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■ケーススタディ 鉄道の素晴らしさを体感できる展示施設が レトロの街・門司港に誕生 九州鉄道記念館 “学んで、遊んで、鉄道のすべてがわかる”九州鉄道記念館が8月9日、北九州市の門司港レトロ地区にオープンした。鉄道史料の散逸防止と門司港レトロ観光の活性化を目的に九州旅客鉄道(株)(JR九州)が整備したもので、資料展示等により鉄道文化の発信を行なう赤レンガ本館と実物車両を展示する車両展示場、ミニ列車で運転を体験できるミニ鉄道公園で構成されている。 本館は、九州鉄道の本社屋として1891(明治24)年に建てられた赤レンガ造りの建物を活用。1階は、中央の吹抜け部に明治時代に九州で製作された木造客車のほか、811系の運転台で運転操作ができる運転シミュレーターやJR九州を代表する列車を映像とナレーションで解説するパノラマ鉄道模型等を配置。2階には、鉄道の歴史や文化をテーマにした常設展示コーナー・企画展示コーナーや情報コーナーなどを設けている。
屋外の車両展示場には、戦前に製造され、いまでは国内で唯一原形をとどめる機械式気動車「キハ0741」や、世界初の寝台特急「月光」クハネ581-8、「にちりん」のヘッドマークを付けたボンネット特急クハ481-603など、九州各地で活躍した歴代の8車両を展示。ホームと屋根を設け、3両限定ではあるが、車両内を自由に見学できるようにした。 しかし開館翌日の10日になり、「キハ0741」の木製の窓枠が歪んだり、運転席のクラッチが折れかかるなどの破損が発見されたほか、「月光」の寝台が降ろされて収容不能になったり、使用禁止の「にちりん」のトイレが使用されるなどの被害が発生した。このため同館では、11日から車内公開を一時中止して故障箇所の修復を行なうとともに、車両公開についての今後の方針について検討を重ねた。 「痛々しい車両は見せたくないので、車両内の公開は行なわないようにすることも考えましたが、『教育という観点からも車両内を見せる必要がある』と考えており、公開を続けることに決めました。日本の文化財産です。大事にしてください」(九州鉄道記念館事業課長・楠林規子氏)。 同館では、破損箇所の修復と並行して破損防止対策を施すとともに、国鉄OBに説明役としてボランティアで車両展示場に常駐してもらうようにし、8月23日から車両公開を再開している。 お盆休みと重なったこともあるが、オープン後10日間(8月8日〜17日)の入場者数は約4万人と、同館は好調な滑り出しを示している。昔を懐かしむ中高年層から、ミニ鉄道公園で列車の運転を楽しむ子どもまで、幅広い層の支持を受けており、リピーターも多い。 「お母さまがたから『子どもが楽しめる施設なので、また来たいと思います』と声をかけていただくと、本当に嬉しいですね。これからも飽きることのない施設づくりを進めていきたいと思います。できれば、列車に関するワークショップなども手がけてみたい」(楠林氏)と意気軒昂である。
関連サイト: 九州鉄道記念館 データ 2003年9月現在
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