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2005年3月21日より、21世紀最初の万国博覧会である「愛・地球博」が開催された。「自然の叡智」をテーマに、121か国の参加、予想を超えた来場者数、そして数々の感動のメッセージは内外の注目を集めた博覧会となった。
当社は過去の博覧会同様この愛知万博においても計画段階から数々の業務に携わり、企画、デザイン、施工、運営分野において、日頃の技術を結集し大きな足跡を残すことができた。そこで、営業開発室は愛・地球博視察ツアーを4回に渡り実施、総計87名の方々と歴史的な感動体験を共有した。
視察ツアーは1泊2日で博覧会を視察し、帰路に中部国際空港セントレア訪問を含めた内容であった。今回、IMCC本部の協力により、博覧会運営の中心的な役割をされたチーフプロデューサー牧村真史先生や、博覧会建築計画や幾つかのパビリオン設計を担当された東海大学杉本洋文教授に会場案内役として随行して頂いた。また、幾つかの人気パビリオン優先入場を確保できたことで、効率良く中身の濃い視察になったことをこの誌面にて関係各位に深謝を表したい。
さて、会場が都市部ではなく、初めて里山の地で開催された国際博覧会。そこでの「自然の叡智」をフィルターにしながら、「私にできることは、なんだろう」を考えさせられるシーンが数多くあった。過去の博覧会のような先端技術やスケールアップされた展示に心が躍るのではなく、今博覧会はグローバルな視点で地球上の様々な環境問題を見つめながら、自ら明日の社会を考えることの大切さを知りえた感性体験型の博覧会だった。
特に、私の心に焼き付いているのが、「国際赤十字・赤新月パビリオン」での感動体験である。場所はグローバル・コモン2エリアでカナダ館、アメリカ館の間に位置した小さなパビリオン。スタート当初は来館者も少なかったが、しばらくすると来場した人々の口コミにより館の素晴らしさが伝播し、マスコミでも次々と取り上げるようになった。まさにバズ・マーケティング(buzz蜂などがブンブンうなること。体験した人から口頭やメール等で人に伝わる手法)である。今ではこのエリアの一番人気のパビリオンとなり、60〜120分の待ち時間の状況となった。
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| 早朝より国際赤十字館に並ぶ人々
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感動を書き綴ったメッセージ・カード
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内容は来場者に国際赤十字の活動とポリシーを紹介し、人が果たすべき事柄、人道支援の大切さを訴えたものである。メインショウのシアターは赤十字の白い壁と赤い寝転び型のシートに施された空間。そこから事実に基づいた様々な脅威、戦争、飢餓、災害などの映像が天井スクリーンから目に痛いほど放たれてくる。同時に流れるMr. Children桜井和寿さんの音楽「タガタメ」が、耳にメッセージを送り込む。7分間の赤裸々な事実に対面したとき、多くの来館者は感涙の状態に置かれる。それは悲惨な状況でも力強く生きる人々、多くの人達による命と尊厳を守る活動に心を打たれ、平和な日本、あまりにもギャップのある自分との落差を感じながら、何ができるかを自問するからであろう。
シアターを出た壁面には、その思いを世界各国の言葉で綴ったメッセージで掲示されている。その数は1日200枚にも及び、ヤンキーズ松井秀喜選手もビデオメッセージで人道支援の大切さを伝えている。
この赤十字館のように来館者と心の交流を図るパビリオンもあるが、世界各国の歴史や文化、生活シーンに触れ、疑似体験する国際交流も万博ならではの楽しみである。シンガポール館は、ビニール傘での激しいスコールを体験する面白さがあり、カナダ館は、最先端映像技術を駆使し、魅力ある自然をダイナミックに表現してくれた。その中でも、キューバ館は社会主義国家の風情が漂い、短時間でヘミングウェイの世界を味わうことができた。まさに感動的な社会交流空間の集合体を垣間見た愛知万博視察であった。
最後に、過去の文明の祭典から、今回の文化の祭典へと博覧会のあり方が大きく変化してきた現在、私達は地球市民の一員であることの意義を感じ、"愛・地球博"のタイトル意図をやっと心で理解できたように思えた。心より"スペシャル・サンクスEXPO2005!"と叫びたい。
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キューバ館に設置された体験型のBAR
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第3回視察ツアー参加メンバーとの記念撮影
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