コラム * ローカルトレンドニュース
from sendai
平地 洋

マンガッタンライナーが往くよ!



 石ノ森萬画館はオープンして1年10ヶ月。入場者数もすでに50万人を超え、石巻市の2002年の目標観光客入り込み客数の達成(160万人+2万人)に大きく貢献した。GWも連日5千人を超える来館者があり、入場制限となったほどであった。萬画館関係者の方に伺うところによると、GWの盛況は「やはり、マンガッタンライナーの影響もおおきかった」そうである。
 
 3月22日、マンガッタンライナーは、始発駅「あおば通」に歓喜のなかその姿を現した。ホームからはみ出さんばかりの人垣のなかで出発式が執り行われ、いよいよ乗車。ロボコンが予定や諸注意などを、「ロボコンレーダーで安全を確認しているからもうちょっとまっててね」という調子で車内放送。ロボコンに言われたら携帯の電源は切らざるを得ない。青葉通から石巻までの「仙石線」において山手線ラッシュ時並の混雑!勿論初めての体験である。 マンガッタンライナー 
マンガッタンライナー
 
やはり親子連れが多いが、萬画館において、コスプレコンテストが行なわれることもあり「ちびサイボーグ009」や「うっすらひげのセーラームーン」など、にぎやかこのうえない。鳴瀬川を越えたあたりで突如仮面ライダーとショッカーがバギー車で並走を始めると(この日だけのスペシャルイベント)、車内は興奮やら驚きやら笑いやらで騒然とした雰囲気となった。
 
 石巻駅では仮面ライダーやショッカーがお出迎え。ボランティアのショッカーがスニーカー履きなのが、妙に暖かく感じられる。駅でのイベントや石ノ森キャラとの記念撮影などを楽しむと、人々は皆、今はまだ「シャッター通り」と呼ばれる通りから石ノ森萬画館に向けゆっくりと歩いていった。
 帰宅して、床に入ると、車窓の風景が思い出された。線路づたいに並び手を振る親子、写真を撮る人々、車体のライダーやロボコンを指差している子供達…車内では「石巻でたっくさんの仲間が待ってるよ」とロボコンが案内をしている。
 
 石巻市、JR東日本、石ノ森萬画館を運営する街づくりまんぼう、ボランティアの方々。またその他の官民が一体となり実現させた「マンガッタンライナー」が出発した長い一日。石ノ森章太郎氏は「街づくりは人づくり」という言葉を遺した。ここ石巻市で、人がつくられる様子を、雲の上から楽しんでいるに違いない。
 
(ひらち ひろし/(株)丹青社 東北支店)
 

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