tansei.net
季刊誌 tansei.net新施設情報近代建築海外情報感動マーケティング更新履歴

HOME > tansei.net24号 > [特集]ユニヴァーサルデザインへの取組み
[特集]ユニヴァーサルデザインへの取組み

 わが国の建物や施設でも、「バリアフリー」の意識が浸透しはじめ、ハートビル法に則り、これに配慮したものが増えつつあります。
 ハートビル法とは、高齢者や身体障がい者等が円滑に利用できる建築物の建築の促進を図ることを目的として、 平成6年に制定された「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」の略称ですが、ここに示されているのは、最低限守る必要がある標準となっています。
 しかし、利用者のための配慮は、それだけでいいのでしょうか? 丹青社は、これに留まらず、健常者も障がい者も同じように、一緒に活動できる施設や空間づくりを目指しています。『日経デザイン』が数年に1回実施しているユニヴァーサルデザインのアンケートでも、これに取り組んでいる企業は、BtoCの大手メーカーがほとんどであることからもわかるように、設計施工会社にとっては難しい課題と言えます。
 事実、施設施工会社の多くはバリアフリーに留まっており、ユニヴァーサルデザインに乗り出している企業にとっては試行錯誤の日々が続いています。
 日本の施設・空間等のデザインにおいて、ユニヴァーサルデザインの概念が必要なのか、それに対して丹青グループが何を取り組んでいるのかをご覧いただきたいと思います。



第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議 in 京都

世界29か国・地域から約1万4700人が来場

 ユニヴァーサルデザインのさらなる普及と実現を通して社会の健全な発展とくらし創りを目指す活動体である国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、2006年10月22〜26日の5日間にわたり、「第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議2006in京都」を開催した。
「国際ユニヴァーサルデザイン会議」は、第1回会議が02年11月に横浜で開催され、「国際ユニヴァーサルデザイン宣言」を採択したが、同会議の成果の継承を目指し、会議から1年後の03年11月にIAUDが設立された。

 IAUDでは、同会として主催する国際会議としては初となる今回の会議を、「横浜で開催した国際会議の理念を継承し、この4年間で進展した研究や活動の成果を披露する場」と位置づけ、ユニヴァーサルデザインに基づく日本国内の“街づくり”“ものづくり”“人づくり”の具体的な実践や取組みの事例を世界の人々に伝えていくことを目的とした。
『さりげなく、大胆に 使い手と作り手の対話、実践そして実現』をテーマとする今回の会議は、京都・宝ヶ池にある国立京都国際会館の大会議場やアネックスホール等を使い、全体会議、分科会、特別セッション、公開シンポジウム」を実施したほか、イベントホールで展示会を併設開催。

 会議には、世界29か国・地域から、当初予想を上回る約1万4700人が来場し、日本が国を挙げてユニヴァーサルデザインに取り組んでいること、ユニヴァーサルデザインが主流になっていることなどを評価。

 最終日には「世界に、いまなお存在するさまざまな差別、貧困、戦争などに対し、ユニヴァーサルデザインによる解決を目指し話し合いを続けることが、私たちの責任である」という主旨の「国際ユニヴァーサルデザイン宣言2006」を公表した。

 本会議と平行して行われた展示会では、自動車・電機を中心とした協賛企業や関連団体が競ってユニヴァーサルデザインの取り組みが展示され、海外からの参加者を驚かせた。

 また、京都・北区の立命館大学国際平和ミュージアムで、30人以上のデザイナーによる特別ワークショップとして「48時間デザインマラソン」を実施。最終日に国際会議内で公開プレゼンテーションが行われ、会議参加者の公開審査を経て、優秀作が表彰された。


開催概要
名称 第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議2006 in 京都
(The 2nd International Conference for Universal Design in Kyoto 2006)
会期 2006年10月22日〜26日
会場 国立京都国際会館 他
主催 国際ユニヴァーサルデザイン協議会
共催 京都府、京都市

Next →


このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2006 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.