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■2月発売の商業界3月号にて、“B級ローカルフーズは地域活性化の救世主”を執筆した。
B級ローカルフーズとは、地元の食材を使い、値段が安くて美味しく、その地域で長きに渡り親しまれている日常の生活料理である。ただし、B級と言っても粗悪品ではなく、身近にあって誰にでも口にする庶民派料理として存在し、地域を代表する郷土料理をレコードのA面とするならば、生活料理はレコードのB面というような意味合いでB級と表している。B1グランプリという全国のB級ローカルフーズを競わせるイベントも開催され、富士宮やきそばや八戸のせんべい汁のように、全国にその名が拡がり地域活性化の主役になっているケースもある。
■今回の取材では静岡市に出向き、静岡おでんの会の東川会長より、地域食の静岡おでんが地域活性化の役割を担っている現況をお聞きした。実は静岡県は海の幸、山の幸の宝庫から、富士宮の他、静岡おでん、浜松餃子、袋井のたまごふわふわ、裾野餃子などB級ローカルフーズが広く根付いているエリアである。これらを中軸に、県内のB級ローカルフーズめぐりができるようになれば、新しい観光メニューになるかもしれない。さて、静岡おでんを提供するお店は現在市内に600〜700店あるとのこと。牛スジでスープをとり、醤油で味付けた黒い汁。黒はんぺんに代表される地産の錬りものが豊富に入り、鰯や鯖の削り節の粉と青のりをかけて食する庶民派味が売り物である。市内青葉通りには、昭和30年代の駅前再開発で移転した屋台がルーツのおでん屋が集積した聖地がある。その青葉おでん街とおでん横丁には、そのまま映画の3丁目の夕日があるようだ。コンビニのおでんにはない、あったかい温もりも大切な御馳走である。
■現在、静岡県より商業活性化対策研究会委員を仰せつかり、講演等で静岡市を訪れるが、人口72万人の静岡市は中心市街地がとても元気である。昨年11月には第16回大道芸ワールドカップin静岡が開催され、なんと4日間で200万人の人で賑わった。導入当初はあまりお祭り騒ぎを好まない地域性もあり、どこまで続くかの危惧もあったそうだが、年々スケールもバリューもアップした現在、国内海外で活躍するストリートパフォーマーのビッグイベントとして定着した。また組織運営は市民ボランティア参加型となっており、街の人々の大切な絆が下支えになっている。静岡おでんも市民団体であるおでん会50名のサポーターの存在があってこそ、全国に伝播する地域活性剤になっているのである。そんな元気な人達がたくさんいるからか、静岡市の商店街は夜もそぞろ歩きの来街者で溢れ、空き店舗もなく活き活きとしている。人は誰もが感動することを一緒に楽しみたいという欲求がある。肩ひじはらないB級ローカルフーズを応援し、市民参加イベントで感動を共有することなどは、人と地域とビジネスの交流機会の創出となっていく。地方活性化には生活の中にある様々な素材に光を当て、その原石を感動の仕掛けに変えていく、人との絆づくりが欠かせないと感得した。
■感動マーケティング視点⇒1.地域活性化には、人と人との絆を肩ひじ張らない共感できるコミュニティづくり(市民団体など)を形成し、いかに楽しく継続できるかが一番の決め手である。
2.飽食の時代を終え、B級ローカルフーズのように愛しまれたものに感動を求める時代となった。
静岡おでんの会 http://www.oden.cocolog-shizuoka.com/
静岡大道芸ワールドカップ http://www.daidogei.com/
B1グランプリ http://b-1gp.cande.biz/

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1●ノスタルジックな雰囲気が漂う青葉おでん街
2●青葉横丁はビルとビルに挟まれた一角におでん店が集積
3●牛スジ、醤油に豊富な具材から出るダシで美味しさをつくる |

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4●リーダーシップを発揮する静岡おでんの会東川会長
5●静岡駅にも静岡おでんがお土産で売られている |

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6●熱気に溢れる大道芸ワールドカップIN静岡2007
7●人と街と商いのリンケージで活気をつくる商店街 |
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