■コラム * ローカルトレンドニュース
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藤田 司宜
石ノ森萬画館とまちおこし
7月23日月曜日、宮城県第2の石巻市(人口約12万人)に「石ノ森萬画館」がオープンする。
石ノ森氏の作品である「仮面ライダー」「サイボーグ009」「HOTEL」などの作品を中心にした常設展示や、企画展示、石巻の歴史紹介や市民交流コーナーが設けられ、マンガ・アニメの制作を実体験できるマルチメディア工房、石ノ森氏の原画を全点収蔵する収蔵庫など、「石ノ森氏の萬画」を紹介する内容となっている。
また、石ノ森萬画館に先駆け、昨年7月には故郷の宮城県中田町に「石ノ森章太郎ふるさと記念館」がオープンしている。こちらの施設は「人間・石ノ森章太郎」にスポットを当てた施設であり、常設展示は展示面積約200m2(のべ床面積は770m2)と小さいにも関わらず、オープンから4日間で1万人が来館した。その後、夏休みの8月末までに3万人が来館し、年間目標である5万人を、早くも突破した。
中田町は人口約17,000人の町でありその倍の人数が町に来たことになる。われわれも、石ノ森作品の持つパワーを改めて体感した。
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 撮影:アートプロフィール |
今、政令指定都市を除く全国各地の市町村で、中心街の空洞化が進んでいる。しかし、ハード(施設)を整備しても、なかなかソフトがついてこない。だが、既に石巻市では、民間有志により、既に「墨汁一滴」(http://www.i-port.ne.jp/manga-sale/)という空き店舗を利用したマンガグッズショップがすでにオープンするなど、ソフト面での充実が進んでいる。さらに昨年4月には、石巻市内の田代島を「マンガアイランド」とし、宿泊滞在施設であるマンガロッジなどを整備した。今、石巻市は、まさに官民一体となり、ソフト・ハードの両面で漫画を生かしたまちづくりを進めている。
漫画は日本が諸外国に誇れる数少ないソフトである。先行事例では「手塚治虫記念館」(兵庫県宝塚市)、「アンパンマンミュージアム」(高知県香北町)、「増田町まんが美術館」(秋田県増田町)などがあるが、これからのまちづくりの有力な手法の一つになるだろう。今後も地域の活性化に協力してゆきたい。
(ふじた つかよし/丹青社 東北支店)
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