鈴木悟史(夏編) 画:長尾あゆみ 
コラム * ローカルトレンドニュース
from osaka
鈴木 悟史

関西経済の浮上は 「たぬき」次第? 
 
 
 



 関西では、コーヒーに入れるミルクをフレッシュと言います。韓国冷麺も冷やし中華も大阪では、どちらとも冷麺です。エスカレーターでは、右に並びます。などと、生活習慣や食文化について、東京と大阪はよく比較されます。このページでも度々大阪のニュースをお伝えしておりますので、東京との違いを感じて頂いていると思います。しかし、みなさんは大阪=関西だと思われていませんか。そうじゃないんです。実は私、生まれも育ちも生粋の京都人なのです。今も京都に住んでおり、大阪には一度も住んだ事がありません。そこで今回は、京都人(私だけ?)の小さなこだわりのお話。
 
 
 みなさんは「たぬきうどん(そば)」の東西の違いはすでにご存知でしょう。東京では、一般的には「そばに揚げ玉(関西では天カスと言います)」がたぬきです。片や関西では「そばに油揚げ」をたぬきと言います。が、ちょっと待っておくれやす!関西を一くくりにしてもろたら困ります。本当の京都のたぬきはそんなんやおまへん。茹でたてのうどんに甘い油揚げ、そしてその上からツユにとろみをつけた熱いあんかけがトロ〜リ。手がかじかむ冬の候や風邪の時は、あんかけの上に鎮座ましますおろし生姜がなお一層からだを温(ぬく)めてくれます。ああ、美味しい…。それがほんまのたぬきどす。
 
 
全国のみなさん、たかがたぬきだとお思いでしょう。こだわり方がいかにも京都人と思われても仕方がありません。しかし、大阪と京都の間には依然大きな壁が立ちはだかっています。その一つがたぬきなのです。唐突ですが実はこれが関西経済の浮上を阻害している大きな要因かもしれません。
 お互い化かし合う事なく、仲良くやりましょう…などと言っているのは腹黒い京都人だけどすか?
(すずき さとし/(株)丹青社 関西支店)
 

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