■コラム * tannet flash
マイブーム通信
濱元 英之
アミューズメントと時代小説
最近のマイブームを二題
まずは、ゲーム系アミューズメント施設の最新動向に関する視察。傍目には単なるゲーセン通いと見られているかもしれないが。当然仕事絡みで始めたことであるが、休日にわざわざ電車に乗って、郊外の大型SCに視察に行くこともある。
ゲーセンというと不良少年がたむろしていて、たばこ臭く、なんだか薄暗いイメージがあったが、最近の施設は違う。まず明るい。そして客層が違う。親子連れが圧倒的に多い。中にはお婆ちゃん、お爺ちゃん孫連れも結構いる。
| 施設をいくつか巡って傾向はある程度つかめたが、より深く理解するため、ゲームに参加しようとして、さて困った。やり方がよくわからないのである。最近のゲームはカードを使ったり、ネットでつながっていたり、おじさんにはとにかく難しいのである。そこで、とりあえず始めたのが、プライズゲーム。簡単に言うとUFOキャッチャーなどの機械で景品を取るゲームである。これなら単純にお金を入れてアームを動かすだけなので、おじさんでもできる。ただし、景品が主にぬいぐるみなので、あまり興味の無い人はとれても楽しくないかもしれない。 |
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プライズゲームで獲得したぬいぐるみ:私が獲ったのは真ん中の鳥だけであるが |
次におじさんでもできるゲームとしては、メダルゲームがある。これはお金とメダルを交換し、様々なゲームを楽しむというものである。パチンコ、パチスロから始まり、競馬、ビンゴ、メダルを落とすもの等、種類が豊富である。私はどうも賭け事は得意ではないので、メダルを落とす系のゲームにチャレンジしたが、結構はまる。ギーコ、ギーコと動いている機械の中にメダルを落として、積み上がっているメダルを落とす単純なものである。昔からあったものだが、最近のものは途中でスロットが回ったり、ビンゴが始まったり、進化しており、メダルを入れるスピードも自然と増してしまう。ただ、隣に小学生が座っているというのが、どうも違和感があるのだが…。
もう一つは時代小説。昨年暮れに出版された宮部みゆきの「日暮らし」、その前編となる「ぼんくら」を読んで以来、江戸時代の小説にはまっている。
それ以前はミステリーばかり読んでいたのだが、時代小説を読むには知識と想像力が必要である。江戸時代のことは色々と、きっと学習したのだろうが、ほとんど記憶が消去していて、説明がないと、ちんぷんかんぷんなことばかりである。社会のシステム、衣食住のスタイル、等々、たった数百年前のことではあるが、あまりにも変化が激しすぎて、イメージすらできない。そういったわからないことを江戸時代のガイド本を買ってきて、いちいち確認しながら読む。そして次には、小説に出てくる場所が現在のどこだろうかといったことが気になり、今度は江戸時代の地図(切絵図)を買ってきて調べながら読む。そのようにしていると、なかなかストーリーが進まないが、普通の読書とは違った楽しさがある。
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家の近くを流れる江戸時代の名残、小名木川 |
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江戸時代の小説を読んでいると、作者の人物造形力にもよるのだろうが、人情味に溢れ、生活が今よりもはるかにシンプルで、うらやましいと思うこともある。しかし、今更テレビやパソコンの無い生活に戻れないだろうし、最近越してきた隣の人は名前すら知らない。
現在の東京には江戸時代の面影は色々な意味で残っていないが、幸いなことに私の家の近くには水路が結構残っている。そろそろ暖かくなってくるので、台所(?)で眠っている自転車に跨り、想像力を膨らませて、江戸というかつての水の都を巡ってみようと思っている。 |
(はまもと ひでゆき/IMCC本部 開発デザインセンター 事業企画室)
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