壊されていく、近代建築・・・
 
JR川口駅前の看板建築が再開発ビルに変わる
 

 
 
 吉永小百合主演の映画「キューポラのある街」は、埼玉県川口市が舞台だ。川口は戦前から戦後まで、首都圏の鋳物工業の中心であった。映画は、中小鋳物工場に勤める工員さんの家庭の生活を中心にしたものだった。
 
 明治末期から昭和30年までが、川口の黄金時代だったのかもしれない。駅前(本町・金山町)などに、戦前の建物が多く残っている。豪邸もあるし、昭和初期の民衆建築、いわゆる看板建築も多い。
 
 もともと、東京駅まで30分弱という利便性、鋳物工場の集積地だったことが、その後の川口の将来を決めた。
 昭和40年以降は、金物工場は減少し、その空き地はマンションに変わった。駅周辺ですら、第一種工業地域であり、高層マンションが建てやすい。川口周辺には20階から40階の超高層マンションも少なくない。この看板建築の跡地も、低層階は地元の(地権者の)商店、中層階は市の中央図書館、高層階はマンションになるようだ。
 
 この駅前2軒は、川口堂書店・山田洋服店という店だが、山田洋服店はすでに店じまいしており、左隣の空き地には 旧寿会館(中華料理ピコ)が1ヶ月前まであった。いずれも、昭和5(1930)年に建築された。
 
 
●川口東口にいまだ残る看板建築
青くなっているのが川口堂書店、その左側が、山田洋服店(営業中止)、その左側の空き地には、ついこの前まで、旧寿会館(中華料理ピコ)があった
 
左●ペデストリアンデッキからみたところ
右●戦前・戦後すぐの看板。その後ろに見えるのは、駅西口の市の超高層ビル、「リリア」
 
 

 

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