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藤田 司宜

グリーンツーリズム・・・休日田舎人のススメ



 少し前の話になるが、今年のお盆休み、秋田県の田沢湖の近く、秋田県西木村の農家民宿「星雪館」に家族3人で宿泊した。都市の住民が農・漁村に滞在しながら余暇を楽しむ、「グリーンツーリズム」という旅行形態である。欧米では昔からこういった余暇の過ごし方が普及しており、英国ではルーラル・ツーリズム(グリーンツーリズム)、フランスではツーリズム・ベール(緑の旅行)と呼ばれ、日本では農林水産省の提唱で、平成4年度からその推進を図っている。
 
 日本での歴史は浅いが、ここ数年、日本テレビ系番組「DASH村」などで、人気アイドルグループTOKIOが米や野菜を育て、炭焼きや味噌作りなど、農業・農村生活を行なう姿が人気を集めており、自然食品への関心を背景に、じわじわと人気を拡大しているようだ。
 
 ちなみにグリーンツーリズムというと、メディアでは農業体験などが大きく取り上げられることが多い。しかし、星雪館のおかみさんに聞いたところ、実際に農業体験を行なうのは東京からの中学生・高校生などの修学旅行の場合が多く、家族連れや友達同士などの旅行では、近くの玉川温泉や乳頭温泉に出かける人、何もしないでのんびり過ごす人、スキーなどに出かける人など、過ごし方は人それぞれで農業体験を行なう人はそれほど多くない様子だった。また、農家民宿ということで、ハウスで採れる野菜を使って自炊する人が多いかと思っていたが、意外にも今まで自炊した人は1組しかいないとのこと。1泊2食付で6000円という安価な料金設定と、ここでしか食べられない地元の料理を楽しみにしている人が多いということだろう。夕食は精米したばかりのあきたこまちやほうれんそう・春菊・鮎など、地元の食材を使った料理が出て、どれも新鮮でとにかく美味しかった。また宿泊した部屋は納屋を改装した計30畳近くもある広々としたつくりでユッタリと過ごせた。
 
 グリーンツーリズムは、地元の食材を地元で売れること、農・漁村の後継者不足や過疎化解消につながるとの期待もあって、最近、自治体も注目してきている。しかし、首都圏や仙台圏の都市住民にはPR不足の感が強い。ただ、これからは『休日ぐらいのんびり田舎で過ごしたい』というニーズは確実に多くなるだろう。新しい観光のスタイルになりそうなグリーンツーリズム、のんびりしたい人にはおススメです。
 
(ふじた つかよし/(株)丹青社 東北支店)
 

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