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秋葉原に誕生した「次世代の新ビジネス」を
創造する『ハブ拠点』
秋葉原UDX
JR山手線・京浜東北線と総武線が交差する東京・千代田区の秋葉原駅前に2006年3月9日、複合型オフィスビル「秋葉原UDX」がオープンした。
NTT都市開発(株)と鹿島建設(株)の出資により設立した「ユーディーエックス特定目的会社」が開設したもので、ダイビル(株)が05年3月31日にオープンした「秋葉原ダイビル」とともに「秋葉原クロスフィールド」を構成。『さまざまな領域(フィールド)の人々と、さまざまな領域の情報が集い、そして交流(クロス)することによって、ITを活用した次世代の新しいビジネスを創造していく』ハブ拠点として展開している。
秋葉原駅周辺地区の再開発について東京都は、『〈千客万来の世界都市・東京〉の実現』をコンセプトに00年12月に策定した「東京構想2000」で、「電気街が持つ魅力や世界的知名度に支えられた集客力を活用し、IT関連産業の集積を促進していくことにより、高付加価値なビジネス市場を創造するとともに、IT関連産業の世界的な拠点を形成していく」方向性を打ち出した。
さらに、同構想を受けて01年3月、『IT時代に対応した21世紀の秋葉原地区の将来像』をハード・ソフト両面にわたり示した「秋葉原地区まちづくりガイドライン」がまとめられ、同ガイドラインに基づいて行われた公募による秋葉原駅前都有地の売払い(売払いコンペ)で、NTT都市開発、ダイビル、鹿島建設の3社で構成する「UDXグループ」が当選した。
これを受けてUDXグループは、東京神田青果市場跡地を中心とする1万5728m2の土地を購入し、秋葉原を「消費の街」から「創造・生産・消費の街」へとシフトさせる新たなプラットホームづくりの計画を策定。低層部に産学連携機能、情報ネットワーク機能、集客機能、中高層部にオフィス機能を集積した2棟のビルからなる秋葉原クロスフィールドの開発を03年からスタートさせた。
駅寄りに建つ地上31階地下2階建(延床面積5万0289m2)の秋葉原ダイビルは、『産学連携の中核施設』として、高速大容量情報インフラを整備し、中低層階に「産学が連携した先端的な研究や教育が行われる場」や「ベンチャー育成機能」、コンベンションホールを配置している。
一方、同ビルの北側に隣接して建つ地上22階地下3階建(延床面積16万1482m2)の秋葉原UDXは、低層階(地上1〜4階)を「IT&集客機能スペース」と位置づけ、飲食モールやショールーム、イベントスペース、多機能スタジオ等を配置。地下1〜3階に約800台を収容する自走式駐車場を設けるなど、秋葉原クロスフィールドの『文化情報の発信拠点』として、主に集客機能を担っている。
なかでも、地上1〜3階にカフェやレストランなどをはじめとする36店舗が軒を連ねる「AKIBA─ICHI(アキバ・イチ)」には、初出店や新業態の飲食店が多数出店。「東京神田青果市場」の賑わいを再現しながら、これまでの秋葉原に不足していた『選ばれた食』を提供している。 また4階には、デジタルコンテンツ等の活動支援拠点として、日本の次世代を担う新たな産業・文化創出基盤施設「先端ナレッジフィールド」、日本のアニメーションの総合ポータル施設「東京アニメセンター」、新たな国際デザイン拠点「(仮称)デザイン・ミュージアム秋葉原」(今秋オープン予定)を配置。
5〜22階のオフィスエリアは、専用エントランスと直通エスカレータを備え、低層階の商業エリアからは完全に分離し、落ち着いたオフィス空間を実現。5階にはカフェやコンビニエンスストア、銀行ATMなどの機能も備え、6階には貸会議室やクリニックモールを配し、オフィスサポートの充実を図っている。
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(左)●『文化情報の発信地』として秋葉原クロスフィールドの集客機能を担う秋葉原UDX。JR秋葉原駅前とペデストリアンデッキで繋ぎ、人の流れのスムーズ化を図っている(写真左の建物は秋葉原ダイビル)
(中)●発電装置を備えた3連の風車「サボニウス・ウインド・タービン」は、秋葉原を象徴するモニュメントとして誕生
(右)●
ペデストリアンデッキに接続する2階に設けられたオフィスエントランス。写真右のエスカレータはオフィスロビーのある5階に直結 |
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(左)●2階に設けられた「AKIBA_SQUARE」は、2層吹抜け(天井高約8m)の開放感溢れるイベントスペース
(右)●「AKIBA_SQUARE」では、新商品の発表会や展示会など、さまざまなイベントを開催(写真は4月22〜27日に開催された創美流華道の展覧会)。秋葉原ダイビルの「秋葉原コンベンションホール」とのコラボレーションにより、大規模なイベントの開催も可能 |
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(左)●オフィスロビーはカフェも設けられるなど、オフィスワーカーの“寛ぎ”の空間ともなっている
(右)●36店舗が出店する商業ゾーン「AKIBA_ICHI」は1〜3階に展開。施設名は、かつて秋葉原にあった「やっちゃば(青果市場)」の活気や「選ばれた食」をイメージして付けられた |
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| 「AKIBA_ICHI」の1階には、カフェやバールなどの飲食店舗のほか、スーパーマーケット、モバイルやユビキタス等の最新IT展示体験スペースと技術相談窓口やショールーム機能を備えた「ドコモテクニカルラボ秋葉原」などを配す |
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(左)●「AKIBA_ICHI」1階に路面店感覚で展開するピッツェリアリストランテ&バール「chiocciol@
pizzeria(キオッチョラ・ピッツェリア)」は、『ちょい悪オヤジの立ち飲みバールとピッツェリア』をコンセプトにリストランテ68席のほかバール32席(テラス20席含む)を配置
