コラム * ローカルトレンドニュース
from nagoya
土谷 雅彦

喫茶店利用頻度全国ナンバー1!



 名古屋は1世帯あたりの年間の喫茶店代が全国で1番である。
これは2位以下を大きく引き離している。だからと言って名古屋の人々は決してコーヒー自体が好きなわけではない。1世帯あたりのコーヒーについての消費額は 県庁所在地中25位(H13年)となっており、家でコーヒーを飲むという事は少ないのである。喫茶店をよく利用するのにはいくつかの理由がある。
 
 まず、第一に朝のモーニングセットが他の地域に比べると特徴がある。
コーヒー(1杯350円ぐらい)を頼むとトーストとゆで卵がついてくる。なかにはサラダやパン食べ放題のところもある。もっとすごいところになると名古屋市内ではないが愛知県内には、ごはんや味噌汁、おかずがついてくるところもあるらしい。朝の時間以外でもコーヒー以外にピーナッツなどのお菓子が必ずついてくる。缶コーヒーと菓子パンなどを買うよりも『お値打ち』(名古屋言葉)である。
 
 第二の理由は、名古屋は車社会である事。
名古屋市内での自動車通勤率は6割を超えている。東京や大阪に比べれば道幅も広いし、スムーズだが、朝夕の通勤ラッシュになると市内各所で渋滞が激しく大幅に予定が狂ってしまう。だから、名古屋の人々は朝の出勤が早い。朝9時に始業であっても1時間以上前に会社にやってくる人が多い。渋滞を避けるために余裕をもって出社してくるのである。しかし、朝早く出社してきても、駐車場に車を止め、そのまま会社に向かわない人も少なくない。喫茶店へと向かうのである。そこで、モーニングを頼みコーヒーを飲んでから出社するのである。もちろん名古屋なので、そこでは『中日スポーツ』の壮絶な争奪戦も繰り広げられている。
 
 さらには、営業活動など、日中業務で移動する場合にも、車が主流なため、渋滞を考慮したうえで時間に遅れないように移動する。そのため、渋滞がなくスムーズに約束場所までついてしまうと、喫茶店で時間調整するのも少なくない。
 
 渋滞をさける時間潰しと、激しいサービス競争によって名古屋の喫茶店文化は他の地域に類をみない発展をしている。
 
(つちや まさひこ/(株)丹青社 名古屋支店)

 

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