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■コラム * ローカルトレンドニュース from nagoya 遠田 康一 名古屋の夏、南国の日々 効かないクーラーの設定温度を18度にし、地球に優しくない夕方を過ごしていた先日の土曜日。僕はボーっと見ていたテレビの中で発せられた、お天気お兄さんの一言に思わず身を乗り出してしまった。 ―ま、マニラ?えーっと、マニラってあのマニラですよね?フィリピンの首都の。よく存じ上げませんが、日本よりかなり暑そうなイメージあるんですけど…。 あまりの衝撃に目を白黒させていると、お兄さんが追い討ちをかけるように言った。 『マニラは亜熱帯性気候なんですが、夏の湿度・気温についてはほぼ一緒なんです。』 あららら、どうりで。僕は感動すら覚えた。思い起こせば、夜洗濯物を取り込むとなんだか湿っているような気がしたし、深夜になってもセミが鳴き叫んでいた。東京より若干暑いくらいだと思っていたのに、ここがマニラだったなんて。一気に蒸し暑さが倍増してしまった。 しかし、不思議なもので、『ここはマニラだから』と思うと、何となく暑さも乗り越えられてしまうのである。 「今日最高気温36度かよー。でもしょうがないかマニラだから」 「うわースコールだ!まあマニラだから当然か」 亜熱帯性気候の下で生活している事実と自覚すると、『今日はマニラにしては涼しいかも』という余裕さえ生まれてくるのだ。 しかし同時に、これ以上暑くなってもらっては困るという思いから、家にいるときはできるだけ扇風機だけで過ごすように努力している。マニラからサハラになっては生活ができない。スコールの雨水によって、ようやく僕にもエココロが芽生えてきたようだ。 でもそろそろ夏も終わり、残暑厳しい秋を過ぎるとあっという間に真冬。すっかり日本に戻ってしまう。僕の感想としては、名古屋は東京と比べると、夏暖かく冬寒い、逆高級羽毛布団のような気候なので、マニラに思いを馳せつつ、隙間風にプルプルする日々がくるのだ。 いつかフィリピンに行き、名古屋気候姉妹都市を肌で感じたいと思っている。 (おんだ こういち/(株)丹青社 名古屋支店) このページに掲載の内容、写真などの転用をお断りします。 Copyright 2005 TANSEISHA.co.,ltd. All right reserved. |