コラム * ローカルトレンドニュース
from sendai
平地 洋

仙台七夕



 仙台七夕も終わり、夏らしい日も本当に数えるしかないまま8月も終わろうとしている。この時期になると、今年の米の作柄が話題となるが、東北・太平洋側では水稲の出穂が4日〜12日遅れており冷害への危機感が広がってきている。
 
 危機感といえば、宮城県北部を震源とした群発地震も、まだ収まってなく、特に震源地に近い住民においては不安な日々を過ごしていることと思われ、仙台平野の米作地帯に位置する被災地の方々は、2重の不安にさらされている。
 
 今年の七夕は、そんな被災地の復興を願った七夕ともされ、また、相変わらずの賑わいを見せた。天気もまずまずで、仲間が露店を出したこともあり、例年以上にアルコール度数の高い「私の七夕」となった。
 
 露店の傍らに、スーツ姿やTシャツ短パン、親子連れが車座になり盛り上がっている様は周りからみるとさぞかし異様な雰囲気であったろうが、農家、商店主、サラリーマン等が集まり、それぞれの立場で、お互いの近況を語り酌み交わす…というのも、「祭りに参加したことになるのかな?」などと思っている。短冊の代わりに紙コップに願をかけた、といったところか。
 
 さて、「見てあるく」というイメージが強い仙台七夕だが、定禅寺通でのパレードをはじめとする動的なイベントや、参加型のイベントも調べると意外とあるものだ。  「短冊に願い事を書く」といった企画がやはり多いが、茶会、バザール、4コマ漫画大会、フリーマーケット、七夕とアートのコラボレーション、天文台での七夕星を見る会、周辺商店街のバスツアー、夕涼みコンサートなど…祭りを楽しんでもらうため、或いは興味をもってもらうための知恵と工夫が楽しい。
 
 9月には「第13回定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が、10月には「みちのくYOSAKOIまつり」が開催され仙台の街もにぎやかだ。
 年々育ってくる若い祭り。七夕のような大祭りになるのも、そう遠いことではないのかも知れない。
 
(ひらち ひろし/(株)丹青社 東北支店)
 

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