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■コラム * tannet flash ショップス・ニューウェイブ 朝田 賢治 アミューズメントがヤバイ
20××年6月、台場G4地区に「スーパーカジノ」が開業した。平成の初頭、時の東京都知事、石原慎太郎がぶち上げた「カジノ構想」がその結実の日を迎えた。米国ネヴァダ州ラスベガス地区の要人はじめ、企画参加した豪州グレーシュ社など、未だにくすぶる反対派運動の妨害をよそに、華々しい開業セレモニーは各国VIPが招待され、新建築技法によって創り出した10000坪の全天候型大空間を絢爛豪華な衣装をまとった紳士淑女が埋め尽くした。 ● 郊外SCでは、500坪を優に超えるアミューズメントが当然のように開店していくこの頃、平成15年3月、八王子に『スーパーポパイ』という新業態アミューズメントが開店した。機器のソフト開発が激烈極まりないアミューズメント業界だが、ずべてのゲーム設備(ボーリング、ビリヤード、釣堀、卓球、ロッククライミング、バッティングなど)、遊戯施設類が単位時間制により自由に何度でも遊べる、とうたった従来にないスタイルに注目が集まっている。この会社はインターネット時代の魁となるネットカフェを早くから立ち上げてきた。一旦入場すれば15分あたり100円でいくら遊んでもその他には費用はかからないという仕組みは、至極顧客志向の流れから発想されている。システム自体は他の会社が先に開始していたものの、より一層内装空間、ゲーム機のチョイスなど洗練されたものへ発展させている。 21世紀の日本経済の復活にはアミューズメント業界が必ずカギを握ると確信している。広がるエンターテインメントの領域、大型化する施設に求められる核としてのファクター、醸成されるホスピタリティマインドとのシナジーが生み出す世界普遍のオアシス。「アミューズメントがヤバイ!」パチンコもパチスロも、映画館も遊園地もいわゆるゲーセンも。垣根が曖昧になりアミューズメントが世の中を席捲する。ソフト、ハード開発ともに一番目が離せないアミューズメント業界、間違いなく日本の国際化産業の中心的な存在になる日は近い。 ●
(つづきから…)アミューズメント業界を牽引する大手の会社はかつてパチスロ機器メーカーとして飛躍を遂げたジミー社とマルゼ社、そして和平社にと寡占化が進んだが、最近あらたな光学4D+脳髄に直接信号を発することにより擬似時空超えが体験可能になった5Dスタイルを考案したベンチャー集団〈ミドルフォレスト〉の台頭が著しい。実験段階を経て商品化に目途がつき、大ホールの中心には、5Dスタイルで多階層のカジノゲームがより臨場感ありエキサイティングに衆目を集めている。今回「はっちゃん」と「うっちゃん」の二人が構想段階からはずせなかったのは『チンチロリン』のコーナーだった。彼らの父親は「カジノ構想」とともに『チンチロリン』の商品化、そして国際化に奔走した。旧来の「ドンブリ」でサイを振る様式を頑なに守り、とかくヤクザ映画の資金集めの賭博のイメージ、スタイルの払拭、近代化に各国を周旋した。その甲斐あってか、和の焼物のテイストを追究した新「ドンブリ」が中国遼寧省の窯で完成したのが韓国でマフィアに急襲される直前の5年前、今や一家に一台、の勢いで生産が間に合わない嬉しい悲鳴を上げている。 二人は無言でがっちり握手をした。『チンチロリン』のコーナーにゲストが殺到している。はっちゃんが言った「いかなくちゃ」。うっちゃんが「そうだね、僕らが説明しなくちゃね」と。大空間全体が見渡せる 階の後方施設にいた二人は何かに惹きつけられるように小走りに会場へと急いだ。二人には楽しそうにサイを振る父親の姿が見えていた。 (あさだ けんじ/(株)丹青社 商空間事業部 第3営業部 部長)
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