| ■ケーススタディ 特集
師勝町歴史民俗資料館 師勝町の回想法事業の端緒となった"昭和日常博物館" 愛知県師勝町に1990年にオープンした「師勝町歴史民俗資料館」は、昭和時代の日常生活用具の収集・保存・展示に努めており、全国から多くの視察者があり、"昭和日常博物館"と呼ばれるなど、その来館者は一同に懐かしさに浸り、思い出話が沸き起こって、回想法が自然に実践されている懐旧の場ともなっている。99年には「ナツカシイってどんな気持ち〜ナツカシイをキーワードに心の中を探る」と題して企画展を行い、回想法と収蔵物の新たな関わりを提言。また2001年3月には、師勝町総合福祉センター「もえの丘」で、「幼かった頃」と題し、懐かしい自動車や教科書等を展示した企画展を催すなど、来館者、デイサービス利用者の記憶を刺激した。 さらに02年11月に"昭和日常博物館の新たな試み"と題して開催した企画展「懐かしさのチカラ」では、"懐かしさ"が持っている『チカラ』ともいえる効用を探り、昔のことを思い出して語り合う「回想法」と「高齢者」と「博物館」の関係を解き明かした。 昭和時代をテーマにした一貫したコンセプトがあり、回想法に活用できる資源が整っている同資料館は「師勝町思い出ふれあい(回想法)事業」の原点であるとともに、その重要な拠点である。
師勝町回想法センター
国の登録文化財である旧家邸宅の敷地内に 師勝町の回想法事業は、この旧加藤家に加え、"昭和の生活史の博物館"として全国的に知られている「歴史民俗資料館」など、回顧するにふさわしい環境資源を事業に利用し、健常な高齢者等を対象に回想法(グループ回想法による手法)を実践することで、新たな介護予防事業を起こし、地域ケアの実践の場として介護予防、認知症防止を図ることを目的に事業が行われている。 そして、その回想法事業の拠点として開設されたのが「回想法センター」である。同センターは、旧加藤家住宅と外観を調和させた木造平屋建の施設で、昔風の学校教室をイメージした部屋を配置。回想法スクールの実践の場として、また回想法の研究、研修の場として、全国へ回想法を発信している。
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