tansei.net
季刊誌 tansei.net新施設情報近代建築海外情報感動マーケティング更新履歴

HOME > 季刊誌tansei.net > コラム > マイブーム通信 > アメリカの連ドラにはまっています
コラム * tannet flash
マイブーム通信
橋本 由起子

アメリカの連ドラにはまっています


■『ER』見続けて10年が経った
 最初は『ER』が始まりだった。このドラマの面白さは、病院の中に自分自身がいるかのような視点で、ドラマを見る事が出来る事だ。複数のカメラで撮影する事で、スピード感のある映像が途切れる事無く続く。初めて見た時には、かつて深作欣二氏の『仁義無き戦い〜広島死闘編〜』の手持ちカメラ映像にドキドキしたのと同じ印象を持った。その後、『ER』の手法は、日本の『救命病棟24時』に導入された。

 また、『ER』の主要人物には、それぞれシナリオ・ライターが付いて、その人物像を深めているとのこと。だからこそ、一人一人のやたら濃い存在感が凄いリアリティーを醸し出している。
『ER』は1995年にNHKBSで放映が始まっているので、かれこれ10年以上見続けている訳である。『渡鬼』に匹敵する親近感を持っている。第1話で研修生として病院にやってきたカーター君も、ついにシーズン11でドラマを去った。今までもハリウッドスターになってしまったジョージ・クルーニーをはじめ、主要なキャストが次々と辞めているため、一時期よりは人気が落ちたとか。

■『24』はいつまで続く?
 主役のアニストンがブラピと結婚してシリーズは終わってしまった『フレンズ』(シチュエーションコメディの傑作!!)後の私の心を満たしたのが『24』。このドラマは見ている時間とドラマの進行時間が同じ、しかも複数の人物がストーリーの中で錯綜し、多角的な視点でドラマが語られている上、数分に1回は何かが起こる予測不能状態に、脳みそがかき回される感じである。何もかも忘れさせて!!という時にはもってこい。ただし、1話見ると麻薬のように次から次へと見続け、睡眠不足になることは必至。これはシーズン5まで終了しているが、昨年の報道では、あと3年続き、主役のキーファー・サザーランドは3年間の契約金で48億円をゲットしたとあった。ちなみに前述のアニストンも『フレンズ』(30分もの)に1回出ると1億円で(映画1本のギャラは10億円)、それから考えると24時間働くキーファー君は高いのか、安いのか?(製作費全体は1シーズンで3500万ドル…凄い!!)

■『デッド・ゾーン』はとにかく見てね!!
 ストーリーのこなれ方、実験的な映像手法では「デッド・ゾーン」が超お勧め。原作はスティーブン・キングで、彼の映像化にしては類い稀なる出来上がり(キング自体が唯一褒めた作品でもある)。交通事故によって触るだけでその人についての様々なビジョンが見えるという、主人公。その人生の苦悩という大きなストーリー・ラインに、1話毎何か事件が絡むというお話で、1話だけチェックしてもその完成度の高さを理解してもらえると思う。とにかく見て!!というお勧めである。アメリカでは第5シーズンまで放送済みで、日本では第2シーズンまでDVDのレンタル可能。

■ちょっと寄り道…
 何本かのドラマを見ていると、登場人物の名前に重複感を感じる場合が多い。特にタフな主人公にジャックという名前がついていることが多い。ジャック・バウアー、ジャック(『LOST』)、映画ではトム・クランシー原作の『ジャック・ライアンシリーズ』など。ジャックを調べると、聖書のジャコブからきていて、ジャコブやジョンの愛称としてジャックと呼ぶが、そのままジャックという人も多い。欧米ではメジャーな名前であるし、ジェームスに続きアメリカ人男性の名前で2番目に多い名前なので、ジャックが大量生産されている理由にも納得。

■マーケティングにのせられて
 話題作がヒットしたためか、配給されるタイトルも本当に増えた。それに最近は供給元も巧妙で、レンタルDVDを3巻毎しか出さない、レンタルが行き渡らないと販売しない、DVDに新しいドラマの1話だけを特典で入れるなど、ドラマ好きの飢餓感を煽るような作戦を繰り広げている。それについ乗っている私…。

 上記以外にも、航空機事故で謎の無人島にたどり着いた人々を描く『LOST』、お洒落な女性スパイが主人公の『エイリアス』(主人公が愛する相手を演じるシルヴィー・バルタンの甥が好みです)、未来人に拉致されていきなり戻ってきた4400人のドラマを描く『4400』と、続きはどうなると日夜心配になるドラマは増える一方。それなのに『CSI科学捜査班』に手を出しと、際限なく時間とお金を浪費している。
 映画のコンテンツが無いと言われるアメリカであるが、ドラマを見る限り何のその、本当の意味でのエンターテーメントがそこにある。

(はしもと ゆきこ/クリエイティブデザインセンター チーフディレクター)


このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2007 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.