。ありがとう」とのメッセージを残していた。
今後、ファイヤー・ミュージアムでは、彼らの活動を常設展として展示する予定だという。事件を思い起こすのは辛いことだが、ミュージアムは事実を記録し、二度とこのような惨事を招かぬよう後世の人々に伝えていかなければならない。ファイヤー・ミュージアムを始め、NY市の他の博物館もワールド・トレードセンターに関する展示を開始している。
そしてワールド・トレード・センター襲撃に関しては、9月終わりからの10月にかけての毎週土曜日にアートセラピーを実施。被災地はビジネス街だったので子供たちに直接的な被害は少なかったものの、精神的なショックやトラウマを抱えている子供たちは多い。子供はショックをうまく口にすることが出来ず、事態を抱えきれなくなるので、絵を描いたり工作をして心の内側を表現することが、緊張の緩和・ストレスの発散になるという。最初、子供が壊れたビルの絵を描いたり、人が倒れている絵を描くと大人がショックを受け、描くことを禁止したりするが、逆にそれを見守ってやる事が大切だという。他のミュージアムもOpen Studio(工作・絵画教室)を特別に開放している所が多い。 今回の事件に際して、ミュージアム側の対応はどのようにすべきか、その役割と責任について考えさせられた。 (2001年10月 スミ・ヒロコ)
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