ケーススタディ 特集

 



 (株)イトーヨーカ堂は2005年4月27日、広域商圏に対応する大規模ショッピングモール型店舗(メガモール)「Ario(アリオ)蘇我」を、「蘇我副都心臨海地区再開発事業地」内の大型複合商業施設「ハーバーシティ蘇我」の中核施設としてオープンした。

 千葉市中央区の海沿いで開発が進められている「蘇我副都心臨海地区再整備事業」では、JFEスチール(旧川崎製鉄)千葉製鉄所東工場跡地に「商業・エンターテイメントエリア」「ウォーターフロントエリア」「スポーツパーク」「住居系エリア」「業務系エリア」「エコロジー・都市型産業パーク」の整備が計画されている。

 同事業の第一弾として商業・エンターテイメントエリアに開設された「ハーバーシティ蘇我」は、「Ario蘇我」を中核に家具&ホームセンター「HOM'ES」、シネマ、アミューズメント、スパ、マーケットの四ゾーンを配す「フェスティバルウォーク蘇我」の3街区からなる。  GMS(総合スーパー)の「イトーヨーカドー蘇我店」と85店舗のショッピングモール「アリオモール」で構成する「Ario蘇我」は、イトーヨーカ堂にとって広域型ショッピングセンター(RSC)の開発・運営事業第1号施設。TMMでは「アリオモール」のプランニングからテナントリーシング、運営コンサルティング、運営管理業務までを同社から受託している。

 出店する85の専門店のうち24店舗が千葉県初出店など、アリオモールには感度、質感、グレードの高いショップが軒を連ねる。「約半分がTMM提案のショップです」((株)丹青モールマネジメント取締役・アリオ蘇我事業所所長 佐藤明氏)というように、同モールへのテナント誘致ではTMMがもつリーシング力が存分に発揮された。

 こうしたことを背景に来店客数は計画を上回るペースで推移しており、集客圏も「蘇我以北にお住まいの方は船橋や東京にショッピングに行かれてしまうと思われたので、千葉以東、以南にお住まいの方を想定していた」(i同)が、幕張方面などからの来客も多く見られるなど、抜群の集客力を発揮している。


左●「蘇我副都心」事業の第一弾として商業・エンターテイメントエリアに開設された大型複合商業施設「ハーバーシティ蘇我」の中核施設としてオープン
中●TMMが(株)サンエー・インターナショナルの販売代行で運営する「& by pinky & dianne」
右●2階のレストラン街「Harbor street」には個性豊かな飲食店8店舗を配置
 
左●開放的なモールに85の専門店が展開
中●1階のフードコートはファストフードを中心にバリエーション豊かな21店舗540席を用意
右●フードコートの内外に展開する「ネオ屋台村」にはエスニックフードを中心とした"ネオ屋台"が期間限定で出店
 
左●核店舗として展開する「イトーヨーカドー蘇我店」
右●ATi郡山で人気の「ココルル」も出店
 
[所在地] 千葉県千葉市中央区川崎町7-20
[新館オープン] 2005年4月27日
[事業主体] (株)イトーヨーカ堂
[立地環境] 郊外ロードサイド
[施設タイプ] 広域型SC
[店舗面積(管理部分)] 17,000m2
[業種構成] 飲食19店舗、物販52店舗、サービス10店舗
[運営管理業務受託期間] 2005年4月〜現在

 


 福島県郡山市のJR郡山駅前に展開するファッションビル「ATi郡山」が2005年4月23日、3階と4階をリニューアルオープンした。

 ATi郡山は、(株)西友が都市型百貨店「郡山西武百貨店」として展開してきた店舗をファッションビルとして業態転換し01年5月にオープンしたもので、04年2月からは同社と業務委託契約を結んだTMMが運営管理にあたっている。

 TMMではATiをティーンズからヤングカジュアルに特化したファッションビルとして打ち出していく考えで、04年4月には地下1階を"マルキュー(渋谷109)ファッション"のギャル系ショップを集積した「ATi seize 16」に全面リニューアルしている。今回の3、4階の改装は、その第2弾。レディスとメンズが混在していた3階をレディスファッションを集積したフロアにするともに、100円ショップや書店などの大型専門店が入居していた4階をメンズファッションのフロアに再構築した。

 メンズの再構築にあたっては、隣接する丸井郡山店でメンズファッションを3層にわたりデザイナーズブランドを中心に展開していることから、同店との差異化を明確に図るため、4階の構成を「ストリートカジュアル」に特化するとともに、メイン動線のエスカレータ周辺に帽子やアイウェア(眼鏡)、アクセサリーなど"女の子でも買えるアイテムを扱った雑貨店"を貼り付けることで、フロア全体の賑わいの創出を図っている。

