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2006年10月12日
丹青社 SCマーケティング研究所
所長 松本 大地 |
■心から笑い、泣き、胸が熱くなり、そして背筋がピンとなる映画を久しぶりに観た。感動を与えてくれた映画は「フラガール」。常磐ハワイアンセンター(現在はスパリゾートハワイアンズ)誕生秘話なれど、出演したすべての俳優がそれぞれの個性を発揮し、観客をスクリーンに釘付けした。最近はCGを多用し高い制作費を賭けても不振のハリウッド映画に比べ、低制作費でも大きな感動を得ることができたのはシナリオもさることながら、役づくりに挑んだ役者魂であろう。
■昭和40年、本州最大の炭鉱・常磐炭鉱では大幅な人員削減が迫り、炭鉱の温泉の地熱でハワイをテーマにした屋内型娯楽施設をつくることに。”炭鉱人の、炭鉱人による、炭鉱人のための”ハワイアンセンターの目玉はフラダンスで、松雪泰子扮するダンサーが素人の娘達に踊りを教える先生役。七転八倒のドタバタ劇も、貧困、リストラ、落盤事故の中にも、夢と希望が少しづつ形となっていく。高校生役の蒼井優はその素人ダンサーの1人、最初は松雪のソロのフラダンスに圧倒されるが、最後のシーンでそのソロを・・・おっとあんまり書いては、いけませんね。とにかく、ここまで習得するかという姿勢に感動される映画であります。
■この手の映画では、昨年の「スイングガールズ」も楽器をさわったことのない素人をオーデションで集め、最後は凄いJAZZを聴かせてくれた。そのプロセスは映画のシナリオと同時進行なので、臨場感に満ちていた。目標がきちんとあり、それに近づくための努力、そして成し得る達成感は仲間や大勢で味わうほうが感慨深い。映画公開後、全国で吹奏楽部に入部する女の子が急増、私の娘も影響を受けて入部し、現在もサックスを吹いている。2001年の男子のシンクロを題材にしたウォーターボーイズも同じ矢口史靖監督で、身近にある題材を良いドラマに仕上げてくれる天才クリエーターである。
■さて、秋は映画の素晴らしさを引き出してくれる観賞に適した季節なのか、色々とイベントも目白押し。以前のメルマガで取り上げたニッケコルトンプラザでは、「おいしい映画祭」を開催中。かもめ食堂やチャーリーとチョコレート工場などの美味しい映画と、秋を連想させるシリアスな旧作6作品がそれぞれ1000円で観れるイベント。さらに6作品をイメージした特別メニューを飲食テナントと合体したお得なクーポンセットを販売したが、すでに完売だった。感動の映画を広める文化活動は販売促進の良いモチベーションになる。
■感動マーケティング視点⇒1.成熟化時代の映画は観客もプロの目利きになっている。観客を感動させヒットする要素は、巨額の大作品よりもシナリオ、演技力で左右される。2.全国のシネコンは、234館で1954スクリーンで、映画館全体の68%。ショッピングセンター併設が多く、映画を取り込んだイベントは全体の集客、販促に効果がある。

フラガール |
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おいしい映画祭 |
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