コラム * ローカルトレンドニュース
from sapporo
矢萩 肇
 
北の魅力再考


  博多のからし明太子が、北海道のたらこを原材料としていることは、皆さんご存知だと思いますが…!?
 
それでは、伊勢の赤福のもち米が北海道産であることを、そして熊本の馬刺しが、ばんえい競馬の不合格馬が食肉用となっていることをご存知でしたでしょうか。 
 北海道といえば、かに、じゃがいも、とうもろこし等がイメージされると思いますが、実はもっとたくさんの食材が高い加工技術や、優れた育成術によって、より付加価値の高い商品となって市場に流通されているのです。
ばんえい不合格馬が熊本へ渡り馬刺に
ばんえい不合格馬が熊本へ渡り馬刺に
今までの北海道は、単純に素材を生産し流通業者に売ってもらうといった手法が一般的で、自分たちの生産物が良いものなのか悪いものなのかの判断がなく「道産品は新鮮でうまい」といったイメージに頼ってきました。
 
 それは、食材に限らず観光についても同様で、例えばニセコで夏の定番スポーツとして定着したラフティングはニュージーランド人が導入し大人気となっています。
 
 これらのことは、他都府県には無い広大な土地や自然の持つポテンシャルを、道産子である我々が、まったく理解していなかったことを如実に物語っています。そろそろ、我々道産子は、野生の自然や自然食品の好イメージにあぐらをかくことをやめにして、内を見て外を知り、北海道の持つ素材の魅力を引き出すアイディアや努力が必要な時期にきているのではないでしょうか。
 
 最後に、JR札幌駅前の再開発に、世界的に有名なフレンチシェフ 三国清美氏のレストランが出店するのですが、三国氏は、北海道の増毛町出身であり、老舗ホテルである札幌グランドホテルのOBでもあります。三国氏の世界を見てきた目や舌が道産素材を文字通りどう料理するのかが実に楽しみであり、そこから、北海道のこれからが見えてくるのでは。
 
(やはぎ はじめ/丹青社 札幌支店)
 

このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2002 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.