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HOME > 感動マーケティング >「現代生活者に癒しを創造する身近な感動占術」
第43回 リピーターがサポーターに変貌するラッキーピエロの感動理念
2008年2月26日
(株)商い創造研究所
松本 大地
(元丹青社SCマーケティング研究所長)

■日経新聞の連載小説“望郷の道”は朝から感動を与えてくれる秀作。幾多の紆余曲折を経て、台湾でのキャラメルづくりからスタートした主人公の生き様は、人との繋がりの大切さやビジネスの原点がたくさん詰まっている。その台湾で生活慣習の一部になっているのが占いである。台湾では事業展開、人事異動、学問、結婚、家やビルの新築、引越しなど大きな節目を迎えるとき、行きつけの専門の占い師に運勢を伺う。占いには四柱推命、手相人相、米粒占い、紫微斗数、風水など10種もの占術がある。また、廟(びょう 祖先・先人の霊を祭る建物)への頻繁なお参りなど、お祈りや願掛けが一般の人々のライフスタイルの根幹にあり、台湾を代表する名刹として台北市にある行天宮は朝から大勢の人で賑わっている。その行天宮の周辺は占いのお店が集積しており、お寺の前の地下道は「占い横丁」として観光客にも人気のスポット。「日本語OK」の看板があちらこちらに掲げられている。私も人気のある女性鑑定士に占ってもらい、前向きなパワーを頂いた。ちなみに料金は3000円程度であった。

■日本の占術業界のトップリーダーとして、現代生活者に癒しと前向きパワーをつくっているのが占いの学校と店舗を展開している東明総研である。いつの時代も人は悩みを抱えているが、日常のストレスや複雑な人間関係で現代生活者の多くは癒されたいと思っている。しかし、欧米のように相談できる精神カウンセラーは身近には存在せず、心理的な問題や悩みが解決できないケースが多い。従来の占いの多くは、閉鎖的で不透明なイメージがあったが、東明総研は手相と人間学の知識と優しさで人々に希望、勇気、自信を提供することで、精神的なソリューションの場をつくっている。そこには本物の鑑定士を育成するために全国で5校の学校を展開し、占い師の質的向上を最優先にしている。横浜赤レンガ倉庫店やアクアシティお台場店、なんばパークス店の東明館は若いカップルでいつも賑わっている。まるで上記の台湾の占いスポットのような健康的なカジュアル感が溢れ、その横顔は楽しそうな様子が窺えた。ただ勇気と希望を伝えるだけではなく、適切な人間としての生き方のアドバイスもしており、相互に心を通わすことができるコミュニケーション力が肝要と感じた。とてもアナログであるが、心の健康産業として成長性の高い身近な感動業態である。

■知人が行くコンビニエンスストアでは、レジの男性の何気ない所作が気持ち良く、その男性のレジにお客が集中してレジ待ちができると言う。気配りのある一言や温かい笑顔が魅力という。日常の暮らしの中でのちょっとした心の癒しを皆が求めているのだろう。マニュアル丸出しのサービスや接客にはどうも心の扉が開かない生活者も、何気ない心のこもったサービスに小さな感動を抱く。どれだけインフォメーションテクノロジーが発達しても、やはり生のコミュニケーションにはかなわない。現代生活者の身近な心の健康産業としての占術事業の向上には、これから大きなビジネスチャンスの道があるだろう。

■感動マーケティング視点⇒1.現代生活者は精神的癒しを求めている。癒しのビジネスは多々あるが、本物志向からくる心の感動共有が重要になる。
2.何気ない日常ビジネスでも、ちょっとした一言や振る舞いで常連客に小さな感動を与えることができる。

東明総研ホームページ  http://www.toumei-tesou.co.jp/

台北市の行天宮は商売繁盛のご利益がある廟
1
行天宮前の地下道には東西に連なる占い横丁がある
2
占い店や印鑑店、漢方薬局などが集積した行天宮街路
3
1●台北市の行天宮は商売繁盛のご利益がある廟
2●行天宮前の地下道には東西に連なる占い横丁がある
3●占い店や印鑑店、漢方薬局などが集積した行天宮街路

占って頂いた人気のある女性鑑定士の林さん
4
東明館の横浜赤レンガ店はカップルで一杯
5
手相・占いのプロを養成する東明学院
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4●占って頂いた人気のある女性鑑定士の林さん
5●東明館の横浜赤レンガ店はカップルで一杯
6●手相・占いのプロを養成する東明学院


■ごあいさつ■
2005年の10月から2年と5か月46回の長期連載でありましたが、今回にて終了させて頂くことになりました。
この間、生活者は単なるモノの所有や消費から、コトや体験などに関心が寄せられ、数量的に計ることのできない「楽しさ」「喜び」「驚き」などに心が動くこと、つまり感動がキーワードになってきました。21世紀は顧客満足から顧客感動へ、生活消費から生活感動へとさらに変化していくことでしょう。
私にとって感動マーケティングの研究は生涯のテーマです。これからも様々なメディアで進化した感動マーケティングを発表させて頂きますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
長年お読み頂きました読者の皆様、そしてご協力頂いた丹青社広報の方々に心より感謝申し上げます。



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