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report 特集
島根県立古代出雲歴史博物館
日本文化の源流を探求するうえで欠くことのできない 古代文化を中心とする島根の歴史・文化をわかりやすく展示・紹介する「島根県立古代出雲歴史博物館」が2007年3月10日、島根県出雲市の出雲大社の参道東側隣接地にオープンする。 博物館建物は、出雲の歴史性や周辺景観との調和を考え、建物を敷地東側に寄せて配置。西側に緑豊かな庭園を確保することにより、出雲大社神苑につながる視覚的連続性をもたせる。また、敷地中央の透明性の高いガラスのエントランスホールは、南ゲートから北山に向かうメインアプローチにおけるアイストップとなると同時に、南側の前庭と北側の庭園との結界の役割を果たす。 建物外観はコンパクトな表現とし、2つの重層する折屋根が周縁の景観に溶け込む軽快なスカイラインを創り出し、大らかに起伏する庭園と、さらに周縁の山々の穏やかな姿と連なりながら景観の調和を保つ。外壁のコールテン鋼は島根の歴史上重要な「たたら製鉄」を想起させるもので、透明なガラス面との対比を強調しながら、簡明で力強い材質感を表現する。 常設展示は「総合展示」「テーマ別展示」「神話展示」から構成し、展示室は中央の展示ロビー周りに集約する。 総合展示室は『島根の人々の生活と交流』をテーマに島根の歴史を原始・古代から近現代まで通史的に紹介。テーマ別展示室は、島根の古代文化の中から特徴的なテーマとして『出雲大社と神々の国のまつり』『出雲国風土記の世界』『青銅器と金色の大刀』の3つを選び展示。神話展示室は『出雲神話回廊』をテーマに、映像や音響を駆使して出雲神話をわかりやすく紹介。「古代文化研究センター」の研究成果等をはじめとする企画展示を行う「特別展示室」も設置される。 また、展示室に隣接して収蔵庫・準備室などのサポートゾーンを配置し、さらに南側に調査研究・事務管理諸室を近接。これらの諸機能を明快に配置することにより、来館者にとって快適であると同時に、博物館の効率的な運営および文化財の安全な管理を可能にする。 さらに、建物から張り出したガラスのエントランスホールを開放的な寛ぎの場とし、2階にカフェ、3階に展望テラスを設置。来館者が展示室内の展示を観覧した後に、エントランスホールの展望テラスから望む出雲大社や北山山系など、古代から歴史が展開されてきた場所の地理的体験を通して、歴史の舞台をリアルタイムで実感することができるようにする。
埼玉県防災学習センター
民間のノウハウの活用で JR高崎線北鴻巣駅から徒歩20分に立地する「埼玉県防災学習センター」は、1994年6月に埼玉県が、災害に強い地域づくりのために地震や暴風などの災害時の対処方法を楽しく体験・学習できる場として開設した『体験型学習施設』である。 建物は地上3階建で、1階のエントランスホールに、施設見学の導入として、地球型の映像を通して地震のメカニズムや地震災害・地震対策、館内の案内について解説する「モニュメントディスプレイ」を設置するほか、暴風雨や実際の消火作業体験ができる「第1展示室」と、過去に発生した大地震を体験したり、防災クイズを楽しんだりすることができる「第2展示室」を配置。 2階には、身近な災害への対処方法が学習できる「第3展示室」のほか、防災関係の図書やビデオなどを閲覧できる「防災ライブラリー」を配している。また3階の研修室(2室)は、防災講習や工作会などの各種イベント開催や、団体利用者の休憩スペースなどに利用されている。 埼玉県では、同県の「公の施設」のうち61施設について、2006年4月1日から「指定管理者制度」を導入することとし、61施設のうち埼玉県防災学習センターを含む28施設については、平成17年度公募施設として「指定管理者」が公募され、同施設の「指定管理者」に日立ビルシステム・丹青社共同事業体が選定された。 同施設は現在、フルタイム勤務3人とパートタイム勤務5人の体制で運営が行われているが、スタッフには、消防OBや防災学習施設の運営や接客サービスの経験がある人材を登用。また、バックアップ部門として、(株)日立ビルシステムと(株)丹青社の本部スタッフがサポートにあたるなど、県民ニーズに即座に対応できる運営体制の構築に注力している。 昨年の来館者数は4万5902人であったが、指定期間の5年間の運営で、これを最終的に5万人に引き上げることを目標に設定。「そのためにも施設の知名度をより高めていくことが重要。ゴールデンウィークや夏休み、防災週間などに、防災を楽しく学べるさまざまなイベントを開催し、施設のPRを図っていきたい」(埼玉県防災学習センター 所長 佐々木一男氏)考えである。 また現在、平日は小中学校の課外学習や自治会など自主防災組織の来館が中心だが、平日の団体利用についても「企業の社員教育でも使ってもらえるように、県内の企業に対してもPRをしていきたい」(埼玉県防災学習センター
マネージャー 安野泰治氏)とするなど、従来の来館者以外の層の取り込みにも力を入れていく構えである。
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