コラム *
エンタメ日記
鈴木 重美

エンターテイメントの本質はとにかく自分の目で確かめることが大切、今回もそんなフットワークの軽さを充分に発揮しています。本当に生まれながらにしてエンターテイメント好きなわたくしスズキがお贈りするエンタメ日記をどうぞご一読あれ!


第2回
今回のエンタメ日記はとってもワールドワイド!
アメリカに飛ぶわ、広島にも行ってと。
いよいよ、エンターテイメントらしい展開になってきた。

 
 Ogg<オッグ>スタート!
 
 昨年8月にNHKで放映された「情熱フロンティア」(8月12日午後9時から10時/この番組は様々な分野の最前線の現場で奮闘するパイオニアの姿を追うドキュメンタリーとして制作された)。
 
 その番組で三宅一生氏、山本耀司氏、川久保冷氏らのトップファッションデザイナー次世代として紹介されたデザイナーがいる。皆川明氏(36歳)、彼は独自のブランド、ミナを1995年に設立。生地や製法へのこだわり、そしてデザインのオリジナル性からその存在はメディアに評価が高く、熱狂的なファンを獲得している。
 
 そして2002年青山スパイラルでの「粒子展」(アイディアスケッチから布、洋服に至るまでのものづくりのプロセスや、ものづくりの過程にある様々な要素=粒子を見せた展覧会)の開催で入場者数30000人を超える人気を博した。また2003年春夏からはブランド名をミナ ペルホネンとしている。(フィンランド語で「私」を意味するminaに「ちょうちょ」を意味するperhonenを加えた。)
 
 そんな彼が今年の4月、繊維総合商社、(株)蝶理の仲介により、エプロン、パジャマ、ハウスウエアの有力問屋(株)荻原とのデザイナー契約を締結。新しいブランド〈Ogg〉の今秋冬シーズンに向けてのコレクションを発表した。
 
 〈Ogg〉発表の会場となったのは西池袋にある自由学園〈明日館〉。ここは建築家フランク・ロイド・ライトのデザインで、重要文化財に指定されている。そこで皆川氏は生活への新しい提案を行った。ファッションという非日常ではなく、生活という日常のひとこまを皆川氏は見事にオリジナルの世界観に創出していた。
 
 今回、その空間演出に皆川氏と共に活躍したのが丹青IDSの万井氏。皆川氏の要望に応えるべく、細かな配慮を持って、終始現場で会場作り、または什器デザインを担当した。
 
 このイベントでの成功を皮切りに今年中に〈Ogg〉直営店の開店とさらに都内百貨店からのオファーが相次いでいる。タオルやリラクシングウェアを中心とした〈Ogg〉コレクションは従来のホームコレクションとは明らかに一線を引いている。
 
バイヤーへの人気もさることながら、マスコミ関係者の来場がすでに皆川氏の知名度が高いことを証明している 基本的には造作等の工事はなく、什器対応している。しかし会場全体がさながらOggショップのような印象に完成されている。建物と商品、そしてディスプレーが見事に調和している

 
【問合せ先】
(株)荻原
東京都品川区西五反田7-22-17 TOC12階
TEL03-3491-5951
 

 
 今年の夏は広島が熱い!
 赤ゴジラだけが主役じゃない、
 ゴジラやアトム、ブリキのおもちゃが大集合!
 
 いよいよ、本年の夏、「広島アニメーションビエンナーレ2004」が開催される。その記念すべき第1回になる本年は、今年で10回目を迎えるASIFA主催の「広島国際アニメーションフェスティバル」との同時期の開催を予定しており、相乗効果による一層の盛り上がりも期待されている。
 
 このアニメーションビエンナーレは大きく分けると4つのコンテンツから成り立っている。その大きな目玉というかは、やはり宮崎駿監督作品の今秋公開の「ハウルの動く城」展になる。前作の「もののけ姫」の公開から7年、フアンのみならず世界の映画ファンが熱望している宮崎駿監督作品を、一足早く覗いてしまおうという訳である。
 
 そして次なるコンテンツもやはり話題が満載である。現在ヒット上映を続けている押井守監督作品の「イノセンス」や「攻殻機動隊」やあの大友克洋監督作品の最新作「スチームボーイ」などのラインナップが予定されている。また今回のビエンナーレのため書下ろされたキャラクター「Haby」君の作者山村浩二氏の作品「頭山(あたまやま)」の展示も決定している。さらに「ファンタジアコンサート」と称し、広島交響楽団によるアニメーション音楽をお届けする。
 
