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■海外情報 * overseas network 留学生から見たミラノ 第4回 (2004.9)
前半の授業が終わり、夏休みも終盤に差し迫った今、半年間を振り返るということで、Domus Academyの授業について説明しようと思います。
DAの授業は、設計課題と講義に分けられます。 講義は、設計課題に付随する形で、毎回違う外部のデザイナーやメーカーのスタッフなどを招かれて行われています。また設計課題は、毎回種類が異なり、そして、この設計課題というのは、個人で取り組むのではなく、グループで取り組みます。このグループはどのようにして作られるかというと、ズバリ一緒にやりたい人と組みます。つまり、外人とグループを作る人がいれば、同じ国籍の人とだけ取り組む人、また、アジア人だけで取り組む人もいれば、欧米人とだけで取り組んだりと、毎回好き勝手にグループを作ることができます。グループのメンバーを捜すときに、まず第一に重要になってくるのが、言語能力です。 イタリアの学校といえども、イタリア語がさっぱりわからないという学生もいれば、英語がさっぱり分からないという学生もいますので、何語が話せるのかと言うことが、グループのメンバーを捜す上で重要になってきます。また、本人のスキルも重要で、その人が何の専門なのか?パソコンはどの程度使えるのか?プレゼンテーションが得意なのか?など、いろいろな思惑が錯綜して一つのグループが作られていくわけです。そして、課題には毎回数人の有名デザイナーを招聘し、そのデザイナーがProject leaderになり、その下に4,5グループが所属してProject leaderと一緒に課題を進めていきます。 そして設計課題は、夏休みまでに5つの設計課題、夏休み以降は卒業設計を行います。 5つの設計課題の内容は、1stは都市、建築デザイン、2rdはセラミックを使ったデザイン、3rdはプラスチックを使ったデザイン、4thはDigital Camera、5thは展示空間、というような様々な課題に取り組みました。私は、世界の他のデザインスクールと比較した上で、Domusの特徴としてあげられるのが、建築からインダストリアルデザインまで、様々なスケールの設計を行うという点です。そして、学校の向かいに職人さんが常駐している工房があり、この工房は学校と業務提携をしているので、工房内でスタディ模型やプレゼンテーション用模型を作ったりすることができます。課題のプレゼンテーションは、ムービーを使い、全てのProject leaderと学生に向かって行います。このプレゼンテーションでは、各グループの評価が天国と地獄にはっきり別れます。「最高だ!」「こんなもの見たことない!」と褒めちぎられるグループがあれば、「何を言っているのかわからない」「何がしたいの?」と寂しい言葉をかけられたり、まったくレスポンスがなかったり。しかし、Project leaderが補足説明をしてくれたり、賑やかに行われるのが特徴です。 そして、3rdプロジェクトの時には、イタリアのプラスチックメーカーが課題のアドバイザーとして呼ばれ、「工場ラインに乗せて作ることができるのか?」「構造的に持つのか?」「予算的にどうなのか?」など、より現実的な話を聞くことができたので、さながら仕事をしているようで興味深かったです。 これら通常の講義や課題以外にも、突発的にコンペが入ったり、毎日せわしなく生活しているのが半期の感想です。あまりの時間のスピードに最初は驚きましたが、結果的にはいい経験だったかと思います。時々講師が遅刻して、授業の開始が遅れたり、急に授業がなくなったり、イタリアらしさは時々感じますが。 今回は、DAの主な授業のスタイルについてお伝えしました。
(2004年9月 イナガキマコト)
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