 また販促面では、郡山のユースカルチャー雑誌「LUCKY★マガジン(愛称:ラキ★マガ)」や市内のファッション専門学校「国際ビューティ・ファッション専門学校」とタイアップ。「ラキ★マガ」にはこれまで、ATiのショップの店員を前面に打ち出した特集や来店客の変身体験記事などの記事が掲載された。

 「変身体験記事」は、ATi郡山に来店したお客をモデルに、国際ビューティ・ファッション専門学校の講師で人気アイドルグループのスタイリストも務めるプロのスタイリストが、ATi郡山のショップからセレクトした洋服やアクセサリー等をコーディネートして"変身"させる内容で、こうした展開を通して、「ATiを郡山におけるヤングファッションの情報発信拠点としてアピールしていく」((株)丹青モールマネジメント アティ郡山店事業所所長 堀江康夫氏)。

 
左●福島県の中央に位置し東北本線・東北新幹線・磐越東線・磐越西線・水郡線と5つの路線が乗り入れるJR郡山駅前に展開
中●リニューアル第2弾を4月23日に完了。ティーンズからヤングカジュアルに特化したファッションビルとしての打出しをより鮮明にした
右●"マルキューファッション"の専門店を集積した地下1階「ATi 16 seize」。「KAPALUA」はTMMがFC運営業務を行っている
 
左●「ATi 16 seize」に展開する「LOVE&PEACE」では「EGOIST」など代表的なマルキューファッションブランドを販売
中●4月のリニューアルで4階エスカレータ側に開設された帽子屋「souhait」
右●4階のシルバーアクセサリー専門店「SAAD」は女性客の来店も多い

[所在地] 福島県郡山市駅前1-16-7
[新館オープン] 2001年5月25日
[事業主体] (株)西友
[立地環境] ターミナル立地
[施設タイプ] ファッションビル
[店舗面積(管理部分)] 約18,000m2
[業種構成] 飲食15店舗、物販56店舗、サービス3店舗
[運営管理業務受託期間] 2004年2月〜現在

 


 トステムビバ(株)は2004年11月13日、埼玉県大井町に「スーパービバホーム埼玉大井店」をオープンした。

 埼玉県鴻巣市に03年6月オープンした「スーパービバホーム鴻巣店」に続く超大型ホームセンター『スーパービバホーム』の2号店として誕生したスーパービバホーム埼玉大井店は、当時としては県下最大級のホームセンターで、GMSの「イトーヨーカドー埼玉大井店」とともに「ビバモール埼玉大井」の核店舗となっている。

 同モールにはカジュアル衣料、書店、靴、眼鏡、飲食等の物販店舗に加え、アミューズメント、旅行、歯科等のサービス店舗など20店舗が入居。"西埼玉地域最大の住生活を中心として食・衣まで揃う総合ショッピングセンター"として展開している。

 さらに同社は05年5月18日、埼玉県内でも有数のベッドタウンとして知られ、東京外環自動車道、常磐自動車道、首都高速三郷線が合流する新たな産業拠点として再開発が進められている三郷インターチェンジ地区に「スーパービバホーム三郷店」をオープンした。

 スーパービバホーム三郷店は、売場面積2万2400m2で、埼玉大井店の約1・3倍のスケールを誇るほか、敷地内に(株)松竹マルチプレックスシアターズのシネマコンプレックス「MOVIX三郷」と(株)アトラスの大型アミューズメント「ゲームパニック三郷」が入る別棟を配置。また隣接ゾーンに(株)イトーヨーカ堂のGMS「イトーヨーカドー三郷店」が出店するなど、県内最大級の複合商業ゾーンを構成している。

 
左●超大型ホームセンター『スーパービバホーム』の2号店として埼玉県大井町に2004年11月オープンにした「スーパービバホーム埼玉大井店」
右●6店舗が展開する「スーパービバホーム埼玉大井店」のフードコート
 
埼玉県下最大級のホームセンターとしてオープンした「スーパービバホーム三郷店」のフードコートには6店舗を配置

●ビバモール埼玉大井店
[所在地] 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1-3-15
[オープン] 2004年11月13日
[事業主体] トステムビバ(株)
[立地環境] 郊外ロードサイド
[施設タイプ] ネイバーフッド型SC
[店舗面積(管理部分)] 4,400m2
[業種構成] 飲食6店舗、物販5店舗、サービス3店舗
[運営管理業務受託期間] 2004年11月〜現在

