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■コラム * tannet flash エンターテインメント・アイ 松本 大地 エンターテインメント・エデュケーション
日本で一番寒暖の差が大きく、冬はマイナス30度になる北海道名寄市。今冬“かんじき”を履き、ネイチャートレールの初体験をした。
ちょっと違う角度になるが、私の住んでいる湯河原町は老舗の温泉観光地。隆盛を極めた高度成長期に比べるとかなり衰退はしているが、それでも昔ながらの風情は残っており、癒しを求めて来訪する固定客も多い。温泉場にある“湯河原芸妓見番場”では、19歳から80歳の芸者さんが総勢70名在籍(ピーク時は250名ぐらい在籍)、今でも新橋から師匠さんを呼び、月数回は芸を磨く稽古に取り組んでいる。常磐津、清元、小唄、お囃子、踊りなどの伝統芸稽古風景は真剣そのもの。なんでここまで厳しくやるのかと思ったが、「芸を人様にお見せして、喜んでもらえて初めて芸者。技を磨くのが私たちの仕事」と90歳近くなった今も、湯河原芸妓の伝統を守り、伝記本まで執筆した通称「おかめばあさん」は語ってくれた。そこには教える、そして学ぶことへの相互の志が内包されているからであろう。数年前、町から街づくり活性化推進のボランティアを依頼された際、一つの具体案として、見番稽古を一般開放し、来訪者に芸妓の真の姿を見てもらうこととなった。今でも継続しているので、ここに来ればたくさんのエンターティナーに出会えるし、お座敷に呼べば素晴らしい日本の粋な文化が体験できるでしょう(ちなみに芸妓さんの料金は花代という料金体系だが、コンパニオンの料金とそう大差はない)。 さて、私の担当する商業施設分野において、顧客満足度への対応が年々高まってきている。スペシャリスト養成の教育や接客対応力を高める人材育成に、テナント・デベロッパーともに積極的に取組みを強化している。成熟化社会のマーケティングとは、「顧客の目で自分のビジネスを見据えること」であり、単に商品やサービスを売っているだけでは、他より安いか便利かしか選択肢がない。顧客を理解し、互いの顔と心が読みとれる関係になれるようテナントとデベロッパーが研鑚をしていかなければ、共存共栄していくことはできない時代となってきた。顧客満足と企業満足の両立には、教育は永遠に必要不可欠である。その際、社員教育の効果を高めていく方法論として、エンターテインメント・テクノロジーを取り入れ、モチベーションを上げていくことができるならば、もっとポジティブな習得が可能ではないだろうか。ワクワクの体験学習も、見番のピーンと張り詰めた稽古もそれぞれのよさがある。家庭教育、学校教育、社会教育、職場教育、生涯教育……いずれもチョット肩の力を抜いて、楽しみながらの「エンターテインメント・エデュケーション」はいかがでしょうか。 (まつもと だいぢ/(株)丹青社 営業開発室プランニング&プロデュース部 部長・チーフディレクター)
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