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海外情報 *
mucking_around_london
ビリングスゲート魚市場
Report29_Jan.2008

 ビリングスゲート魚市場はイギリス内陸にある最大の魚市場と言われている。年間平均25,000トンの魚や魚製品が卸売商によって取引されていると聞く。市場としての年間取引高はおよそ2億ポンド(約42億円)と推定されていて、おおよそ40%が海外から輸入した魚介類だそうだ。もちろん築地と比べると規模は小さいが、13エーカー(約53,000u)の敷地面積にある大きな魚市場のホールは 98のスタンドと、30のショップで構成されている。(写真1、2、3)他にも設備としてカニやエビなどを煮る部屋や、-26度に保たれた800トンの冷凍室、製氷機、加工業者やケータリング業者に使用されている14の貸店舗があるらしい。従業員用の2つのカフェもある。(写真4)


写真1 : 13エーカー(約53,000u)の敷地面積を誇る大きな魚市場。

写真2 : 朝早くから大勢の客でごった返す。


写真3 : やはり威勢のいい言葉が飛び交う。

写真4 : 従業員用のカフェの名前は『子豚ちゃんのカフェ』100%ビーフのバーガーとか、ソーセージロール とか、ピザを売っている。

 魚市場のオープン時間は、火曜〜土曜 朝5:00 〜 8:30で、その日の朝に各地から冷蔵コンテナ(陸路)やフェリー(水路)で北はアバディーンから南はコーンウォールまでイギリス各地の港から魚介類が届く。(写真5、6)カナダからのロブスター、ニュージーランドからウナギなども輸入されるという。(写真7) 中には養殖の魚もあるそうで、ノルウェーからのサーモンはもちろん、養殖のマスやヒラメも並べられていた。やはり魚市場は活気があって、外はまだ暗いにも関わらず沢山の人で賑わっていた。飲食店を経営してるような人の仕入れの姿も多いし、一般客も多かったように見えた。ひとつあたりの量は多いがスーパーマーケットに比べると値段は断然安かった。魚市場だけに朝はやっぱり早く、朝の8時前に片付けを終わらせている店が多かった。(写真8 、9)


写真5 : ホール入り口。イギリス各地、世界各国の港から新鮮な魚が届く。

写真6 : 新鮮な魚が市場に並ぶ。

写真7 : このロブスターは1匹 £15だと言っていた。


写真8 : 店終いの様子。その日の売り上げを計算中なのか、しきりに何かつぶやいていた。

写真9 : 朝の8時前に片付けを終わらせている店が多かった。

 ちなみに、19世紀中頃まで魚介類はテムズ川沿いの露店で売られていたそうだ。魚介類の取り扱いの量が増えたことで魚の取引のための特別な建物の存在が不可欠となり1850年にLower Thames Streetに市場が作られたという。1873年に取り壊され、建築家Sir Horace Jonesの設計でJohn Mowlem & Coによって再建された。1876年にオープンしたその建物は旧ビリングスゲート魚市場として知られ、今は文化財に指定された建造物だ。今もロンドンブリッジとタワーブリッジの間、Lower Thames Streetに残る。 Old Billingsgate Marketは立派な建物で、ぱっと見は当時の魚市場である事は分かりにくいが、風見鶏ならぬ風見魚が屋根に見えるのが歴史を物語っている。(写真10)現在のビリングスゲート魚市場はドックランズのカナリーウォーフにあるが、ここに場所を移したのは1982年のことだ。ビリングスゲートという名前も、もともとのビリングスゲート魚市場の名前にちなんで名付けられている。現在ドックランズのカナリーウォーフはロンドンの第2の金融街として知られ、沢山の高層ビルが建つ。(写真11、12)


写真10 : 旧ビリングスゲート魚市場。 屋根には風見鶏ならぬ風見魚が見える。奥に見えるのはタワーブリッジ。

写真11 : 現在のビリングスゲート魚市場の入り口。

写真12 : 高層ビル群の真横に位置する現在のビリングスゲート魚市場。



-- ご意見ご感想があれば、お願いします。 眞島 弘樹




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