第8回 感動マーケティング「不易流行の感動百貨店」 
2005年12月27日
丹青社 SCマーケティング研究所
所長 松本 大地

■「キュートだ!」と思わず叫んでしまったパリのボン・マルシェは、1852年に創業した世界最初の百貨店。創設者プシコーは、誰でもが自由に入れ、価格が明示され、鉄とガラスの大空間で衝動買いを誘うウィンドー・ディスプレイを施し、世界中で集めてきた色々な商品を薄利多売で展開した。これが当時では画期的なことであり、、さらに1855年にパリ万博が開催、パリ改造の都市計画により道路、公園、街路灯などのインフラと、劇場、カフェなどの都市文化が出来上がっていった。そんな時代、人々のあこがれの的になったボン・マルシェの売上は開業8年で10倍、17年目で40倍に急伸、プシコーはその収益で慈善活動や病院設立、公園整備などの社会事業に力を注いでいった。

■150年を経た現在でも、ボン・マルシェを愛する人々に囲まれ、その輝きは失っていない。観光客が集まるパリ中心部から離れた場所であるが、今も小粋なライフスタイルを提案している。パブリック・デザインには百貨店文化が漂い、買い物しなくても楽し時空間を過ごすことができる。特に食文化を学べる食品売り場はボン・マルシェとロンドンのハロッズが筆頭だろうか。

■子供の頃の百貨店は夢のパラダイス。目を輝かせドキドキしながら、繰り拡がる現代劇場の空気を胸一杯に吸い込んでいた。まさに、百貨店は暮らしの夢を創造してくれるドリーマーであった。ヨーロッパの百貨店は伝統と革新を併せもった不易流行の名人である。感動の哲学こそが日本の百貨店に一番求められていると感得した。

■感動マーケティング視点⇒1.百貨店は原点回帰をすることで、次世代に求められる感動価値を創造できる。
2.目に見えて変ってないようでも、時代をリードする革新性を携えた老舗百貨店からは、伝統や企業文化を活かした不易流行を学べる。

左岸のシックなボンマルシェはBCBGなマダムの御用達
1
エスプリの効いた吹き抜け空間と洗練されたディスプレイ
2
歴史を感じる什器に豊かなリボンの品揃とキュートな陳列
3
1●左岸のシックなボンマルシェはBCBGなマダムの御用達
2●エスプリの効いた吹き抜け空間と洗練されたディスプレイ
3●歴史を感じる什器に豊かなリボンの品揃とキュートな陳列

躾をきちんとしたペットは顧客同様に大切なゲストとして扱われる
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2階のカフェ”サロン・ド・テ、デリカバー”は自然光を入れたモダンなデザイン
5
食の楽しさを追及したボンマルシェの食品館グラン・エピスリー・ド・パリ
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4●躾をきちんとしたペットは顧客同様に大切なゲストとして扱われる
5●2階のカフェ”サロン・ド・テ、デリカバー”は自然光を入れたモダンなデザイン
6●食の楽しさを追及したボンマルシェの食品館グラン・エピスリー・ド・パリ

プシコー公園と名づけられたボンマルシェに隣接する公園
7
エジプト文明への憧れがみえる、ロンドンハロッズ本店のファッションフロア
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7●プシコー公園と名づけられたボンマルシェに隣接する公園
8●エジプト文明への憧れがみえる、ロンドンハロッズ本店のファッションフロア


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