|
■コラム * ローカルトレンドニュース from sapporo 喜多村 篤 狸小路の復活 第1回めということもあり、分かりやすく北海道らしい食べ物屋の話をお伝えしよう。札幌といえばラーメン。北海道を訪れる観光客も、とりあえず札幌ではラーメンを食べる。夜のススキノの仕上げに薄汚れた路地裏で900円もする「味噌バターコーンラーメン」を啜り、地元の人間なら間違っても行かないような店で1200円もする「毛ガニラーメン」を観光雑誌片手に食べていたりする。 さて観光客の増加に反比例し、一時期廃れる一方の場所があった。「大通」と「すすきの」の間、札幌のほぼど真ん中にある昔のままのアーケード街 「狸小路」。歴史ある商店街だが時代には逆らえず、北海道経済低迷もあって西端の狸小路6丁目界隈は空き店舗だらけになった。観光客のみか市民すら通り過ぎるだけの場所になってしまっていた。 そんな場所だが中心市街からも近く、隣の狸小路5丁目ぐらいまでは土産物店で買い物する修学旅行生や観光客で賑わう。商業立地としては悪くないのである。数年前には中華街構想もあった。なかなか面白いと感心したのに、ある日突然新聞に載った後は具体的計画が発表されぬまま話を聞かなくなった。 もともと地元でも地味な印象のこの場所が、このところ様変わりしつつある。99年春頃から自然発生的にラーメン店が増え、店が店を呼び再び新しい街を形成。2000年には一気に注目され、新聞もたびたび紹介した。9月には狸小路1〜7丁目にラーメン店が16軒、6丁目だけで8軒が営業中という。 98年オープンの「マイカル小樽」内にもラーメン横丁・すし屋横丁をつくる計画があったが、結局大手チェーン店の入店で終わり横丁と呼ぶには寂しい。狸小路のほうは、空き店舗が多く家賃も中心部にしては低く抑えられていたため、新規出店組には出店しやすかった。従来の老舗店との相乗効果も期待して店が集まったこともある。すでに観光客の注目も集めはじめており、今後新たな観光スポットになるのは間違いないとみられる。 (きたむら あつし/丹青社 札幌支店) このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。 Copyright 2000-2001 TANSEISHA.co.,ltd. All right reserved. |