コラム * ローカルトレンドニュース
from sapporo
今堀 仁
 
まだまだ続くペットブーム
一兆円マーケット



 ペットブームと言われもう数年がたち、そろそろ落ち着きが見えて劣悪なペット業者も淘汰され…などと思っていたら、とんでもない! ブームは更に過熱化を見せている。確かにペットを欲しがる人々の考え方や見る目も肥えてきて、悪質的な業者は減りつつあるようだがこの継続的なブームに目をつけた大企業が様々なペット関連の業種に参入してきており、それがまたブームに拍車を掛けている。
 
 札幌では駅前に道内最大のペットショップがオープンしてから大型のショップがつぎつぎとオープンしている。特に「ペットと触れ合えるショップ」が急増しており、家庭の事情でペットが飼えない人たちの人気を呼んでいる。中にはトリマー(犬や猫の理美容員)や訓練士、その他ペット関連の職業に就きたい人のための学校を併設しているショップもある。
 
 またこれから確実に増えていくと思われるペット共済いわゆるペット健康保険も徐々に出始めている。かつては10年が寿命と言われてきたが15年〜20年と生きる長寿犬や猫が増えてくる一方、がんや糖尿病といった人間的な病気を患うペットも増え、その費用は人間のように保険が使えないため非常に高価である。1回の診療費が1万円を超えることは珍しくない。そのため月額3千円程度の負担で診療費の7割程度が保証されるといったようなプランが多いようであるが、ペットの共済事業の性質上損害保険会社と同様の事業形態であるため、大手の損保会社が参入を図っているようである。
 
 ペットそのものの販売、フード、関連グッヅなどは当然の事ながらペットと暮らせるマンション、アパート、ペットとの共生を考えた住宅などというように大手ゼネコン、住宅メーカー、電機メーカーなど様々な業種がペットマーケットに参入してきており、この産業は相乗効果により早期に2兆円を超える規模に成長していくと予想されている。 今堀家の愛娘と愛犬レオ
今堀家の愛娘と愛犬レオ

 このブームの陰に札幌市でも年間3千匹以上、全国で何十万匹というペットが殺処分されている事を忘れずにお互い癒し癒される、本当の意味でのペットとの共生を考えていこう。
 
(いまほり ひとし/(株)丹青社 札幌支店 デザイン課)

 

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