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コラム * ローカルトレンドニュース
from osaka
鈴木 悟史

しみず公園のおっちゃんの真実


 我が家の近所の「しみず公園」に住んでいるホームレスのおじさん。こまめに洗濯をしており、なかなか小ぎれい。落ち葉の季節は毎朝掃き掃除をしており、ゴミ収集場所も常に整然とゴミ袋を並べております。見た目は吉村作治風、50歳半ばといった感じでしょうか。近所のこともよく知っており、奥さん連中との会話も豊富で、朝のゴミ出し担当の旦那連中(私も含め)にも評判はよろしい。特に年末年始のゴミ出しは、通常の曜日と異なることが多く、そんな貴重な情報をメモ書きで渡してくれ、大変、助かります。

 しかし、そのおっちゃんの噂を最近耳にしました。名前を斉藤さんといい、自宅が駅の反対側にあってそこそこの家らしい。そう言われれば確かに日常の生活用品はアクリルの衣装ケース1箱分だけだから、衣替えの時期には衣装交換のため家に帰ってるに違いない。だって急に冷え込んだ先日、ダウンジャケット着てたもん。オレがまだ冬服を出してなくて夏用のスーツ着てるのに。不思議なことはまだあります。おっちゃんがメシを食うてるとこを一回も見たことがありません。毎晩その公園の硬いベンチで就寝されておりますが、夜どこかにメシを食いに行ってるはず。全然痩せてなくて恰幅いいもん。

 斉藤さん。あんた、もしかしてスパイ?それとも当局からの派遣?我々庶民の生活を偵察してるの。どうりでいつもお巡りさんと仲良く話してるもんな。実は金持ちの趣味悠々ホームレス、なんちゃってホームレスかい?だったら、ある意味うらやましぃー。

 ここ最近、ホームレスを狙った少年犯罪が多発しております。ホームとは「住居」ではなく「家庭」の意味合いが強い暖かい言葉です。犯罪を犯す少年達こそが、実は暖かい家庭を持たないホームレスではないでしょうか。昨今の教育問題、いじめ問題にしても「家庭」が大きく取沙汰されております。しかし、子供だけではありません。大人自身も、安らげる「ホーム」を失っているのかもしれません。

 なんちゃって。急に硬派な文面に転調しました。でもボクが一番気になるのは斉藤さんが普段ナニ食ってるかってこと。今度、聞いてみよっと。

(すずき さとし/(株)丹青社 関西支店)


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