
Design Museum in London
Report 10_June.2006
テムズ河沿い、タワーブリッジの近くのDesign Museum(デザインミュージアム)は、とても街並みになじんでいる。あっさりとしたシンプルな佇まいだ。(写真1,2)白い外観に垂直に入ったロゴが印象的だ。外でくつろぐ人も多いせいか、一見カフェかレストランと見間違えるほどで
うっかり通り過ごしてしまいそうなくらいだ。

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1989の設立以来、モダンデザインの歴史を紹介し、コンテンポラリーデザインを牽引するミュージアムとして世界的に有名だ。プロダクトデザイン、グラフィックデザインをはじめ多くのモダンデザインが展示されており、ファッションと建築以外は網羅されている。(写真3,4)
Financial Timesは"the premier advocate and judge
of good design" と紹介し、the Guardian誌は"the temple of cool"、と このミュージアムを讃えている。昨年は25万人以上の人が訪れ、この4年で来館者数は40%増加しているらしい。来館者の平均年齢は18歳〜30歳で、入場料£7(学生は£4,12歳以下は無料)をとるにも関わらず、約88%の人が再びDesign
Museumに訪れる事を考えているという統計も出ている(ちなみにDesign Museum による統計)。おそらくここで定期的に開催される企画展示を目当てに来る人が多いからだと思う。特に毎年開催される"Designer
of the year award"はとても有名で、イギリスで最も名誉のあるデザイン賞のひとつとして知られている。今年も3月4日から6月18日にかけて"Designer
of the Year"が開催された。(写真5)英国生まれ、もしくは英国ベース(英国在住で英国で仕事をしているデザイナー)が"Designer
of the Year"として選ばれる権利を持つ。winnerには、£25,000(約500万円)が授与される。

3.最上階の車の常設展示 |

4.グラフィックデザインの展示:Sex
pistolsやclash のレコードジャケット |

5.今年の"Designer of the Year"のエントランスのサイン |
"Designer of the Year"は、著名な審査員数名プラスDesign Museumを訪れた人の投票によって審査される。
2006年の5名の審査員は(Christopher Bailey, Emily Campbell, Hilary Cottam, Christopher
Frayling, Kevin McCloud)というメンバー。
今年の4名の候補は
Tom Dixon(プロダクトデザイナー)(写真6)
The Guardian(ガーディアン誌のデザインチーム)(写真7)
Jamie Hewlett(Gorillazのco-creater。主にGorillazのアニメーションを手がけている)(写真8)
Cameron Sinclair(人道/博愛主義による世界の発展と問題解決とそのための建築、創始者)(写真9)

6.Tom Dixonによる照明とソファーの展示。
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7.The Guardianの紙面が歴史に沿って展示される。フォントや紙面レイアウトについての説明も細かく説明されていた。 |

8.Jamie Hewlettの名前を知らなくともGorillazのアニメーションは誰もが見た事があるはずだ。
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9.Cameron Sinclairの展示
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上記の様々な分野の候補の中から、今年の"Designer of the Year"はJamie Hewlettが選ばれた。
Gorillazは元blurのDamon Albarn が率いるバンドでありながら顔を見せず、Jamie Hewlettの細かいストーリーボードとキャラクター設定により事実に基づいたキャラクターを作り上げた。Murdoc,
2D, Russel, Noodleの4人のメンバーからなるGorillazは、Jamie Hewlettのアニメーションがあってこそ、ただのバンドでなく、新しい形のvisual
groupとして音楽界に新風を吹かせたと言われている。

10.Jamie Hewlettの展示コーナー。他の候補に比べてオーディオもあるせいか派手に感じた。MTVヨーロピアン ミュージック アワード授賞式の3Dアニメーションの映像も流されていた。 |

11.gorillazのグッズの展示。
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12.Jamie Hewlettによる手描きのスケッチ、ドローイング、ストーリーボード等の展示。驚くほど細かく、その独特のタッチに感動した。 |
Design Museumは、ミュージアムそのものに加えて、デザインミュージアムのwebsite、www.designmuseum.orgもデザイン教育のリソースとして定評があると言う。website上で以前の企画展の内容も参照する事が出来るので面白い。来年の"Designer
of the Year"も楽しみだ。
Shad Thames, London, SE1 2YD
www.designmuseum.org |