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留学生から見たミラノ 第8回 (2004.10)
 
 北欧 建築・デザイン探訪記
 
 今回は、Denmark(デンマーク)、Finland(フィンランド)、Sweden(スウェーデン)の北欧建築・デザイン探訪記をお送りします。行程としては、MilanからCopenhagen(コペンハーゲン)まで飛行機で約2時間、そしてCopenhagenより飛行機でHelsinki(ヘルシンキ)、Helsinkiより飛行機でStockholm(ストックホルム)、そしてMilanという、すべて各国間の移動には格安航空会社を利用しました。総額にして約4万円弱ではなかったかと思います。
 
 まず、私が最初に訪れたのは、Denmarkの都市、Copenhagenです。北欧は、建築デザイン以外にも、プロダクトデザイン、インダストリアルデザインが特に有名で、中でもCopenhagen出身の有名デザイナー、建築家としてアルネ・ヤコブセンが特に有名です。建築作品では、「SASロイヤル・ホテル」、プロダクトデザインでは、有名な椅子「アリンコチェアー」などが挙げられるでしょう。そして、Denmarkのデザインの流れを中心として、世界の工芸を展示している「工芸博物館」では、数多くの有名デザイナーが手がけた椅子などのプロダクトやインダストリアルの数々を見ることが出来ます。現代建築では、「デンマーク王立図書館」などが挙げられます。また、Copenhagenから列車で1時間弱のところにあるHumbelaek(フムレベック)という町には、「ルイジアナ現代美術館」があります。これは、建築としても傑作と言われていますが、内部に展示されている現代美術も傑作揃いです。
 

ティコ・ブラーエ・プラネタリウム

デンマーク王立図書館

チボリ公園
 

ルイジアナ美術館

 
 
 Denmarkでヤコブセンの洗礼を十分受けた後で、訪れたのが、かの有名な建築家アルヴァ・アアルトの国Finland。今回の旅でもっとも期待していたのが、アルヴァ・アアルトの建築を訪れることでした。彼は、素晴らしい建築を残しただけではなく、プロダクトデザイナーとしても有名です。この記事をご覧になっている方の中でも、彼の作品を見たことのある方はたくさんいるかと思います。Finland市内では、アアルトによる「フィンランディアホール」、「アカデミア書店」、「アアルトのアトリエ」、「アアルト自邸」、そして郊外のオタニエミにあるヘルシンキ工科大学などがあります。(注:現在アアルトのアトリエと自邸は修復中とのことで訪れることはできませんでした。)また、他の建築家による作品としては、「テンペリアウキオ教会」「ヘルシンキ現代美術館キアズマ」。
 

フィンランディアホール

テンペリアウキオ教会
 

ヘルシンキ現代美術館キアズマ
 

シベリウス公園

ヘルシンキ大聖堂

 
 
Helsinkiから列車に乗り、Paimio(パイミオ)という町には、アルヴァ・アアルトの傑作と言われている「パイミオのサナトリウム」、Vantaa(ヴァンター)という町にはユハ・レイヴィスカによる「ミュールマキ教会」など、とても数日だけでは回ることが出来ないほどの有名建築がFinland国内には多くあります。また、建築以外にも、Helsinkiでは「アート&デザイン博物館」でフィンランドのデザイナーの作品が展示されていて、「デザインフォーラムフィンランド」では、デザイナーの作品を購入することが出来、「Artek」では、アアルトがデザインした椅子やテーブルを購入することも出来ます。
 

パイミオ・サナトリウム
 

ミュールマキ教会

 
 
 後ろ髪を引かれる思いで、Helsinkiを離れ、最後の都市Stockholmへと移動しました。Stockholmでの目的は、グンナー・アスプルンドの作品を見ることです。彼の作品は、日本の大学院の時の研究で、友人に紹介してもらったときの写真が今でも鮮明に目の裏に残っていて、いつか実際この目で見てみたいと思い続けて、あれから5年経った今、ようやくアスプルンドに出会うことが出来ました。アスプルンド設計による「ストックホルム市立図書館」の円形の平面に沿って配置されている書架、そして、Stockholmから地下鉄で数十分のところにある、世界遺産にも指定された「森の葬祭場」。これらは、建築の勉強をしていない人でも感動せずにはいられない作品です。また、アスプルンド設計の建築以外では、「王宮」、「ストックホルム大聖堂」、「ストックホルム市庁舎」、「ヴァーサ号博物館」、「ストックホルム近代美術館・建築博物館」など。私が訪れたとき、「ストックホルム建築博物館」ではStockholmと東京を比較した展示をしていて、森ビルのアークヒルズに展示されていた東京の都市模型が展示されていて、多くの来館者が東京という都市に圧倒されていたのが印象的でした。なによりも、私も一年ぶりの東京との再会だったのですが、まさかStockholmで再会するとは思いも寄りませんでした。
 

ストックホルム市立図書館
 

森の葬祭場

ヴァーサ号博物館

 
 
 8月9日から19日までの11日間、デザイン漬けの毎日で感じたことは、北欧のデザインは、他の国々と比較して、独自で発展を遂げていて、北欧という風土の影響を十分に受けた色彩、形態が異なる点かと思います。そして、この旅行で受けた衝撃や感じたことが、今後の自分のデザインスタイルにどうのように影響を受けるのか、今少し、デザインと自分のデザインを対象化してみようかと思います。  以上で、夏休みの企画として2回に渡って建築・デザイン探訪記をお送りいたしました。
 

 
 
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(2004年10月 イナガキマコト)

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