コラム * ローカルトレンドニュース
from nagoya
遠田 康一

「キングギドラダガヤ」



 名古屋弁の特徴の一つとして、「濁音が多く、汚い」ということがある。『〜だがや』『〜だぎゃー』『〜だもんでー』確かに濁点がつく言葉は多い。僕は汚いとは感じないのだが、濁点が多くつくという点で、ある共通点に気がついた。「怪獣」である。
 
ゴジラ、キングギドラ、ガメラ、メカギラス。濁音が入らないのはモスラぐらいだろう。濁点が入るとなんだか、勢いがでるから不思議だ。「コシラ」ではきっと戦えないし、モスラより「モズラ」の方が、しぶといような気がする。
 
『怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書・黒川伊保子著)によると、濁音の発音は若い男性を刺激するらしい。だから濁点の付いた名前は人気がでるのだとしたら名古屋が舞台の怪獣映画なんてあったら男性諸君に大うけなはずだ。そこで、万博の波に乗って名古屋を盛り上げるべく、「怪獣シャチボゴラ」のシナリオを書いてみた。
 
リポーター「えー、今、伝説の怪獣といわれたシャチボゴラが名古屋市内に現れたという情報を入手し、やってきましたが、どこにも姿が見えません!ちょっと聞いてみましょう!シャチボゴラはどっちに行きましたか」
名古屋人「そっから東の方に(名古屋人は方向を東西南北でいう)ちょっと行くと喫茶店があるでしょー、そこから北に行くとまた喫茶店があるで(名古屋は喫茶店がとても多い)そこでハーリャート(ハイライト)買ってる間にいなくなっとったわ。どえりゃーでかかったでよー。」
リポーター「タバコ買うなんてのんきにも程があります。といっている間にここ名古屋城に再び現れました!おっと、そしてついにヒーローウイロマンの登場だ!」
ウイロマン「やっとかめだなもー。(ひさしぶり)おみゃーなーにしとるだがや。もう戦国時代は終わったでよー。」
シャチボゴラ「ちいと来ん間にどえらげにゃー人で、足がこそばかったでよろめいたら、ビル壊しちまったんだがや。すまんと思うとるだで。」
リポーター「…。どうやらお友達だったようです。仲間意識のつよい名古屋ならではの光景ですね。」
 
どうだろう。人気がでるだろうか。これ書くのえらかったわー。(疲れたの意)
 
(おんだ こういち/(株)丹青社 名古屋支店)
 

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