ケーススタディ
 
首都・東京の"中心地"に誕生した
ビジネス機能とアメニティ機能が融合された街
 
丸の内オアゾ


 
東京・丸の内のJR東京駅北口前で建設が進められていた再開発ビル群「丸の内オアゾ(oazo)」が9月14日にグランドオープンした。
 丸の内オアゾは、1998年に三菱地所(株)と日本生命保険相互会社が旧国鉄本社跡地を落札。その後、隣接する交通公社ビル、丸ノ内ホテル、東京中央ビル、丸の内センタービルの敷地を合わせた約2万3800m2に、三菱地所(株)、(株)丸ノ内ホテル、日本生命保険相互会社、中央不動産(株)が共同で、丸の内センタービルを残しつつ、新たに4棟のビルを建設したもので、国際ビジネスセンターの中核施設として、(1)高度情報化に対応する快適なオフィス機能、(2)高いアメニティとホスピタリティを提供するホテル機能、(3)そこで働く人、訪れる人に高い満足とくつろぎを与える大規模商業施設、の3つの機能を柱に構成している。

 
(左)●丸の内がこれまで培ってきた歴史性を踏まえ、街並み形成に寄与し、象徴的で風格のある景観の形成に努めた
(中)●東京駅側入口には、7階まで吹抜けのアトリウムと一体となった共有のスペースを整備
(右)●丸の内と大手町の結節点としての役割を果たすため、1階に街区の中心を貫くガレリアを設置。ガラス張りの屋根が開放的なガレリアには、シャツや靴下などオフィスワーカーを意識した専門店が並ぶ


 
 物販・飲食・サービス店舗が展開するオアゾ ショップ&レストランと丸ノ内ホテル(10月1日オープン)が入居する「ホテル・商業施設棟」は、地下4階地上17階建で、地下1階〜地上6階にオアゾ ショップ&レストラン、地上7〜17階に丸ノ内ホテルを配置している。オアゾ ショップ&レストランは、2002年9月にオープン以来、丸の内エリアのシンボル的施設となっている「丸の内ビルディング(丸ビル)」とは性格を異にし、"オアシス、都市機能が集約された街区"をコンセプトに同エリアの回遊性を高めることを狙いとしている。

(左)●東京駅と大手町駅を結ぶ地下フロアにはビジネスパーソンや駅利用者が気軽に利用できる店舗を配置
(右)●オアゾ ショップ&レストランの5〜6階には、ビジネスランチやディナーはもちろんのこと、広域から訪れる来街者がさまざまなシーンで利用できるバラエティ豊かなレストランを配す

 
 
 核店舗として「丸善」が国内最大級の書店として展開するほか、地下1階と地上5〜6階を飲食ゾーンとして、 丸の内エリア全体で需要の高い"食の機能"を充実させる観点から、バラエティ感や目新しさをもつ飲食店舗を揃えた。 特に地下1階の飲食店舗は、東京駅と地下鉄大手町駅間の動線上に位置することから、1日8万〜10万人の来街者(通行人含)を考慮して、 気軽に利用しやすい店舗で構成。
 
(左)●核店舗として1〜4階に展開する丸善は日本橋から本店を移転。ギャラリーや本の図書館などを付設し"カルチャー"の新拠点として展開する
(中)●商業ゾーンの約6割を占める丸善は書店の面積としては国内最大級で、約120万冊を蔵書する面積を誇る
(右)●丸善4階に設置された「丸善MCカフェ」では、丸善の創業者、早矢仕有的が考案したのに因んでハヤシライスを提供

 
 また、首都・東京の"顔"である東京駅に面し、東京の表玄関である丸の内エリアとわが国屈指の金融ゾーンである大手町エリアの結節点に位置する同施設には、日本経済新聞グループの「日経ノティオ」や宇宙航空研究開発機構の「JAXA i」といった情報サービス施設も入居。また、総合クリニックである「丸の内クリニック」や整形美容の「コムロ美容整形外科」などの医療機関も充実している。大手町・丸の内・有楽町地区で働くビジネスパーソンをはじめとして、新幹線を利用しビジネス・プライベートで訪れる広域からの来街者、さらには丸善を利用するような"大人の教養・感性"を持つ世代など、 幅広い層に向けて情報を発信するなど、同エリアにはこれまでになかった機能が加わることで、 エリア全体の新たな賑わいの形成に寄与している。
 
(左)●日経グループの活動をPRしイメージを高めるショールームとして開設された日経ノティオ

(中)●ノティオはラテン語で「アイデア」。映像モニターや検索端末、球体ディスプレイ、パネルなどで、各種ランキングや経済情報などを発信する

(右)●地球儀を思わせる球体ディスプレイには刻々と変化する最新のニュースが流れる。ベースのデザインは世界地図以外にも、さまざまな図柄に変化できる
 
(左)●施設前の屋内広場の2階部分に200インチの大型ディスプレイを設け、施設オープン前の朝7時から新聞紙面や経済ニュースのほか、グループが手がける事業のコンテンツなどを放映している

