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2007年3月8日
丹青社 SCマーケティング研究所
所長 松本 大地 |
■2005年の一人当たりGDP(国内総生産)の数字で、イギリスが日本を上回ったとの新聞記事を目にした。イギリスの景気は14年連続で拡大しており、もはや英国病は遠い過去の産物となってしまった。その背景は、思い切った自由化で外部の資本や人材を受け入れたからとコラムニストは言う。その牽引役として移民の人達の力が多大なことは、アメリカ、フランス、ドイツなど欧米先進国を見れば明白である。反面、所得、教育、生活水準などの格差による移民との軋轢は年々拡がっている。ここにきて日本でも少子高齢化による生産労働人口の減少により、移民の受け入れ拡大が議論されるようになった。国連の調査では今後50年後には1000万人の人手が不足、これを解消するには毎年50万人の移民を受け入れないと日本社会は大きく縮小していくと予測する。しからば移民の受け入れとは、ナントもご都合主義のようにも映ってしまうが・・・。
■日本における外国人登録者数は平成17年末で200万人を突破し、過去最高記録を更新しているが、総人口比では1.57%に過ぎない。国籍別では韓国・朝鮮が全体の3割を占め、以下、中国、ブラジル、フィリピン、ペルー、米国と続いている。その最大の韓国の方々で形成されたコリアンタウンが新宿区大久保に在る。通称「職安通り」では多くの韓国系商店が軒を連ね、その周辺街区では独特の界隈が創り出されている。
■土曜日の夕方、新宿に設計事務所を構える友人とこの地を訪れた。そぞろ歩きする人々、お店の看板、店頭の商品、言葉、ファッション、空気感は日本に居ながらソウルの街角に立っているようなトリップ感が味わえる。面白い、迫力があるそして楽しい。何よりも日常の異文化交流をカジュアルに体験できることが感動に繋がる。最近では韓国人旅行者を乗せたバスが免税店や24時間スーパーに団体で来街する。韓国料理店の集積もすごいが、この地にあるドンキホーテのコリアン風品揃えやPOPも必見。街角のポスター、フリーペーパーも韓国、韓国、韓国である。
■世界各国で移民による民族の帰属意識と、自国文化を拡げるコミュニティーゾーンが形成されてきた。米国にあるチャイナタウン、リトルイタリー、リトル東京なども立派な街の名所になっている。大久保のコリアンタウンは街の面白さだけではなく、多数の若い男女が交流し、路地裏開発も進んだことで、街の安全性も備わってきた。まさに韓国文化の街との共生が奏功し、人と街と商いの新しいリンケージが生まれている。今、大久保が感動ワンダーランドになりつつある。
■感動マーケティング視点⇒1.異国の生活に触れるコリアンタウンや中華街では、テーマパークにないリアルな日常の感動体験ができる。他の地域でも積極的に展開することで、あらたな街の名物にもなる可能性が高い。
2.街に感動交流人口が増えていくと、正比例して街を成長させる情報性と界隈性が生まれていく。移民対策と街づくりの両立を考察する時期にある。

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1●歌舞伎町ホスト街を抜けていくとコリアンタウン
2●夜になると様々な人が集まる新宿バッティングセンター
3●免税店がある南通りには観光バスも乗り入れる |

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4●賑わう24時間営業の韓国スーパー
5●ニンニク、キムチなどの韓国商品品揃えは質量ともに高い
6●ドンキホーテの横は韓国のファーストフード、雑貨などの店が並ぶ |

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7●美味しくて癖になる韓国の大判焼きのような食べ物
8●街区のあちこちにあるフリーペーパーは韓国語 |
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