■海外情報 * overseas network
The Isamu Noguchi Garden Museum
32−37 Vernon Boulevard. Long Island City, New York 11106
http://www.noguchi.org
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イサム・ノグチ庭園美術館は、マンハッタンから地下鉄で30分ほど離れたクィーンズに位置し、あたりの喧騒とはかけ離れた、とても静かな佇まいである。
ニューヨークの冬は零下に突入するため、気候の暖かい4月〜10月の間のみ開館。
1階は庭園と室内のギャラリーに彫刻が展示してあり、2階は明かりをテーマとしたランプが展示してある。1階にはビデオコーナーもあり、ノグチの生涯が英語と時々日本語も交えて解説されている。
イサムノグチは1904年にロサンジェルスで生まれ、1988年に亡くなるまで、第一次世界大戦、第二次世界大戦、太平洋戦争と戦時下を生き抜いた。彼は日本人の父ヨネ・ヤマグチとアメリカ人の母、レオニー・ギルマー(Leonie Gilmour) との間に生まれた。日本名と西洋人寄りの彫りの深い顔立ちを持ったイサム・ノグチ。彼は戦時下にアメリカ、ニューヨークと日本の間を行き来したが、その苦難が覗われる。イサム・ノグチは小学校時代を日本で過ごしたが、人種差別を恐れて、母・レオニーが彼をアメリカの中学校に単身送った。今でさえ外国人に英語で話しかけられると当惑する場合も多いことさながら、今から90年前といえばその差別は相当だったと思われる。アメリカで当初彼はイサム・ギルマーと母の苗字を名乗っていた。1941年には真珠湾攻撃が勃発し、イサム・ノグチはアメリカ国籍でありながら、日本人居住者用のキャンプに拘留される。
また1952年には広島平和記念公園のモニュメントに彼のデザインが選ばれながらも、アメリカ人だからという理由で却下された。
そんなノグチが見出したのがAkari Sculpture(明かりの彫刻)だった。1951年、彼は岐阜市を訪れ、夜釣りを照らすための伝統的な美濃紙を使った提灯を、現代彫刻として活かすことを思いつく。アメリカでは室内が広いので一つの光源に頼らず、キャンドルをつかったり、ルームランプをよく用いて光を分散させているが、ノグチは日本の伝統的なほのかで柔らかなAkariを、アメリカの家庭と現代美術にもたらした。自由でしなやかに曲がる竹と半透明の和紙がアメリカで適合した。平和のAkariである。
また彼の石や木でできた彫刻も西洋の抽象彫刻でありながらどこか日本の古寺にあるような素朴な温かみを残している。

1988年にノグチが亡くなり、彼のホームグラウンドであったニューヨークにこの庭園美術館は建てられた。以来この美術館はニューヨーカーの密かな憩いの場所となっている。
The American Museum of Natural History
Central Park West at 79th St. New York City, 10024
http://www.amnh.org
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生まれながらのニューヨーカーなら何十回も訪れている場所、アメリカ自然史博物館。 メトロポリタン美術館とともに、幼稚園児から大人まで親しまれている。ダイナミックなコレクションは室内を埋め尽くし、1日かけても見尽きない。
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中でも4階の恐竜コレクションは必見。フロアプランは発生の系統樹に従い、恐竜から鳥類、原始哺乳類、高等哺乳類に続く系統と3階の魚類、爬虫類続く系統に別れて展示してある。
その淡いブルーのガラス張り展示は何処か水族館を思わせるが、系統樹に従った展示はコレクションがこれだけ集まらないと出来ない。さすがに子供から大人まで人気の恐竜セクションだけある。
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しかし反対に、2階の人気の無い民俗系のセクションは歴史・社会的背景に矛盾がある展示が目立った。例えば、日本の文化や歴史を紹介するコーナーでは、小さな仏壇の上に金色の大きな仏像が乗っており、何故そういった展示が行われているのかが疑問であった。また掛け軸に緑色の太陽と富士山、黄色い日本地図がペンキで描かれており、赤と黄色の背景のガラスケースに収まっていた。多分日本人のスタッフが居ないのかもしれない。アメリカの子供が日本の文化を誤解して育ったらどうするのだろうと、少々不安にかられたが、しかしこの手の文化的な誤解は、残念ながらアメリカの大手のミュージアムでもざらに見受けられる。
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1階の鉱物と宝石のコーナーは、モーガンとグッゲンハイムがコレクションを寄贈しただけあって、ライト・ダウンした重厚な焦茶のビロード張りのフロアーに宝石類が燦然と輝いていた。
室内は階段状になっており、平板な横並びのディスプレイに飽きた目に新しい。
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そしてなんと言っても最近の目玉展示は巨大スペースシアター、ローズセンター。(Rose Center For Earth and Space)
地球形のシアターの周りを、スロープが取り囲んでおり130億年の宇宙の歴史をスロープを下りながらパネルや音声の解説を通して体験出来るようになっている。
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毎週金曜日の夕方6:00〜8:00まではその大きな惑星型シアターの下でジャズコンサートが開かれており、軽食(クラッカーやチーズ、フルーツ)とワインが6・7ドルで楽しめる。フロアの周りには今回、月面写真が展示してあり、会社帰りのサラリーマンやOLが月のクレーターを見ながらのワインと生演奏を楽しんでいた。
小さい頃には学校の授業で連れてこられ、大人になってからは生活のゆとりしてミュージアムに立ち寄る。本当にニューヨークのミュージアムは市民の暮らしに根付いている。
(2001年6月 スミ・ヒロコ)
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