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 ニューヨークのオフィスとMOMAの展示会        
       

(1)NYのオフィス

柳原さん、こんにちは。イケダです。
お元気ですか?4月中旬から、後半にかけて、NYは桜が満開でした。NYにも桜はたくさんあって(色んな種類が入り乱れていますが)とてもきれいです。桜祭りなんかもあります。そのほかにも、花や木が以外と多く、春は本当にうきうきした気分になります。

今回は、学校の課題がOfficeということもあり、Officeのインテリアです。
Renegade Marketing Groupという、Dentsu Affiliate(電通系)のAdvertisingの会社のOfficeのレポと、もう一つ、Moma(Modern Art Museum、近代美術館)で現在行われているOffice Interior(Office機器、雑貨、コンピュータなど)の展示会のレポです。

今回ご協力いただいたRenegadeさんはMeat Market Placeに数年前OpenしたChelsea Marketという、巨大スーパーマーケットのビルの中にあります。そして、次回はご期待の多い商業デザインを中心のレポートを送りますが、今回はOfficeです。

簡単に、Meat Market Place(14thstから20,21thst,8Avから西のエリア)についてお話します。名前の通り、昔、市場(Food Market)があったところで、それとともに、倉庫、工場、労働者の為の安いアパート、が建ち並んでいました。マンハッタンの中心部、東側、ダウンタウンがどんどん開発され、その地域は場所がなくなっていき、それに伴う地価の上昇により、人々は未開発の場所(比較的土地が安い)へ移動して行きました。
そして、この2、3年の間にものすごい勢いで開発されていったのが、このMeat Market Place, Chelsea, Norita, Lower East Side, Brooklyn(Bedford近辺)といった所です。どこも、昔は危険な場所と言われていたところで、住民は、ほとんど低所得者と移民(NYはほとんどみんな、移民なんですが)、その他の建物は、倉庫、工場など本当に物騒な地域でした。景気の上昇、時代の変化に伴い、治安が良くなり、そういった地域にも普通の人が出入り出来るようになり、開発も進んで行きました。

それぞれの地域に個性があり、Meat Market Placeは .com、Advertise、Fashion、Art(ちなみに、Meat MarketPlaceとChelseaは隣同士で、ほぼ同じエリアにあります)、Design系の新しい会社、人が増えたことにより、レストラン、カフェ、バー、その他さまざまな店が次々と建てられていきました。とはいえ、ビル自体は古い物をそのまま使うのが、NYのStyle?でほとんどは昔からあったビルを改装して使用しています。そんな訳で、おおよそ100年くらい前に建てられた比較的低いビルがそのまま残っています。そのようなビルの特徴は、基本的には木造、レンガ作りで、ものすごく頑丈です、そして、とても天井が高い!

railroad Chelsea Market(15stと9Avに位置します)もそのような古いビルをそのまま使った新しい場所の一つで、もともとは、ナビスコの工場、そして、その荷物を運んでくるための鉄道の駅だったそうです(Renegade Marketing Group Chairmanスガワさん談)。
ちなみに、この辺り8Avと9Avの間1ブロックは全てナビスコの工場と倉庫だったそうです。
現在は、ChelseaMarketとして、一階がスーパーマーケット(八百屋は八百屋、ワイン屋はワイン屋というように、それぞれの店が独立した形式になっています)、2階から上は、OfficeやArtistのアトリエ等となっています。
 
 
 
すっかり、前置きが長くなってしまいましたが、やっと本題です。まずは、Chelsea Market一階から(詳しくは次回になります)。
まず、入って驚くのが、天井の高さと、空間の広さ。それぞれの店が独立しているので、どちらかというとShopping Mallといった雰囲気に近いかも知れません。
Chelsea market

内装は、昔から有るものをそのまま残し、そこに、照明や店のブースを新しく付け加えています。新しく加えた部分と、古い部分がうまく調和していて、本当に"感じが良い"です。
steam
昔使われていたSteamのハンドルか何かだと思うのですが、そのまま置かれています。こういった物があちこちに残されていて、オブジェみたいで良く馴染んでいます。
making new ad
新しい広告のDisplayを作製していたので写真を撮ってみました。白いスクリーンにプロジェクターで何か映し出すようです。隣のライトは信号機?だと思われます。

hallway just a door elevator door
hallway, Doorを通り、エレベーターの乗り場に来ます。周りにマンハッタンの絵が描かれていますが、NYではこのように色々なところによく絵が描かれています(らくがきも含めて)。

elevator lighting elevator
これはエレベーターの中。LightingとTexture、恐らくかなり雑に作られていると思うのですが、何故かとてもかっこ良い!

