ケーススタディ

吉本興業の"本拠地"に誕生した
ギャグ満載の『お笑い博物館』

 
吉本笑店街
 

 
 吉本興業(株)は3月20日、大阪・千日前に、"お笑い"をテーマにしたアミューズメントパーク「吉本笑店街」をオープンした。
 
 浪速のお笑いの"本場"である「なんばグランド花月(NGK)」が入居している吉本会館の地階に開設された吉本笑店街。昭和30年代の千日前商店街をイメージした街並みの中に、故横山やすしさんのメガネや日記などを展示する「やすし・きよし記念館」や、漫才コンビの今いくよ・くるよがこれまで着た舞台衣装が100体もの"いくくる人形"で飾られた「今 玩具店」など、同社所属タレントのギャグを満載した46の展示ブースが、民家や商店として軒を連ねる。
 
 
(左)●昭和30年代の千日前商店街をイメージした空間の中に、ハイテクロボットからスタッフの手づくりギャグまで、盛りだくさんのギャグが「これでもか」と仕掛けられている
(中)●入口は「国鉄の改札口」のイメージで、自動券売機でチケットを購入して入場する
(右)●入口横には、吉本新喜劇でおなじみの「花月食堂」が"ホンモノ"になってオープン。新喜劇に登場する食堂そのままに書割の内装で、食堂だけの利用もできる

 
 吉本興業では、北海道小樽市に1999年3月開業した大型複合SC「マイカル小樽」に"日本初のお笑いのテーマパーク"「観光名所 小樽よしもと」をオープンしている。しかし、同SCに核テナントとして出店していたマイカルが店舗を閉鎖したことに伴い、小樽よしもとは団体客の来場時や販促イベントとして行なう劇場での若手芸人のライブ公演等にかぎり運営していたが、今回、その際の展示品の多くを移動して来た。
 
 
(左)●吉本会館の前では「やっさん」をはじめとする吉本興業の人気者がお客を呼び込み。被り物の中は吉本総合芸能学院「よしもとNSC」の卒業生で、"しゃべり"の練習を兼ねて行なっている。環境演出の一環として吉本笑店街の中を巡回している"警官"や"看護婦"なども同学院の卒業生が扮している
(中)●もともとあったフロアの段差を"街並み"のイメージの演出に効果的に活用している
(右)●吉本グッズを取り揃えた「たのむヮ買うてぇ屋」には、吉本笑店街の限定グッズも置いている

 
 
 吉本笑店街が入る吉本会館地階フロアは、当初は映画館を想定して設計されたもので、完成後に用途変更し、ディスコ、ゲームセンター、レストランなどに利用されてきた。テナントの退店に伴い、活用方法を検討するなかで、小樽よしもとの設備とノウハウを活用した施設を開設することが決まった。同スペースは、もともと映画館を想定して設計されていることからフロアが階段状になっているなどの制約があったが、「当てはめてみると、その段差がかえって街並みとして面白みを出している」(吉本興業(株) 大阪本部 事業統括部 事業企画開発室 チーフプロデューサー 土橋正雄氏)という。 土橋氏
吉本興業(株) 大阪本部
事業統括部 事業企画開発室 チーフプロデューサー
土橋正雄氏
 初年度入場目標は36万人としているが、週末には1日の入場者が4000人を超えるなど、順調な滑り出しを示している。
 
 
(左)●明石家さんまがもつ並々ならぬパワーは、彼がロボットだからに違いないという観点で設けられた「杉本研究所」には、細部にまでこだわった『さんまロボット』が
(中)●笑福亭仁鶴(の人形)が店番するたばこ屋など、吉本興業所属の人気タレントのギャグが館内に溢れる
(右)●吉本興業の"本拠地"、なんばグランド花月(NGK)が入る吉本会館の地階に展開

 
関連サイト:
吉本笑店街
 

データ 2004年06月現在

[所在地] 大阪市中央区難波千日前11-6
吉本会館地階
[オープン] 2004年3月20日
[事業主体] 吉本興業(株)
[施設内容] 「花月食堂」、「吉本人形焼カステラ」、おみやげ処「たのむヮ買うてぇ屋」「千日前ヒルズ」「花月新地」「吉本笑神社」「吉本笑劇場」「劇場広場」
[営業時間] 平日10:00〜20:00
土・日祝日9:00〜20:00
[定休日] 年中無休
[入場料金] 大人800円、小中学生500円
●なんばグランド花月利用割引料金 大人500円、小中学生300円
●団体割引料金(15名以上) 大人700円、小中学生400円
※小学生未満は無料(大人同伴)


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