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■ケーススタディ 貴重な鉄道の実物車両20両を保存・展示 歴史部門の拡充を図るリニューアルで内容も一層充実 交通科学博物館 1962年に、大阪環状線の開通を記念して当時の国鉄によって開設された交通科学博物館は、環状線・弁天町の高架下を活用したもの。もともとは「交通科学館」として、鉄道を主体としながらも、交通を支える科学技術について広く一般に理解してもらうことを主眼としていたが、歴史部門の拡充を図るとともに、開館以来収集・蓄積してきた約4万5000点に上る資料のコンピュータ管理化を行ない、調査・研究の場としていただけるように、図書・資料室の充実を進め、1990年に現在の名称に改められた。1993年には屋内展示室の全面リニューアルを行ない、昨年1月には屋外展示場にプラットホーム・プラザを新設して、明治から昭和にかけての実物車両を展示している。 施設は、このプラットホーム・プラザと屋内展示室からなる本館展示場、ディーゼル機関車の実物車両展示などが行なわれている第2展示場で構成されている。 屋内展示室は7室に分かれ、鉄道の誕生・発達から、車両の仕組み、鉄道に関わる仕事や人々の生活との関わりをテーマごとに紹介しており、大和路快速などに使われている221系電車の実物運転シミュレータや、模型電車を操作しながら信号について学ぶ「模型電車の運転」といった体験展示、照明と音楽による演出で運転ショーが繰り広げられる「模型鉄道パノラマ室」といった子どもたちの人気を集める展示のほか、昭和初期の駅舎内を再現した展示もあって、「年配の方々は非常に懐かしがって見ておられますね」(同館学芸員・川端英登氏)というように、歴史展示が充実したことによって、大人にとっても興味深い内容となっている。 子どもが中心になりがちな交通ミュージアムだが、同館では、春・夏休みの子ども向けイベントの際にも、「同伴する大人の方にも楽しんでいただける要素を取り入れるよう工夫」(川端氏)しているほか、館に馴染みのない人たちにも足を運んでもらうきっかけになればと、映画の上映会「キネマ倶楽部」を定期的に開催してきている。入館料のみで映画が見られるとあって、いまではすっかり定着した人気企画で、映画の前後に館内を見てもらえるよう開催日には開館時間を延長している。
関連サイト:交通科学博物館 データ 2003年9月現在
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