エレベーターを降りて、やっとRenegadeさんに辿り着きます。まず、インパクト度200%のSignageが出迎えてくれます。このビルに住んでいるArtistの方に描いていただいたそうで、壁一面に直接Paintingされています。 entrance

officeentrance reception view from entrance そして、入り口のDoor。中に入るとまずReceptionがあり、Officeに入って行きます。

hallway curve wall Booth behind curve wall
向かって右側の列(窓に面している)に一人用の人達のブースがあります。通路と、一列のカーブしている透明のボードで仕切られており、とても美しいです。窓からの自然光も入ってくるので、落ち着いて、かつ快適な雰囲気でした。

stairs Mr. Sugawa storage and fright elevator
突き当たりに階段(どこに出るのかは解らない・・・)があり、昔からの階段と赤のPaintの組み合わせが鮮やかでした。曲がって、赤い壁が続き(写真中央 Chairmanのスガワさんと)、右側にStorage Room(写真右)、Computer Control Room、左側には次のブースの列が続いています。Storage Roomの奥に見えるのが、荷物用のエレベーターです。このエレベーターはどうか解りませんが、NYの古いビルのエレベーターは入口と出口が反対側にあり、荷物の出し入れがとても楽です(中でターンしなくて良いから)。

chair room conference conference
そして、最後にExecutiveClassの方々のブースがあります。従来通りのかしこまった部屋ではなく、まずドアーが有りません。決して広いとも言えず、机をはさんで人と話すのではなく、2つの椅子が隣同士に並んでいます(写真左)。最後にMeeting RoomがReceptionの斜め前にあります(写真中央、右)。

(2)Meat Market を選んだのは?

Chairmanスガワさんからのマル秘?情報
1年半前にここにOfficeを構えられ、とても良い環境のOfficeを形成されているスガワさんから、たくさんマル秘?のコメントをいただきました。

―Officeの場所をMeat Marketを選ばれた理由は?

現代の広告会社という仕事では、働く人は若い人中心になってきます。従来のOfficeという硬い感じの環境ではCreativeな若い人達はなかなか集まって来ません。Officeという日常性から離れて、カジュアルな環境にすることによって、Desk work, Planning, Actionをその場で出来るようにと考えこの場所を選びました。実際、Artistを始め、多くのCreativeな人々が集まってくる地域になりましたし、とても良い刺激になります。

―この1年半でのこの辺りの変化は?

大きく変化しました。Office、レストラン、人がかなり増えました。それに伴い、物価も上がりました(この辺りの家賃が、2年前より1.5倍以上あがっている)。

―Meeting Room、Executive Roomが従来のOfficeより小さいのでは?

現代の広告の仕事は、Computer Workが中心になっています。その為、On Lineでやり取りが出来るようになり、実際に全員で顔を合わせるMeetingということがほとんど必要なくなり、その結果Meeting Roomも従来のものより小さいもので十分なのです。ExecutiveRoomも、仕切られた、大きな空間よりもOpenでカジュアルな方が、周りの人達とCommunicationが良くとれます。机をはさんで話しをするよりも、隣に並んで話しをした方が、ずっと接しやすい。

―古い建てものをそのまま使っておられますが、良いところは?

もともと頑丈な建物ですし、木造、レンガの自然な感じをわざわざ変えるよりは、それ自体素晴らしいので生かした方が良いと思いました。現代の人は以外と自然、健康思考が強いので自然のままの形を好みます。天井は、白いペンキが塗ってあったのを、全て落としたくらいです、その作業が一番大変だったかも知れません。

白いペンキを落とした天井 白いペンキを落とした天井

―ご自宅もこの辺り(ウェストヴィレッジ、Meat Marketよりもう少しダウンタウン寄り)だということですが、どのような環境ですか?

Meat Marketには低所得者の人達のアパートはありますが(法律で決まっているらしい)、若い、Creativeな人達が多く住んでいます。Upper Westの人達とは飼っている犬の種類が違います、何故か大きい犬が多いような・・・(笑)。

本当に色々ご協力いただきました、スガワさん、ありがとうございました。

  既に長くなってしまいましたが、簡単にMOMAのレポを。
最近のOffice Goodsの展示会で、本などで見かけた物もたくさんありました。コンピューター関係の機器、家具が多く、この20年間の間の人が求めている物の変化の早さ、違いを感じさせられました。きっとこれからもどんどん変わっていくのでしょう。
こんな物に囲まれて仕事をしたら、きっと楽しいだろうな、と思いつつ、はて?いったい何処で誰が使っているんだろう???と思うものもありました(笑)。でも、どの作品にも遊び心がいっぱいでDesignという点でとても参考になりました。

Moma03.jpg Moma09.jpg Moma11.jpg Moma16.jpg Moma18.jpg Moma20.jpg Moma31.jpg Moma34.jpg

(2001年4月 イケダ・アイコ)


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