tansei.net
季刊誌 tansei.net新施設情報近代建築海外情報感動マーケティング更新履歴

HOME > 海外情報 > mucking_around_london >Brick Lane周辺 昼の散歩
海外情報 *
mucking_around_london
Brick Lane周辺 昼の散歩
Report19_March.2007

 ロンドンは、東、西、南、北、エリアごとに特色がある。街の雰囲気も違うし、それぞれのエリアによって住む人種も異なる。同じ人種でも何となくイーストな感じの人と、ウェストな感じの人は違う。厳密には東西南北だけでなくもっと詳細な区分があるが、今回は東の一部を紹介したい。

 イーストロンドンの顔的な場所と言えば、BRICK LANE(ブリックレーン)だ。(地図1)にあたる地域にあり、地下鉄Liverpool Street駅、地下鉄Aldgate East駅、White Chapel駅、Old Street駅の中間と言うか、ちょっと入った一本の通りがブリックレーンだ。主に(地図2)のピンク色の部分を差す。ブリックレーンは直訳するとレンガ通り。中東バングラディッシュ系の住民が多いこの地域では様々な種類のテキスタイル(布、生地)を数多く扱う店と、カレー屋が、とにかくカレー屋が多く並ぶ。この通りはカレーの臭いがすると言う人も多いくらいだ。
イスラム教徒が多い地域だけあってWhite Chapel Rd.沿いにはモスクがある。(写真1)そんな特徴を持つと同時に、このエリアは今のロンドンの文化、アート、ファッション、音楽などの情報発信拠点と言っても過言ではない。ウェストロンドンのように整然としていて閑静で小奇麗な雰囲気ではなく、騒々しく、ごちゃごちゃしてて、何もかもがごった返していて、小汚い、だけどそこでは何かが起こってると形容されるエリアだ。アートギャラリー、カフェ、ナイトクラブ、バー、ヴィンテージ系の古着屋、本屋、雑貨屋、ヘアーサロン、古めかしい家具を置く店などが集まり、流行に敏感な人達が集まり、常に活気に満ちている。

地図1
地図1
地図2
地図2

 日曜日のブリックレーンは特に多くの人で賑わう(写真8)。路上で楽器の演奏をする人も居れば、タップダンスのパフォーマンスをする人の姿も見かける。古着を売る人も多いが日本の平和なフリーマーケットとの雰囲気とは似ても似つかない。別名『がらくた市場』『泥棒市場』とも言われる箇所もあり、そこに並ぶ物はどう見てもがらくたばかり(写真9)。自転車を売っている人達も居るが、ほとんど何処かから盗んできたものと噂されている。ロンドンではどんなに太いチェーンや鍵を付けていても頻繁に自転車は盗まれる。プロの窃盗集団が居るらしい。実は自分も2週間で自転車を盗まれた経験者だ。すぐに盗まれるからもう乗らないことに決めている。そんな背景があり、ブリックレーンはロンドンで中古の自転車が一番安く買える場所と評判だ。

 Spitalfields Marketもほど近く、週末のこのエリア一帯は混雑する。Spitalfields Marketは若手デザイナーが服を売るストールが多いと言われている。ここの客層のイメージは、ポートベローマーケットの客層ほど落ち着いていなくて、カムデンの客層より観光客でない地元の人といった感じだ。

 Shoreditchエリア, オシャレなパブ、バー、クラブ、レストランが集まるOld Street周辺、有名なgallery、white cubeも歩ける距離にある。Hoxton squareは、今 最もポッシュでクリエイティブなエリアと言われていて粋な人達の活動拠点。クリエイティブ系のオフィスやスタジオも多いらしく、ここら辺のカフェではやたら打ち合わせをしているグループが目立つ。

 このように、そんなに大きくない地域の中で、新しいものと古いもの、隣に並べるには種類が違い過ぎて戸惑うようなものが平気で共存している。このごった煮な感じが本当にロンドン独特だと思う。人種と文化が混ざっていて、人のエネルギーが溢れていると言うか、活気と熱気がある。サービスの質は日本のそれに比べると格段に劣る。ただ、特にこの辺の人はサービスのクオリティーを求めていないと思う。客だから丁寧に扱われて当然と言う前提は皆無だ。もっと、人間と人間が言葉とか物とか必要な何かを交換しているすごく生な場所に見える。それがいいとか悪いとかは全く別にして。日本の上質のサービスが懐かしくなる時もあるし、過剰だと思う時もある。無い物ねだりは人間の癖で善し悪しの判断は時に真逆になるから何とも言えない。英語の発音がいいとか悪いとかもあまり気にしない傾向にあると思う。それぞれの人種がそれぞれの訛りでただ意思を通い合わせている気がする。違うことを面白がろうとする気質も間違いなくある。「君達はそうなんだ?僕らはこうだよ。」という風に。多人種社会ならではだろう。みんな違って当たり前と言う文化の土壌がある。この辺は、そんな事を考えさせられる街で、そんな思いを巡らせながらShoreditch、ブリックレーン周辺を昼間に散歩したらどんな景色が見えるかを(地図2)の番号1〜14に沿って写真で紹介してみたい。


写真1 : モスク

写真2 : BRICK LANEの壁のサイン


写真3 : White Chapel側から BRICK LANEに入ってすぐの雰囲気、カレー屋が並ぶ

写真4 : BRICK LANEの代名詞的存在のCafe 1001のバーベキュー、いつも行列が出来ている。 写真は少し前のもので今では排煙設備のあるガラス張りの立派なキッチンが出来た。


写真5 : Cafe 1001の並びの洋服屋、ヘアーサロン周辺にたむろする人達

写真6 : Cafe 1001の斜め向かいにある93 feet eastはナイトクラブ、昼間は静かだ


写真7 : 93 Feet Eastの向かいのVibe Bar、屋外に設けられた席でビールを飲む

写真8 : 古着や自転車が売られているブリックレーンのマーケット


写真9 : このエリアのがらくたっぷりは圧巻、ねじとかが売られている

写真10 : ブリックレーン名物のベーグル屋、ここも週末は行列ができる。安くて美味い


写真11 : 左側がOld Spitalfields Marketの外側、通り沿いの店舗、奥に見えるのが教会

写真12 : Spitalfields Marketでのやりとり


写真13 : 地下鉄Liverpool Street駅からCommercial St.へ抜ける細い小道にも店は並んでいる

写真14 : 地下鉄Liverpool Street駅のコーニッシュ・パスティー屋。Liverpool Street駅周辺は開発が進み、どんどん新しい店が出来ている。



このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2007 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.