 そしてここからが本題、私がキューレーションしている「フィギュア大博覧会」〜お宝玩具、人形、おまけコレクション展〜が8月21日から31日までNTTクレドホールで開催される。現在のフィギュアを総括する意味からも日本のフィギュアのルーツであるとされる埴輪(?)から現代作家のコレクションまでを大胆不敵に一気にキューレーションしている。
 
 前回のエンタメ日記でも記したが昨今のフィギュアブームは留まるところを知らない。つい最近も村上隆氏があのグラビア界のアイドルサトエリこと佐藤江梨子をフィギュア化したアートに57万ドルの高値が付いたことが報じられた。そんな奥深い迷宮のフィギュアワールドを時代別にセレクション、古代時代のフィギュアとしては先の「埴輪」や「土偶」、中世時代は「郷土人形」「民族人形」、近世は「根付」「細工造形」、明治・大正時代は「玩具」「からくり」「おまけ」。昭和時代は「ブリキのおもちゃ」「セルロイド」等、そして最後に現在作家として活躍している作品をフューチャーしている。
 
 やっとここに来て全体象が見えてきたが、詳細についてはまだまだこれから、全国の作家や博物館を巡る旅はまだ続く、私のキューレーションしたフィギュア大博覧会に御期待ください!
 
山村浩二氏はアニメーション映画祭の最高峰、アヌシ−2003(仏)で作品「頭山」がグランプリを獲得!これが本年よりスタートする「広島アニメーションビエンナーレ」のイメージキャラクター「haby(ハビー)」くん 私の初!キューレーションです。担当はもちろんフィギュア。新しい才能も発掘します

 
広島アニメーションビエンナーレ2004
[会期]2004年7月17日〜9月5日
[主催]広島アニメーションビエンナーレ実行委員会
[会場]広島現代美術館/NTTクレドホール 他

 
 行って来ました。「NIKE CAMPUS」!
 
 アメリカのメインランドは結構旅しているのだけれど、今回、行ったオレゴンは初めて訪れる場所。オレゴンと言えば、かつて民放で放映していた「オレゴンからの便り」程の知識しかない。「雄大な大自然と…」ぐらいな感じである。しかしそのオレゴンにはあの世界のナイキの本社があり、そこに社長のマーク・パーカー氏を訪ねるのが今回の旅の目的だった。
 
 話は前号の丹青ネットでも紹介したが、マーク氏は「WHITEDUNK」ショーというイベントを企画されており、その会場でマーク氏にお会いすることができた。そこで話は盛り上がり、マーク氏の自宅のコレクションを見せてください、と御願いしたところ、話はトントン拍子に進み、「じゃあ、見に来て」ということになったのである。自宅のコレクションを一頻り見た後、ナイキの本社も案内してくれる、というオプションまで付いてしまったのだ。
 
 マーク氏は現在のナイキ全体の社長であり、今年はオリンピックイヤーやサッカーの欧州選手権もありと超ハードな毎日を過ごされている中、なんと半日もの時間を割いて案内をして頂いた。一言で言うと会社というコンセプトが全く日本とは違っている。それは本来会社とは社員のものであり、経営者のものである。
 
 しかしこのキャンパスは社員のためというのには、明らかにオーバースペックな設備が施されている。つまり見せるために作られたオフィースなのである。会社自体の存在がナイキをプレゼンテーションしており、訪れる客に対し、ナイキの素晴らしさを圧倒的なボリュームで知らしめている印象を受ける。
 
 我々もエンターテイメントオフィースへの取り組みなど、多くの点において学ぶところはあるが、それにしてもアメリカというより、世界のトップコングリマット企業のサイズを実感できた。
 
広大な敷地にはサッカーコート、プール、ジム、クライミング、テニス、サイクリング、ありとあらゆるスポーツ施設が併設されている 社屋である建物には過去において、ナイキの歴史を飾るに相応しいアスリートの名前がネーミングされている、例え、マッケンロービルや最近ではタイガー・ウッズ棟が完成し、そこでウッズ本人がドライバーショットをし、デモンストレーションを行った

 

(すずき しげみ/(株)丹青社 ストアエンジニアリング事業部)

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