鈴木悟史(春編) 画:長尾あゆみ 
コラム * ローカルトレンドニュース
from osaka
鈴木 悟史

おばちゃんが世界を救う 
 
 
 



 大阪のおばちゃんといえば、みなさんあまりいい印象がないようですね。 よくテレビなどで取り上げられる土足で人の心に上がりこんでくるイメージがあります。 私自身も幼い頃から関西という環境で育ったせいかそれが当たり前だと思っています。 しかし、最近私のおばちゃんを見る目が少し変わってきました。
 
東京人がかってにつくった大阪のおばちゃんのイメージ スーパーで、ビニル袋(関西ではナイロン袋と言う。刺身・生肉・豆腐など水気のものを入れます。) を両手で大量に巻き取っている姿をよく見ます。 このナイロン袋、家で料理する時、揚げ物・和え物の味付けに手を汚さなくてよいのです。
 
 また、ママチャリの標準仕様となりつつある傘立てパーツをご存知でしょうか。 雨の日でも買い物楽チン、当然サドルの前後にはベビーシートです。 暴風雨でもいつもと同じように子供を乗せて買い物が出来るのです。
 
 どうです。たくましいですね。人の目を気にせず堂々と生きている姿はうらやましいものです。 生きるコンセプトは、「私がルールブック」。買い物は、値切るか、何かオプションを付けさせるのが当り前。 交渉が成立すると「おにいちゃん、男前やなぁ」と雄叫び。 なにかとバッシングを受けているおばちゃんですが、世の中みんながおばちゃんになれば、意外と平和かもしれません。
 
 飴はアメちゃん。芋はおイモさん。えべっさんや天神さん。 食べ物や神仏を人のように表現する大阪のおばちゃん。実は、愛情いっぱいの心優しきソルジャーなのです。
 
 私もそんなおばちゃんになりたい。
 
(すずき さとし/(株)丹青社 関西支店)

 

このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。
Copyright 2005 TANSEISHA.co.,ltd.
All right reserved.