●スーパービバホーム三郷店
[所在地] 埼玉県三郷市彦倉2-111
[オープン] 2005年5月18日
[事業主体] トステムビバ(株)
[立地環境] 郊外ロードサイド
[施設タイプ] ネイバーフッド型SC
[店舗面積(管理部分)] 11,300m2
[業種構成] 飲食6店舗、サービス2店舗
[運営管理業務受託期間] 2005年5月〜現在

 


 「日生中央サピエ」は、北摂最大級のニュータウンとして5000世帯・1万5000人が暮らす「阪急日生ニュータウン」の玄関口である能勢電鉄日生中央駅前に1988年11月オープンした。

 人口増加地区である同エリアでは、大規模な商業施設の開業が依然相次ぐなど、商業施設間の競合は激化の一途を辿っている。

 TMMでは、運営管理業務第1号として2003年4月に「日生中央サピエ」の運営管理を受託。低下傾向にあった同SCの求心力の回復に取り組んでいる。

 TMMのもつチャネルを活用したテナントの誘致や新たな販促活動の展開などにより「既存店でも実績を上回る」((株)丹青モールマネジメント 日生中央サピエ事業所 営業企画マネージャー 織田政宏氏)など、順調な推移を示している。

 今後は「インターネットや携帯電話など新しい販促手法を採り入れていく」(同)ことなどにより、さらなる業績のアップを図っていく考えである。

 
左●北摂最大級のニュータウン「阪急日生ニュータウン」の玄関口である能勢電鉄日生中央駅前に展開
右●核テナントとして展開する阪急百貨店グループのスーパーマーケット「阪急オアシス」は9〜22時まで営業し勤務帰りの需要にも対応

左●ファッションやカルチャー系のテナントが入る専門店ゾーンの営業時間は10〜22時
右●駅側に配されたグルメゾーンは10〜21時まで営業

[所在地] 兵庫県川辺郡猪名川町松尾台1-2-1
[オープン] 1988年11月1日
[事業主体] 新星和不動産(株)
[立地環境] ニュータウン立地
[施設タイプ] ネイバーフッド型SC
[店舗面積(管理部分)] 9,000m2
[業種構成] 飲食6店舗、物販21店舗、サービス3店舗
[運営管理業務受託期間] 2003年4月〜現在

 


 オフィス、ホテル、さらに超高層マンションまで擁する品川駅東口エリアの中心「品川グランドコモンズ」。「品川グランパサージュ」は、世界的企業が居を構えるオフィスビルのグラウンドフロアをつなぐ"くつろぎとにぎわいの空間"として2003年4月にオープン。
品川三菱ビルの「UN(アン)」と三菱重工ビルの「DEUX(ドゥ)」からなり、TMMは「UN」の運営管理にあたっている。


左●世界的企業が居を構える「品川グランドコモンズ」の地下1〜地上1階に展開
中●品川駅寄りのエントランス周辺にはコンビニエンスストアなど物販店を配置
右●"バラエティ豊かな飲食店がオフィスビルの多様なランチ&ディナーのニーズに対応

[所在地] 東京都港区港南2-16-3
[オープン] 2003年4月16日
[事業主体(UN部分)] (株)エム・シー・ファシリティーズ
[立地環境] ターミナル立地
[施設タイプ] オフィスビル内商業
[店舗面積(管理部分)] 3,400m2
[業種構成] 飲食15店舗、物販1店舗、サービス3店舗
[運営管理業務受託期間] 2003年4月〜現在

 

 


「PICASSO347」は、明治通りと原宿キャットストリートが交差する"シブイチ"(東京・渋谷1丁目地区)に、ファッション、リビング、グルメ、シネマ、フィットネス、ウエディングレストランで構成する大型商業コンプレックスとして2004年10月にオープンした。カジュアルブランドを中心にファッション専門店の集積が進む"表参道"の入口に位置する同施設は、渋谷の新たなランドマークとなっている。

 

左●渋谷駅から徒歩約4分の"シブイチ"に展開
右●「LIFE RESORT」をテーマにファッション、グルメ、シネマ、インテリア、スパ&フィットネス、ブライダルの専門店を配置

[所在地] 東京都渋谷区渋谷1-23-16
[オープン] 2004年10月16日
[事業主体(オープン時)] (株)ユニマット不動産
[立地環境] ターミナル立地
[施設タイプ] ファッションビル
[店舗面積(管理部分)] 11,000m2
[業種構成] 飲食4店舗、物販12店舗、サービス2店舗
[運営管理業務受託期間] 2004年10月〜2005年4月

 


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