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2006年12月19日
丹青社 SCマーケティング研究所
所長 松本 大地 |
■土曜日に放映されるNHKの「課外授業ようこそ先輩」は、時々見るお気に入りの番組。以前、同じ町内に住む友人のミュージシャン・巻上公一君も、母校の湯河原小学校で登場したことがあった。先月放映されたのは、なぎら健壱さんの「作ろうわが町の人物伝」で、葛飾区立末広小学校の子供たちと感動的な課外授業を繰り広げた。なぎら氏は私と同じ年で、フォーク歌手、タレントの顔を持ちながら、東京下町で育ち江東区に在住している下町文化研究のクリエーターでもある。
■今回のテーマは「街に残しておきたいものを発見すること」。大都会は変わることが宿命であるが、時代がどう変化しようとも無くしてはいけないことを、どう気づかせるかが見所であった。当初この小学生達からは、モノや情報に溢れた豊な生活に囲まれ、外見も話すことも大人びた印象を受けたが、段々とこのテーマを掘り下げていく過程で、人の豊かさ、心の豊かさの芯に触れ、素直な小学生に変わっていくさまがとても印象的であった。身近な人達にこのテーマで接していくうちに、鍛錬の跡がみえる寿司屋さんの職人の手、お豆腐屋さんのおばあちゃんの温かいありがとうの言葉、町工場の印刷機が奏でる音、インクの匂い、商店街の雰囲気などを残しておきたいと主張、そして掛替えのないコト、モノを発見していく。掛替えの無いとは、大切な物を意味する。ついに子供たちは、日常生活を繋いでいる人情という見えない糸が見えてきた。なぎら氏は街が見えてくると、人が見えてくることを言いたかったのだろう。一人一人が協力しあうことの人情、思いやりを自分の言葉で言えるようになった子供たちは、とても幸せそうな顔に変わっていった。4万軒のコンビニエンスストア、550万台の自動販売機、パソコンに携帯電話と、便利なモノに囲まれた豊かな便利な日本社会。しかし、その代償に失っていくもの、そして本当に豊なことは何なのかを、子供たちの視点から教えてもらった。中身の希薄な安っぽいバラエティーが多い中、「課外授業ようこそ先輩」は時代と向き合う放送人の誇りを感じる番組の一つである。
■さて、12月12日付け日経新聞の回顧2006年映画の欄にて、今年度の中で時代を切り取り代表する作品を一つあげれば、「フラガール」と書かれていた。25回感動マーケティングの“映画は感動エンターテインメント”にて紹介した作品であり、同じ視点で評価されたていたことに小さなガッツポーズであった。今年も色々なことがあった一年だったが、この数年ずっと続けているのが感動日記である。何度も日記を書いては三日坊主で終わったが、日常生活の中で何か感動があったら一行だけ感動をメモることだったらできるのではと考え、今もそれを継続している。特にブルーなときは、このメモを読み返すと元気回復の清涼剤になるので、皆様にも是非お奨めしたい。来年もたくさんの感動体験に巡り合い、そして感動マーケティングが豊な社会を築く処方箋になれるよう、研鑽を重ねていきたい思いである。
■感動マーケティング視点⇒1.街の魅力は、その街ならではの所作にある。人と人を繋ぐ世代を超えたコミュニケーションが日常の感動を生み、絆をつくる。最先端のSCでもアナログの商品、対面販売の店に人気が集まる。2.映画もテレビも内容の軽いフロー型から、感動できるストック型のコンテンツが見直されている。

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1●門前仲町にある辰巳新道はそのままの昭和が残っている
2●辰巳新道では心に沁みる演歌が王道
3●深川江戸資料館前は資料館通り商店街で、下町情緒が味わえるお店が連なる |

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4●柏の葉SCでも人気があるのはアナログの鯛焼き屋
5●ダイヤモンドシティルクルには商店街がつくられている |
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