今回のレポートは、野外オペラ特集です。
Milanから電車で約1.5時間のところにあるVerona(ヴェローナ)という町には、他のイタリアの都市同様、数々の見所があります。カルロ・スカルパというイタリアの巨匠と呼ばれる建築家の手がけた、「Museo di Castelvecchio(カステロヴェッキオ美術館)」、「Banca Popolare Verona(ヴェローナ銀行)」など、また、観光では、シェークスピアで有名な「ロミオとジュリエット」のモデルとなった「ジュリエットの家」などがあります。しかし、他のイタリアの都市を比較すると若干見所が少ないにもかかわらず、なぜ夏になると多くの観光客がこのVeronaにやってくるのか?それは、「野外オペラ」を目的にやってくるのです。
Veronaの町の中心にある「円形劇場」は、約一世紀の頃の古代ローマの遺跡で、内部の階段席を修復することによって、現在、劇場として利用されています。様々な演目が行われているようですが、私が訪れたときは、「アイーダ」というオペラが行われていました。オペラ通の方ならご存じかも知れませんが、 オペラ作曲家のジュゼッペ・ヴェルディ作曲による、古代エジプトを舞台にした傑作とのことです。私のようなオペラ素人がストーリーを話すことは憚れますので、ご興味のお有りの方は、ぜひインターネットや書籍、DVDなどでご確認下さい。
私も初めてのオペラ鑑賞だったので、どんな雰囲気の中行われるのか?服装は?そもそもオペラって?なんて恥ずかしい疑問を持ちながら、Veronaに足を運びました。開演が21.00だったのですが、夜だというのにアリーナの周りにはたくさんの観客が訪れているのを見て驚きました。また、オペラ鑑賞は正装をするのが当たり前(?)なんていう話を聞いていたので、ジャケットを持っていったのですが、これが正解でした。客層が年輩の方が多く、みな簡単な襟付きシャツ、または、Tシャツの上にジャケットという、決して正装ではないのですが、ラフでは無い格好の観客が多く、中には少々おしゃれをされている方も目に付きました。
そして、私の席は三等席だったのですが、座席には、一等から三等まではいわゆる背もたれ付きの椅子、四等からは当日券の自由席となっていて、座席は修復された石段を利用した席とのことです。また、入場するときに座布団を有料で借りることが出来るので、お尻は痛くはありませんでしたが、座席自体がとても小さく、少々窮屈には感じました。
しかし、いざ舞台が始まると、体が痛いとか、お尻が痛い、なんてことは気にならないぐらい、ストーリーや舞台セットの迫力に興味が引きつけられました。エジプトを舞台にしているストーリーなので、舞台の真ん中には、大きなピラミッド、そして、そのピラミッドの脇を固めるのが、スフィンクスなどのセット。また、オペラ歌手の歌、そしてオーケストラによる美しい曲、大人数のエキストラなどなど。大迫力のうちにオペラは終了してしまいました。終わったのは、夜中の1:00に近かったと思います。
あっという間に過ぎた約四時間のオペラ、素人ながら堪能させて頂きました。帰国するまで、建築やデザインなどの側面だけではなく、もう少しイタリアの芸術に触れてみようかと思います。
若干ですが、オペラの模様を添付します。雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
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 昼間のアリーナ
 客席
 始まる前に配られたキャンドルに点灯




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