(右)●日経ノティオのガラス壁面は新聞紙面を映し出すディスプレイにもなる
 
丸の内クリニックは、健診センターと8診療科目からなる総合クリニック。丸の内オフィス街で働く方々の「かかりつけ医」を目指している 

撮影:工藤明敏

 
大橋 正也氏/
日本経済新聞社 日経ノティオ事務局 事務局長

 
「丸の内オアゾ」内に
日経グループのショールーム的機能を持たせた
情報発信拠点「日経ノティオ」を開設
大橋氏
 
 日本経済新聞社では、丸の内オアゾ1階に「日経ノティオ」を、日経グループの情報発信拠点として、オープンしました。 
 「日経」といえば"ビジネスマンなら誰もが読んでいる新聞"であり、経済分野の報道で高い実績があると自負しています。 しかし、現在のメディア大競争時代の中で生き残っていくためには、従来の読者以外にも日経を知ってもらう必要があると感じていました。
 
  日経ノティオは、日経グループが持っているさまざまなコンテンツや活動をPRできるショールームの機能を持たせた施設として開設したもので、日経としては新しい試みです。 開設地に丸の内オアゾを選んだのはビジネスの中心であり、再開発の進む最先端の地区である「丸の内エリア」に位置することが最大の理由です。
 
  利用者としては、丸の内・大手町地区やその周辺で働くビジネスパーソンが想定されるほか、東京駅前ということもあり、出張のビジネスマンや旅行者も立ち寄っていただけると思います。 日経というと「東京中心の経済情報新聞」というイメージがありますが、日経ノティオでグループが持つさまざまな情報に接していただくことにより、幅広い層からより親しみを持ってもらえればと考えています。
 
  ノティオでは、日経NETなど各種電子メディアによる検索が専用端末でできるほか、大型モニター、展示パネルで各種ランキングを表示している「情報検索コーナー」、 日経グループで発行している雑誌を閲覧できる「雑誌コーナー」、文化催事の案内など紹介している「カタログコーナー」、 日本経済新聞の朝・夕刊と日経産業新聞、日経金融新聞、日経MJの日経4紙を購入できる「新聞販売コーナー」など日経各局・グループ会社のサービス内容を紹介しています。 「ギャラリー」では、日経グループのコンテンツを活用し、報道写真やイラスト、絵画、話題の新聞広告など"日経ならでは"の企画展示を行なっています。
 
  また、デジタル映像と連動した情報発信にも注力し、「球体映像ディスプレイ」には、静止画、動画、テロップによる文字ニュースを投影するシステムを導入。 さらに、ガラス壁面に新聞紙面を映し出すほか、2階にあたる部分に200インチの大型ディスプレイを設置し、日経4紙1面のイメージ、経済情報番組、文字ニュース、日経からのお知らせを放映しています。 今後は号外など速報も入れていくなど最新情報を発信していく仕掛けを考えています。
 
  関連施設として、3階の丸善内に日経セミナールームも設けています。 日経の文化・事業局がビジネススクールを開くほか、グループ各社でセミナーや会議などに利用しています。
 
  日経グループの情報を集積していき、読者が見逃した情報でもここに来れば、情報を検索して、プラスαの情報を得ることができ、より日経を購読する価値が高まる施設にしていきたいと思います。

 
関連サイト:
丸の内オアゾ  
 

データ 
[所在地] 東京都千代田区丸の内1-6-4
[お問合せ先] 03-5218-5100(丸の内コールセンター)※オアゾ ショップ&レストランのみ
[オープン] 2004年9月14日
[事業主体] 三菱地所(株)、日本生命保険相互会社、(株)丸の内ホテル、中央不動産(株)
[敷地面積] 約23,800m2
[構造・規模] 地下4階地上17階建 (ホテル・商業施設棟)
[延床面積] 約35,000m2(ホテル・商業施設棟)
[施設内容] 物販6店舗、飲食24店舗、サービス3店舗(オアゾ ショップ&レストラン)
[駐車場] 300台
[営業時間]

●地下1〜地上1階
飲食・食物販9:00〜21:00
物販・サービス10:00〜21:00
コンビニエンスストア6:00〜24:00
●5〜6階
飲食11:00〜23:00(一部店舗は〜24:00)
●1〜2階
ショールーム10:00〜20:00
●1〜4階
丸善丸の内本店9:00〜21:00

[定休日] 年中無休(ただし1月1日および2月第3日曜日を除く)


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