(中)●バールのカウンターの積み上げられたレンガと壁から天井に貼られたゴールドのモザイクタイルが“レトロ&モダン”な空間を創出
(右)●イタリアの古い教会などに見られるノルマン様式をモチーフにした内装デザインが“非日常”な雰囲気を醸し出す |
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| イベントスペース「AKIBA_SQUARE」に連絡する「AKIBA_ICHI」2階には、メニューを絞り込んだ特徴ある飲食店を集積 |
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| 「AKIBA_ICHI」の3階には、老舗の新業態や東京初出店の人気店などが軒を連ねる |
(株)クロスフィールドマネジメント
ゼネラルマネージャー
山本 俊行 氏
「秋葉原の文化情報」を
「秋葉原UDX」から全世界に
発信していきます |
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今回の秋葉原UDXのオープンで「秋葉原クロスフィールド」はグランドオープンを迎えました。昨年3月にオープンした秋葉原ダイビルと秋葉原UDXの2つの高層ビルで構成する秋葉原クロスフィールドは、NTT都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社で構成する「UDXグループ」が、東京都が策定した「東京構想2000」および「秋葉原地区まちづくりガイドライン」に基づき、『秋葉原の新たなIT拠点』として開発を進めていたものです。
秋葉原ダイビルはダイビルが、秋葉原UDXはNTT都市開発と鹿島建設が出資するSPC「ユーディーエックス特定目的会社」が、それぞれ事業主体として建設し所有していますが、(株)クロスフィールドマネジメントは、秋葉原クロスフィールドが実施するITセンター事業の運営管理や情報発信事業、渉外業務等を一体的に行っていくために、デベロッパー3社の共同出資により、04年10月1日に設立されました。
私は、鹿島建設の立場で計画段階からこのプロジェクトに参画してきましたが、秋葉原クロスフィールドに求められる機能としては、企業や大学が交流するプラットホームをつくり、新産業の創生や人材育成の拠点となる「産学連携機能」、技術や人材の交流を促す出会いの場とする「集客機能」、ITを活用し価値を高めようとする人々の各種活動を支えるために高速大容量情報インフラを利用して情報を集め、融合し、生み出したモノを伝達する「情報ネットワーク機能」、最先端のIT環境がビジネスをさらに加速させる「オフィス機能」の4つに重点が置かれました。
これら4つの機能うち、産学連携機能や情報ネットワーク機能は、先にオープンする秋葉原ダイビルに集約し、秋葉原UDXについては、主に商業施設や文化情報発信施設を中心とした集客機能の充実を図りました。特に1〜3階に展開する商業施設「AKIBA_ICHI」については、当時の秋葉原に不足していた『食』の充実に最重点が置かれました。「ヨドバシカメラ」や「アトレヴィ秋葉原」などのオープンにより、いまでこそ秋葉原にもバラエティ豊かな『食』がありますが、当時は『食』の機能が非常に欠けていました。
「AKIBA_ICHI」につきましては、「青果市場があった場所」にできる施設であることから、市場の“賑わい感”を感じさせるような飲食店街にしたいと考えました。また「神田」という立地の特色を活かし“下町の老舗”など『江戸の食文化』を感じさせる店舗を揃えました。その意味では、地方からお越しになられた方や外国からのお客様にも満足いただけるラインアップとなっており、秋葉原界隈の『食』を巡る環境は競合が激化しているものの、当初の予測を上回るお客様にお越しいただいています。
現在は、秋葉原にお越しになられた方々がお食事を楽しんでいただくという位置づけですが、できるだけ近い将来、お客様にわざわざ秋葉原に足を運んでいただいて、お食事を楽しんでいただくなど、AKIBA_ICHIを「お食事だけでも来ていただける」飲食店街になるように、私どもとテナントさんで互いに協力して、実現していきたいと考えています。
AKIBA_ICHIのほかにも秋葉原UDXには、次世代を担う新たな産業・文化創出基盤施設「先端ナレッジフィールド」、アニメーションの総合ポータル施設「東京アニメセンター」など、これまでの秋葉原には無く、秋葉原が『ITの拠点』となっていくために必要だと思われる施設を設置しており、それらの施設を通じて、『秋葉原の文化情報』を全世界に発信していきたいと思います。
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(左)●“再開発前夜”の秋葉原再開発地区(別館屋上から2002年10月18日撮影)
(右)● 丹青社別館屋上から見た秋葉原再開発地区の現在(2006年4月26日撮影) |
データ 2006年6月
| [所在地] |
東京都千代田区外神田4-14-1 |
| [オープン] |
2006年3月9日 |
| [事業主体] |
ユーディーエックス特定目的会社 |
| [管理運営] |
秋葉原UDX総合管理事務所 |
| [敷地面積] |
11,547m2 |
| [建築面積] |
8,531m2 |
| [構造・規模] |
地上:S造(一部CFT造)
地下:SRC造、RC造
地上22階(塔屋1階)地下3階建 |
| [延床面積] |
161,482m2 |
| [設計・監理] |
NTT都市開発(株)、(株)NTTファシリティーズ、
(株)日総建、鹿島建設(株) |
| [施工] |
鹿島建設(株) |
| [施設内容] |
ショップ、レストラン、ショールーム、イベントスペース、貸会議室、クリニック、スタジオ、シアター、アニメセンター、デザインミュージアム、大型映像装置、ATMコーナー、郵便局、交番、駐車場(800台収容) |
| [URL] |
http://www.udx.jp |
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