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report 特集
「子どもが遊ぶミュージアム」
科学技術館 鉄の丸公園1丁目
“公園”をイメージした展示空間の中で
「鉄の面白さ」「鉄のすごさ」を体感
東京・千代田区の北の丸公園にあるサイエンスミュージアム「科学技術館」の「鉄鋼展示室」が2006年12月1日、「鉄の丸公園1丁目」としてリニューアルオープンした。
科学技術館は、現代から近未来の科学技術や産業技術に関する知識を広く国民に対して普及・啓発する目的で(財)日本科学技術振興財団が設立した施設で、1964年4月に開館。現在でも、平日の団体や休日の親子連れなどを中心に、年間約60万人が来館する。
(社)日本鉄鋼連盟が出展する鉄鋼展示室は、業界出展方式の第一号として1974年に開設されたもので、その後は時代の変化に合わせ、82年、91年、99年と、3度の改装を実施。
今回の鉄鋼展示室の改装では、来館者の過半を占める小学校高学年の児童に「素材としての鉄の面白さ」や「ものづくりの楽しさ」を知ってもらうため、展示室を、子どもの身近に存在する『公園』をイメージした空間に一新した。
展示も、子どもたちが実際に触れたり、動かしたりすることができる体験型展示とし、『公園』内に「ビークルシアター」「ボンネットリフティング」「パイプすべり台」「ばねシューティング」「ベアリングカーリング」などを配している。
子どもたちに参加することを通して鉄鋼への理解を深めてもらうための「ワークショップコーナー」(実験・工作教室)を展示室の中央に新設したのも今回のリニューアルの特徴。
ワークショップコーナーは、平日は実験教室、休日・祝祭日は工作教室を中心に展開。日本鉄鋼連盟会員会社OBが務める『先生』が「電子レンジで鉄づくり」「鉄板を使って昆虫を作ろう」「減摩合金でアクセサリーを作ろう」などのプログラムを実施している。
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左●公園をイメージした展示空間に見て、触れて、動かすことができる体験型展示を配置
中・右●エントランスを入った正面に設けられた「ビークルシアター」は、展示室のアイキャッチャーである「タイムビークル26号」に乗って、鉄の誕生と歴史、現代社会のあらゆるところで使われている鉄、未来の製鉄技術そして環境への取り組みなどの映像をキャプテンとスチールロボ「アイ」が案内 |
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左●「ベアリングカーリング」は『用途』をテーマに、鋼板やベアリングを使って鉄の加工性や精密性などについて遊びを通じて体感
右●「ばねシューティング」は、鉄のしなやかで粘りのある『特性』について、スプリングを使ったシューティングゲームを通じて体感 |
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| 「パイプすべり台」は、『作り方』をテーマに都市のインフラや産業で活用される鋼管と身体を接して遊ぶことで鉄のスケール感を体感 |
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左●「ボンネットリフティング」は、昔と今の自動車用ボンネットを引き上げる装置。高張力鋼の薄くて丈夫、なおかつ軽いという特性を体験しながら「環境」について考える
中・右●エントランスの両サイドに、鉄の最先端の技術の紹介と未来の可能性など、鉄に関するさまざまな情報を紹介する「情報ゾーン」を設置 |
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左・中●ワークショップコーナーでは「鉄」に関する実験や工作教室を通して、ものづくりの楽しさを実感
右●科学技術館は「科学技術の知識を広く一般の人たちに普及する」ことを目的に緑に囲まれた皇居のほとりにある北の丸公園に1964年4月12日に開館。建物は、宇宙に散在する星をイメージしたデザインの外壁で覆われている |
(社)日本鉄鋼連盟総務本部
秘書・広報グループ 上席参事
冨澤 久 氏
「見て」「触れて」「参加」する
参加・体験型の展示を通じて
素材としての鉄の面白さや
ものづくりの面白さを
子どもたちに伝えていきたい |
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科学技術館の鉄鋼展示室は、1974年に出展して以来、7〜8年ごとに、その時代状況に適合した展示内容に改装してきており、科学技術館さんより2006年度事業として鉄鋼展示室改装のお話がありました。
一方、日本鉄鋼連盟では、2006年度の重点項目として「鉄鋼業の社会的認知度の向上」を掲げ、ものづくり教育や研究・教育支援、採用活動支援、情報発信などの向上策を実施することとしておりました。
以前の鉄鋼展示室は、当時としては時代に合ったものだったのだと思いますが、展示が中心の構成であったため、現在では、子どもたちの目に留まりづらくなっていたこともあり、これを機会に「見て理解・触れて理解」、「参加して理解」、「自分で調べて理解」を基本コンセプトに全面リニューアルすることといたしました。
子どもたちに、とにかく展示室に入ってもらおうということで、エントランスにアイキャッチャーとなるビークルシアターを配置するとともに、展示室内を明るくしました。空間デザインは、子どもたちに身近な公園のイメージとし、展示も、アスレチック風に仕上げるなど、体験型の展示を基本としています。
さらに、展示室の中央にワークショップコーナーを設け、実験の先生に常駐してもらう体制といたしました。実験や工作への参加を通じて、子どもたちに「鉄」が身近な素材であることを感じてもらえればありがたいと思っております。
(財)日本科学技術振興財団
科学技術館事業部担当理事
鈴木 浩 氏
参加・体験型展示や
ワークショップ、イベント等を
通じて「鉄」への関心を高め
「科学技術」への理解を深めてほしい |
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今回の鉄鋼展示室のリニューアルでは、集客と内容の両立で人気ナンバーワンとなる展示室とすることを目指しました。好奇心で展示に接してもらい、展示を通じて「鉄」に対する理解を深める。つまり、遊び・体験としての「わくわく」が、鉄を知る「ワクワク」に変わる参加・体験型展示ということです。
特に重視したのがワークショップの開催で、単にボタンを押せば動くというだけでは、参加・体験型展示ではありません。人が人に対して説明し、触れ合っていくなかで、自然と興味が生まれていくもののだと思います。
その意味で、ワークショップに加え、今後強化して行きたいと考えているのが、イベントの開催です。12月3日にオープン記念イベントとして、科学技術館サイエンス友の会の親子を対象に「たたら製鉄」の体験イベントを実施。また鉄の彫刻家・青木野枝さん(多摩美術大学助教授)による特別ワークショップ「ものづくり体験鉄の彫刻をつくろう(溶断と溶接)」を春休みイベントとして開催。これからも、鉄に対する理解や関心を高めるイベントの開催を予定しています。
また、岩手県釜石市の「鉄の歴史館」や千葉県市川市の「現代産業科学館」、神戸市灘区の「灘浜サイエンススクエア」、島根県安来市の「和鋼博物館」など、全国の鉄鋼関係の博物館・技術館と連携し、ミュージアムの新しい活動スタイルを創造していきたいと考えています。
●[所在地]
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東京都千代田区北の丸公園2-1
科学技術館4階 |
| ●[リニューアルオープン] |
2006年12月1日 |
| ●[出展者] |
(社)日本鉄鋼連盟 |
| ●[運営] |
(財)日本科学技術振興財団 |
| ●[開館時間] |
9:30〜16:50 |
| ●[休館日] |
年末年始(12月29日〜1月3日) |
| ●[URL] |
http://www.jsf.or.jp |
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