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藤田 司宜

仙台定禅寺ジャズフェスティバル



 8月、仙台七夕祭りが終わり、秋の気配が感じられる頃、仙台中心部で開催されるのが「定禅寺ジャズフェスティバル」である。今年は9月7日(土)、8日(日)に開催されるため、この社外報が出る頃には残念ながら終わっているが、このジャズフェスティバル、1990年、第1回目として25の参加バンドからスタートし、今年で12年目。今では、550を超えるバンドが国内外から参加する日本最大級の音楽の祭典に発展した。2001年の来場者数は2日間で約45万人にもなるが、音楽が好きなボランティアで企画・運営されている市民参加型のイベントである。
また、名前こそジャズとなっているものの、そのジャンルは非常に多彩で、ジャズ以外にもロック・ブルース・サンバ・ゴスペル・フォーク・サルサ・フォルクローレ・和太鼓・尺八まで、まさに音楽なら何でもあり。開催期間中は街中が音楽で溢れ返る。
 
 演奏場所は定禅寺通を中心とした仙台の街中各所。週末、買い物に来た市民が音楽を聴いて、思わず足を止める場合も多い。しかしお客さんは正直で、いいパフォーマンスをしているバンドはドンドン人が集まり、演奏しているのが見えないほど大きな人だかりができる一方、そうでないバンドは一旦、人が集まるものの、人だかりがパラパラと無くなっていく。まさに実力オンリーの世界。今年は屋外会場のキャパも限界になってきたこともあり、落選したバンドも多々あるようだ。
 
 こういった音楽の盛り上がりがある仙台だが、ハード面を見てみると少し淋しいのが現状。550以上のバンドが集まるということは、たとえ無料であっても、多くのバンドが、お客さんに自分のパフォーマンスを見て欲しいという表れだと思う。また、3000人収容クラスのコンサート会場が仙台にないので、ビックアーティストがコンサートできる施設も不足している。「自由な演奏が可能な開放空間とコンサート会場が併設した音楽施設が仙台にもできればいいのに」と、ふと思った。
 
(ふじた つかよし/丹青社 東北支店)
 

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